映画『羊と鋼の森』 上白石姉妹が舞台挨拶登壇!
「火花」や「君の膵臓をたべたい」などの話題作を抑え、第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の『羊と鋼の森』。実写映画化にあたり、主人公・外村(山﨑賢人)が調律を担当する高校生ピアニスト姉妹を演じた上白石萌音(かみしらいしもね)、萌歌(もか)姉妹が来福。舞台挨拶に登壇!
開口一番、「ここにいるのが山﨑賢人くんじゃなくてごめんなさい!(笑)」と謝る萌音ちゃん。「私たちが代わりに来ました」と、はにかむ笑顔に、場内から拍手♪
—映画の中でも姉妹を演じましたが、初めて聞いた時はどんなお気持ちでしたか?
萌音:うれしかったよね。(と妹・萌歌ちゃんと見つめ合う)
萌歌:本当に夢のようです。2人とも小さい頃からこの仕事をやってきて、役で交わることが一番の夢だったので、やっと叶ったという思いです。
萌音:姉妹で共演できると聞いたのと同時に、ピアノの楽譜を7〜8曲分ずつ渡されて「じゃ、これを半年後の撮影までによろしく」と言われたので、喜びと同時に「どうしよう!?」という思いも感じました。
—ふだんのお2人はどんな姉妹ですか?
萌音:仲良しだよねー(と、またまた顔を見合わせる2人。本当に仲睦まじい!)。
萌歌:すごい仲良しなんですよ。けんかもしないし、互いのことを尊敬し合ってますし。一番近いライバルでもあるので。親友のような存在です。
萌音:休みが重なったら必ず2人で遊びに行くくらい仲良しです。あと、これから観ていただくので、ちょっと注目して観てもらいたい裏情報なのですが、姉妹が暮らすおウチのピアノを、山﨑賢人さん演じる外村(とむら)が調律に来るんですが、そのおウチに飾ってある姉妹の幼少期の写真は、全部私たちの小さい頃の写真なんです。けっこう頑張って集めて選んだので、注目してみてください!
—お2人は共演シーンが多かったのは、山﨑さんや鈴木亮平さんなんですよね?お2人とのエピソードは?
萌音:ここが皆さん聞きたいですよね! お2人は現場のムードメーカーで、山﨑さんが緊張をほぐしてくれるような面白い天然発言をしてくれたら、それを鈴木さんがプロテニスプレイヤーのように全部拾って鋭くつっこむという漫才みたいなことをやっていて、映画の中でもそういう先輩・後輩役なんです。それがそのまま現場にあったので、ずっと私たちは笑ってました。もしお笑いコンビを組んだら、いいところまで行くんじゃないかな、というくらい、面白かったです(笑)。
萌歌:皆さんが集まる唯一の撮影日に誕生日を迎えまして、お祝いをしていただけたんです。自分でも強運だな、と思うんですけど(笑)。バースデーケーキの一片をすくって三浦友和さんにアーンとやっていただいたことがうれしくて、生涯忘れないと思います!
—お2人は鹿児島県出身ですが、福岡の想い出や気になるスポットはありますか?
萌音:今夜屋台に行くんです♪ 以前『君の名は。』のキャンペーンで福岡に来た時に屋台に連れていってもらって、ラーメンがすごく美味しくて! あと、豚キムチも! だからこの後、楽しみです(笑)
—これから映画をご覧になる皆さんに見どころを教えてください。
萌音:静かな映画で、無音のシーンがたくさん出てきます。音楽もセリフもない、贅沢なシーンがたくさんあるのですが、その中で山﨑さん、三浦さん鈴木さんとか、繊細な言葉がなくても伝わってくる御芝居がこの映画の中にはあって。静かだからこそ奏でられるピアノの音とかすごく印象的なセリフが心にすっと入ってくる映画だと思います。五感を研ぎ澄ませて最後まで楽しんでいただけたらと思います。
萌歌:私たち2人ピアニストの姉妹の役で、撮影の半年前からピアノの練習をずっと続けて来たので、連弾のシーンはお互いの役の個性のぶつかり合いとか姉妹ならではの強い絆が感じられるシーンなので、ぜひ目に焼き付けていただきたいです。舞台が北海道の美しい映像と美しい旋律で人々の成長が描かれています。この映画を観て少しでも背中を押されたり、明日も頑張ろうという気持ちになっていただけたらうれしいです。最後まで音の森を楽しんでください。
萌音:すごく繊細な音の話です。ピアノのポーンという一音に、調律師さんがどれだけ魂を込めて音を作るのか、そして作られた音をピアニストがどれだけの思いで弾くのか、感じていただきたいです。この映画の主題曲も本当に美しい曲で、エンドロールの最後の一音まで感じていただけたらと思います。
● 映画『羊と鋼の森』は6月8日(金)より、TOHOシネマズ天神・ソラリア館他にて全国ロードショー