【サン建築工房がつくった新築住宅】暮らしの知恵と愛情たっぷりタイコ梁が見守る木の家

2021年01月04日 公開

玄関に入った瞬間フワっと香る小国杉の良い香り。次に目に入ってくるのは、建具の惚れ惚れする仕上げの美しさだ。いい家づくりとは、ただこうして五感で感じる心地よさが証明してくれるのだなと気づかされる。引き渡しから2週間、完成したばかりのA邸。格子戸をあけると、広々したリビングの天井部分にはタイコ梁と呼ばれる梁を隠さずそのまま見せる装飾が存在感を放ち、思わず「わぁ」と声が漏れる。職人による高い技術が見て取れる、木造家屋ならではの手法は、ご主人が取り入れたかったという。ご夫婦の希望するコンセプトは「シンプルで上質な木の家」。その結果、仕事柄、住宅の知識や経験も豊富なご主人のアンテナに引っ掛かったのが『サン建築工房』だった。
「住宅展示場など見てまわったのですが、いいなと直感するところはなくて、元々いい家づくりをされているなと感じていたサン建築工房さんに迷わずお願いしました」とご主人が決め手を話してくれました。

 

キッチンの背面やインテリアに組み合わせた黒が空間を引き締める。リビングから水回りへと続く廊下、スケルトンのリビング階段の抜け感も心地いい！

 

玄関はスッキリと普段履きする靴だけを収納する靴箱を設置。明かり取りの格子戸が美しい

「基本的には家族が集まるリビングを主体に、1階に生活の基盤を置き、完結するような間取りを意識しました」というご夫婦のリクエストを叶えたA邸。2階へ上がる手間を省き、1階の脱衣所で家着類の着替えが済むよう、一人ずつ専用の収納スペースを確保したり、トイレや洗面室など、家族がすれ違っても十分なゆとりのある住空間が計算されている。意識せず「自然体で暮らせる」日常は、快適な家づくりであることの証拠でもあるだろう。
デザイン性の高さも際立つ。明り取りを兼ねた格子戸、カーブで動きを付けたスケルトンの階段が空間に広がりを生み、アクセントにも。これに、ご夫婦が選んだ照明やダイニングチェアの黒色が良く映える。「二人ともシンプルが好みなので、黒をカラーポイントに持ってきて、統一感を大事にしました」と、にこやかに話す奥さま。木のやわらかな質感を引き締める効果と共に、ダイニングのペンダントライトや間接照明を組み合わせることで、洋のモダンさもミックスされたスタイルは、コーディネートの参考にもなりそうだ。

 

重厚感のあるダイニングセットは、ご夫婦お気に入りの杉工場のもの。カウンターからお皿を運んだり、お嬢さんたちもお手伝いできるスタイルに

 

リビング階段の下のデッドスペースを上手に利用。どこか落ち着く子どもたち専用のカウンター