Fuku Spo – ラグビー／築城昌拓（O.U.Pスポーツアカデミー代表）

2020年11月30日 公開

 O.U.Pスポーツアカデミー代表／築城昌拓

小学校から社会人まで、ずっと福岡のチームに所属していました

ラグビーを始めたのは小学校5年生のとき。いつも一緒に学校に通っていた1つ上のこうちゃんがラグビーを始めて、「まぁくんも一緒にしよう」と誘われたのがきっかけです。それまでは、水泳と硬式テニスをしていましたが、物足りなさを感じていたんですよね。やってみたら、とても面白くて、すぐにハマりました。当時の監督からいつも言われていたのが、「諦めずに、全力でラインを越えなさい」ということ。その教えはラグビー選手になってもずっと守り続けていましたね。

私が所属していたのは、「笹丘少年ラグビークラブ」でしたが、中学生のチームがなかったんです。ほかのメンバーは近隣のチームに移籍していくんですけど、私も移るつもりでいたら監督から「お前は残れ」と言われたんです。ほかのチームに行くと「笹丘卒業」と言わなくなるというのが、その理由でした。なので、中学時代は陸上部に所属しつつ、週末の試合のないときに小学生のサポートをしたり、人数が足りない中学生のチームに駆り出されたりしていましたね。今思えば、陸上部に入ったことが良かったと思います。そこで走り方を覚えることができました。高校はラグビー部のある高校へ行こうと考え、私をラグピーの道に導いてくれたこうちゃんがいる福岡西陵高校へ。高校2年生のときにはシード校を倒し県大会へ出場しました。

祖父や叔父がイカ釣りの漁師だったこともあり、自分も漁師になりたいと思っていたものの、高校の先生から大学進学を薦められ、福岡大学へ進学。ラグビー部に入部しました。大学2年生のとき、日本選手権に出場したのですが、そこでの活躍が多くの人の目に触れ、大学3、4年のときには大学オールスターに選ばれました。また、4年生のときに7人制日本代表の合宿に参加し、その合宿でMVPを獲得。以来、6年ほど日本代表として活動しました。

大学を卒業するときには、関東や関西の強豪チームからも誘っていただいたのですが、そのときいちばん弱かったコカ・コーラレッドスパークスへ入団することを決めました。「自分が入ってコーラを強くしてやる」という気持ちでしたね。

施されたら施し返す！ラグビーへの恩返しを

‘18年に現役を引退し、チームの広報担当になりました。奇しくも日本でワールドカップが開催される前年でしたし、昨年まではさまざまなイベントに参加し、ラグビーの普及活動に取り組んできました。その中で感じたのが、子どもたちが平日もラグビーができる環境をつくりたいということ。福岡はラグビーが盛んな土地と言われていますが、子どもたちがスクールでラグビーをするのは週末限定なんですよね。そこで、平日もラグビーに触れられる「O.U.P.スポーツアカデミー」を開校。今春から活動をスタートさせました。そのほか、RKBラジオ「FUKUOKA15」で話したり、母校である福岡大学ラグビー部のコーチや高校の非常勤講師をしたりと、活動の幅を広げています。これらの活動は、ラグビーへの恩返しをするために行なっています。有名なセリフみたいですが(笑)、施されたら施し返すという想いで、普及活動に取り組んでいます。これからも、多くの人にラグビーの魅力を伝えていきたいです。

＼編集部からのオマケ質問／

お気に入りのお店は？

六本松の『旬菜tabi』です。大学の同期がやっている店で、彼は南アフリカの公邸料理人や、世界各国を渡り歩いてきたんですが、何を食べても美味しいんです。

※シティ情報Fukuoka2020年11月号本誌掲載