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鹿児島のウェルネスを体験!野草摘み体験と港町『羽島』散策

温暖な気候に恵まれ、豊かな自然と美味しい食が魅力の「鹿児島」。今も噴煙をあげ続ける桜島を眺めたり、霧島連山でホーストレッキングを楽しんだり、潮風を感じながらサイクリングを楽しんだり…。鹿児島には、心と体を癒してくれる『ウェルネスな旅』を楽しめるアクティビティが豊富にあります。

今回は、鹿児島の大自然に心と体をほぐしてもらうべく、1泊2日で『鹿児島のウェルネス旅』を体験してきました。

 

11:30 【伊佐市】曽木の滝公園で野草体験

まず訪れたのは、鹿児島中央駅から車で90分ほど、伊佐市にある『曽木の滝公園』。観光スポットとしても人気が高く、園内にはお土産屋さんやレストランなど、様々な商業施設が揃っています。

中でも目を引く建物が、金色に輝くおサルさんが眩しい『野草薬草館』。今日はこちらで『野草薬草アドバイザーと巡る「やさしい体験」』に参加します。

館内では、野草薬草アドバイザーの方がお茶でおもてなしをしてくれました。

こちらは日本では珍しい『メドハギ茶』。メドハギは、血圧降下や抗菌作用、強壮効果があるとされ、韓国や中国では古くから注目されている薬草の一つです。

薬草と聞くと、苦~いお茶を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、優しい味わいで飲みやすく、スープと一緒に煮だせば、鍋料理の隠し味としても使える優れもの。今現在、日本でメドハギ茶を買えるのはここだけだそうで「飲み始めてから血圧が安定した」「便秘が治った」とリピーターになる方も多いのだとか。

薬草の効能と自宅で簡単に試せるレシピが書かれた薬草カードは、『野草薬草手帖』に貼って保管。この『野草薬草手帖』は、体験プログラムに参加した方のみがもらえる特典です。

手帖は白紙になっているので、自分に必要な情報だけを切り貼りして、オリジナルの手帖を作ることができます。

それから、少し離れた場所にある『野草の杜』へ。効能が期待できる身体の部位別に、野草・薬草が植えられている庭園です。山の中にあるため、よくシカが現れるそうで、食べ荒らされてしまっていた野草もしばしば。

アドバイザーの方曰く、「シカも体調に合わせて、自分に必要な薬草を取り入れているのかな?」とのこと。

近くの広場で、私たちの生活にとても身近な野草の一つである『ヨモギ』を摘んで、山を後にします。

野草薬草館

住所:鹿児島県伊佐市大口宮人635 曽木の滝公園内
電話番号:0995-24-4631

野草・薬草の素晴らしさを学び、山の新鮮な空気でリフレッシュした後は、『野草庵 おばあちゃん家』で豪勢な野草ランチ。飛騨地方から移設したという築130年の古民家レストランで、窓からは「東洋のナイアガラ」とも称される曽木の滝も臨めます。

野草・薬草を使ったお料理の数々が揃い、身体を内側からキレイにしてもらえそう。山で摘んできたヨモギは、サクサク食感が癖になる『ヨモギの天ぷら』に仕上げてくださいました。

ボリューム満点の野草ランチでお腹がいっぱいになったところで、次の目的地へと向かいます。

野草庵 おばあちゃん家

住所:鹿児島県伊佐市大口宮人635 曽木の滝公園内

電話番号:0995-28-2808

15:00 【いちき串木野市】歴史と自然に触れる羽島散策

お次にやって来たのは、伊佐市から車で1時間ほど、いちき串木野市にある港町『羽島』。

ここでは『フットパス 南の海辺 羽島と「珈琲のまち」のスイーツ堪能』体験とのことで、薩摩藩の歴史を知ることができる『薩摩藩英国留学生記念館』の見学、羽島地区散策、スイーツタイムを楽しみます。

まずは、薩摩の若者たちの知られざる歴史に触れるべく『薩摩藩英国留学生記念館』へ。赤レンガを取り入れた薩摩式洋館の建物が、澄んだ空と真っ青な海によく映えます。

館内では、激動の時代に、命がけの密航をしてイギリス留学へと旅立った薩摩藩の若き藩士たち『薩摩スチューデント』に関する資料が展示されています。最年少は当時わずか13歳!覚悟をもって薩摩の地から旅立った留学生たちの生き様は、今を生きる私たちにも多くの刺激を与えてくれます。

こちらは館内のデッキから見た大海原。今から約150年前、まさにこの場所から、薩摩スチューデントたちが英国に向けて出発しました。当時はまだ鎖国状態にあったため、イギリスへの出国は国禁事項。大きな港を使うと見つかってしまう可能性があったことから、この磯から小舟で出航したのだとか。

記念館で、薩摩スチューデントの功績、当時の薩摩とイギリスの関係について学んだあとは、現地のガイドさんに案内してもらい、羽島地区の散策へ。

日が沈み始めた海辺の空は、ほんのり赤く色づき、海と空の境界線を彩っていきます。静かに揺れる水面と、夕空の素晴らしいグラデーションは、思わず足を止めて見入ってしまうほど。

いちき串木野市出身の歌人、萬造寺斉先生が故郷を思い詠んだという『望郷歌』が、この景色にぴったりです。

一時間ほどの散策を楽しんだら、記念館内にあるカフェ『St. Catherine Cafe』で運動後のスイーツタイム。

40年以上製茶業を営む、薩摩川内市のお茶専門店『茶寮ささの』の茶葉を使った紅茶と、キャロットケーキをいただきます。

聞きなれない方もいるかもしれませんが、キャロットケーキはイギリスのティールームではザ・定番のケーキ。「イギリスで手厚い歓迎を受けていた薩摩スチューデントたちも、このキャロットケーキでのおもてなしを受けたかもしれませんね」と、スタッフさん。

コーヒーは、いちき串木野市で有名な『パラゴン』のオリジナル豆を使ったもので、コーヒー好きの方にぜひ試していただきたい逸品だそう。

薩摩藩英国留学生記念館

住所:鹿児島県いちき串木野市羽島4930
電話番号:0996-35-1865

 

17:30【いちき串木野市(吹上浜)】海辺のトレーラーハウスに宿泊

羽島を後にして、本日の宿泊先、日本三大砂丘としても知られる吹上浜にある『Fukiagehama Field Hotel』にやってきました。

2020年9月にオープンしたグランピングリゾートで、BBQ棟を併設したトレーラーハウスのお部屋に宿泊することができます。

一棟のトレーラーハウスに4名まで宿泊でき、中にはペットと泊まれるハウスも。

夕食はお部屋でBBQ、朝食もお部屋で食べる形式なので、トイレやシャワー、食事を含め、滞在時は完全にプライベートな空間を満喫できるのが魅力です。家族旅行にはもちろん、友人同士やカップルでの旅行で利用しても盛り上がりそう。

荷ほどきを済ませたら、冷蔵庫に入っている食材をもって早速テラスへ。すでに調理が済ませてあるので、備え付けのBBQグリルで焼くだけの簡単作業です。

トレーラーハウス内には、キレイなシャワールームがありますが、ゆっくり湯船で疲れを取りたい方は、ぜひ併設の温泉施設へどうぞ。美肌の湯として知られる『塩化物・硫酸塩温泉』を源泉かけ流しで楽しめます。

夜が深くなってくると、空には数えられないほどの星たちが!肉眼でもぼんやりと星雲が確認できるほど澄んだ空の下、心地よい海辺の風に包まれます。

テラスで心ゆくまで美しい夜を満喫したら、明日の朝食と観光を楽しみに、フカフカのベッドでおやすみなさい……!

Fukiagehama Field Hotel

住所:鹿児島県いちき串木野市湊町1-101
電話番号:0996-36-2511

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