【LOVE CHIKUGO】この秋訪れたい！愛宕山を望む借景が美しい国指定名勝

2020年10月21日 公開

稲穂で黄金色に染まる筑後平野に、涼やかな風が吹き渡る初秋。実りの秋、スポーツの秋、芸術の秋と、まさにお出かけのベストシーズンを迎えた筑後エリアへGO！

●みやま市／本吉山 清水寺 本坊庭園

11月も目前。秋に色づく山々が郷愁を誘う特別なシーズンが到来します。今秋は、みやま市にある紅葉のスポット「清水寺 本坊庭園」に行ってみませんか？

この庭園は、室町時代に雪舟が中国で学んだ山水技術を生かして築庭されたと伝えられています。心字池を中心に定石を配置し、池には滝を注ぎ込ませるなど、自然と人工の美が調和した庭園は、国の名勝庭園に指定されており、四季折々の趣ある表情を見せる場所です。
お座敷から眺める庭園は息をのむ美しさで、特に、庭園の紅葉のなかでもイロハカエデはひときわ美しく、圧巻です！

縁側に腰かけ、静かな時を過ごす贅沢に加え、今日はご住職の鍋島隆啓さんから直々に当寺の歴史を伺える幸運に恵まれました。

清水寺は９世紀に唐から帰国した伝教大師（最澄）が、一羽の雉（きじ）を道案内にこの山に分け入ったところ、苔むした合歓（ねむ）の霊木に会い、一丈六尺（約5メートル）の千手観音を刻んだことから、ここに寺を開いたと云われています。本坊庭園を出て本堂に向かう途中には、まず五百羅漢があり、さらにその先の仁王門をくぐって参道を登りきると、立派な山門に出会います。入母屋２層の姿がこの寺の格式の高さを表しているよう！その先に本堂や阿弥陀堂、三重ノ塔が見えてきます。

本堂の横には、「びんづる尊」と呼ばれる「撫で仏」があり、古来より「撫で仏を撫でた手で体の痛い所、悪い所を撫でると良くなる」と言い伝えられているそうです。

美しい自然の中にたたずむ朱塗りの三重ノ塔は清水寺のシンボル。古代建築では九州最古随一のものであるほか、昭和32年に福岡県の重要文化財に指定されています。

さらに、ここは韓国・済州島発のトレッキング「九州オルレ」のコースとして、悠久の歴史を感じる山歩きも楽しめます。本坊庭園の近くには小川が流れる森林もあるので、自由な散策や、夏には川遊びもできるため、子ども連れの家族に喜ばれているとか。

そのほか、近くには駄菓子屋感覚で寄れる昔ながらの羊羹屋さん「田中羊羹本舗」もあり、みやま市特産のセロリを使った洋風羊羹や、今の時期ならハロウィンに合わせた羊羹も好評です！

「本吉山 清水寺 本坊庭園」は、みやま柳川ICから車で５分。豊かな自然に恵まれたみやま市の秋は、これからが本番ですよ♪

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お出かけの際は、新型コロナウイルスの感染拡大状況を十分ご留意のうえ、マスクの着用やこまめな手洗い、混雑している場所では人との適切な距離の確保など、感染予防をしっかりと取っていただくようよろしくお願いいたします。