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Fuku Spo – アビスパ福岡/松田 力

松田 力(Matsuda Riki)
フォワード・背番号17

堅守だけでなく、攻撃的な要素が加わった。

今季のアビスパはボールを保持する意識が高く、それができる選手が揃っています。そこから攻撃を組み立てることをみんなで目指しつつ、勝ちにこだわるという今季のチームスローガンどおりに戦うのがスタイルです。もちろん攻撃だけでなく、昨季から続いている堅守をベースにカウンター攻撃もできるので、ボールを保持することとカウンターの両方を相手によって臨機応変に使い分けていくことが大事になってきます。僕はそのなかでチームのために走ってガムシャラにプレーするだけ。攻撃でゴールに絡むことはもちろんですけど、しっかりと守備ができるところも個人的には見てほしいです。第10節が終わってまだゴールがないので早くゴールをみなさんに見てほしいです。それが僕の持ち味なので

 

目標のJ1昇格を達成し、J1でタイトルに絡むために。

昨年、J2に降格したアビスパを1年でJ1に復帰させるために加入し、多くの試合に出ました。でも、目標のJ1昇格を達成できず、悔しい思いをしました。昨季の後半はなかなか勝てなくて、「本当にチームのためにプレーしているのか?」と自問自答し、もっとチームのためにプレーしないとダメだと思いました。自分がゴールを挙げたいという思いは大切ですが、それが強くなりすぎると自分のプレーだけでなく、チームとしても機能しなくなります。まずはチームの勝利のためにプレーすることが第一です。

J1に昇格できなかったことにプラスして、双子の兄である陸(C大阪)があれだけ活躍してチームでタイトルを獲ったことで、「チームのために」という思いが強くなりました。僕もJ1に上がってタイトルを獲りたい。ポジションが違っても兄弟なのでどうしても比べられますし、陸はタイトルを獲ったチームのなかで試合に出続けただけでなく、タイトルを獲ったことで余裕が出たように感じました。タイトルを獲得した経験が陸をそうさせたと思います。アビスパがJ1に昇格してタイトルに絡むチームになれば、アビスパのみんなが高く評価されるので、それを目指してやっています。個人的にもタイトルを獲ればサッカー選手としてだけでなく、人間としても成長できると思います。そのために今季意識しているのは長いシーズンで一喜一憂せず、常にチームのために全力で戦うこと。今季のアビスパにはクオリティの高い選手が多く揃っているので目標であるJ2で優勝してJ1に昇格するという目標を成し遂げられると思います。そのために選手一人ひとりが自分の役割を果たすことが大事です。僕はチームのために走り、誰に何を言われようがチームのためにプレーし、それにプラスして点を取れたら最高です。

今季はチームキャプテンが決まっていないので選手一人ひとりが責任感を持ち、練習から声を出したり、試合で元気づけたりしています。特にDF陣に(岩下)敬輔くんやシノ(篠原弘次郎)など声を出せる選手がいるので、そこから声をかけてくれるのはチームにとって大きいし、僕ら前の選手は後ろを信じてプレーするだけです。僕もチームを鼓舞しますよ。特に失点した時は下を向いても仕方ないので、点を取り返し逆転するんだという気持ちで声をかけます。そんな強い気持ちがないと優勝できないので。J1で戦うためには失点したくらいで下を向いちゃダメ。そういう気持ちは学生の頃から持っています。試合で1失点は仕方ないと思いますし、すぐに取り返すから早くボールを俺に回してくれと思っていましたね(笑)。

 

ホームで多く勝って、福岡を盛り上げていきたい。

長いシーズンでは良い時も悪い時もありますが、チームの成績に左右されずにレベルファイブスタジアムへ足を運んで応援してくださることはありがたく感じています。そんなサポーターのみなさんのためにも絶対に勝利を見せたいと思ってプレーしていますし、最後まで諦めない姿を見せたいと思います。福岡にはホークスだけじゃなく、アビスパがあることを示したいですね。みなさん、これからも熱い応援よろしくお願いします!

 

編集部からのおまけの質問。 行きつけの店、教えてください!

けっこう通っているのが東区舞松原の『まん平』です。焼肉と関西風のお好み焼きが食べられます。実は、レバーが苦手だったんですがここのは大好きです。焼き過ぎないことがポイントですね。甘辛のタレとよく合いますし、ご飯が進みますよ。それと必ず頼むのが豚玉デラックスとチーズ入りのとん平焼きチーズに、ホルモンが入った焼きそばです。試合で走った分、がっつり食べて消費したエネルギーを取り返します(笑)。あとは『十蔵』にも行きます。ここのつくねがめっちゃ美味いです。

※シティ情報Fukuoka 2018年6月号本誌掲載

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