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「めまいについて」街のお医者さんに聞きましたvol.2 『もりや耳鼻咽喉科』守谷先生

「突然、天井がぐるぐる回る」「周りのものが揺れて見えだした」「フラフラ、フワフワする」または「足元がふらつく」などのめまいが急に現れると不安になりますよね。


・めまいとは?

ヒトは、内耳の三半規管、耳石器などでからだのバランスを感知し、これらの情報を脳で総合的にコントロールします。そのとき、耳または脳のめまいを担当する部位に異常が起こるとめまいをおこします。めまい症状とともに激しい頭痛、意識の消失、口のもつれ、手足のしびれなどの症状がある場合は『脳出血』や『脳卒中』、『脳梗塞』などを心配する必要がありますが、めまいの原因の多くは耳にあります。

・めまいをおこす病気は?

耳のめまいの代表的な病気には、『メニエール病』『良性発作性頭位めまい症』があります。『メニエール病』は、耳の一番奥の内耳の中にたまっているリンパ液が多くなりすぎて「内リンパ水腫」という状態になることが原因で、めまい症状の他に聞こえの悪化(難聴)、耳閉塞感、耳鳴りをしばしば伴います。ストレスや精神的疲労または天候の変動などで自律神経が乱れることが原因となります。治療はリンパ液の状態を改善する薬や内耳の循環改善薬をしばらく続けます。難治例の場合は中耳加圧装置による治療や手術をおこなうこともあります。

『良性発作性頭位めまい症』は、高齢の方また更年期以降の中高年女性によくみられ、起き上がったり寝返りをうったりして頭の位置を変えた時に瞬間的にグルグルッと目がまわります。内耳の中にある耳石(じせき)がずれて三半規管(さんはんきかん)という輪っかに落ち込んでしまったために、頭を動かしたときにずれた耳石が神経を刺激し回転しているように感じます。自然によくなることも多いのですが、治療には半規管に入り込んだ耳石を元へ戻すことを目的に、エプリー法などと呼ばれる浮遊耳石置換法をおこないます。

めまいの原因はほとんどが耳からとはいえ、主な二つの病気でもまったく治療法は異なりますし、他にも良性のものから脳の病気まで数多くあり、それぞれ治療法は異なります。自己診断は控えて、きちんと診察を受けることが大切です。

・予防するには

特に『メニエール病』の原因としてストレスや疲労などで自律神経が乱れることがあげられます。また『良性発作性頭位めまい症』の原因として、ほとんど体を動かすことのない運動不足、耳石の成分であるカルシウム不足が原因とされています。普段の生活習慣を見直すことがめまいの防止にもつながると考えられています。


①規則正しい生活を心がけましょう
睡眠をしっかり取り、バランスの取れた食事を決まった時間にきちんと摂りましょう。


②ストレスをためない
日頃から自分なりのストレス解消法、心身のリフレッシュ法を持つようにしましょう。


③適度な運動を続けましょう
自分なりの無理のない運動を毎日無理なく続けましょう。

 


もりや耳鼻咽喉科 院長 守谷啓司先生
日本耳鼻咽喉科専門医、補聴器相談医。福岡市南区生まれ。山口大学医学部卒、山口大学院医学研究科博士課程修了。平成10年10月にもりや耳鼻咽喉科を開院。地域の各医療機関と密に連携して治療にあたっている。ホームページにてブログも更新中。
※ふくおかナビでは、守谷先生から隔月、健康や医療に関するお話を掲載していきます※

もりや耳鼻咽喉科
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[診療科目]耳鼻咽喉科
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