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【インタビュー】J☆Dee’Z「今回のシングルで“少し大人なJ☆Dee’Z”を感じてほしい」

取材・文/福島大祐(編集部)
撮影/内田達也

左からNono、ami、MOMOKA

平均年齢17歳の本格派ボーカル&ダンスグループのJ☆Dee’Zが、7月25日に両A面シングルとなる『未来飛行/流星のパノラマ』をリリースした。縦横110mmという超小型マイクロドローンで撮影されたミュージックビデオが話題になっている彼女たちに、個性豊かな収録曲4曲についてインタビューを行なった。

 

—J☆Dee’Zの最近の楽曲は応援ソングが多かったと思いますが、新曲の『未来飛行』は自分自身で人生を切り拓いていくような力強さがありますね。皆さんも共感する部分が多いのではないでしょうか。

Nono:意志の強さであったり、周りに流されないという己の芯を持った人を描いた曲なので、私たち自身もちっちゃい頃から一緒に活動しているというのもあって、いろんな選択をしないといけない時もあったんですけど、「自分が選ぶべき道」みたいなものを感じられる曲でした。

 

—気持ちも乗せやすそうですね。

ami:そうですね、『未来飛行』は歌詞もリアリティがあります。夢を追う時は綺麗なことばかりじゃないし、結構ドロドロした感情やつらい気持ちも描かれているので、そういった自分の隠している暗い面なども敢えて表現されていて、レコーディングで歌詞をもらった時も凄くそこがお気に入りでした。

MOMOKA:そういったリアリティのある歌詞だからこそ、忘れかけていた気持ちを思い出すというか。自分の中の暗い気持ちも踏まえて頑張ろうという思いを歌っている曲です。

 

—サビで声を一気に張り上げる部分は気合いもスキルも必要になりそうです。

Nono:たしかに『未来飛行』はAとBのメロとサビのキーの高さの差がはっきりあるので、レコーディングの時は何回かキーを試してみて決めたりしたね。
ami:ABに合わせるとサビが凄く高くなってしまうので、サビを一番良いキーで聴いてもらいたいなというのもあって現在のキーになりました。

—歌唱の面でキー以外に意識した部分は?

Nono:Dメロで一人ひとりが1行ずつ歌う部分があるんですけど、そこは自分が歌ったら次のメンバーが歌う部分を聴いて、また自分が歌う時は前の人からの気持ちが流れてくるような、みんな一つの気持ちを歌っているように感じられるよう意識しました。

MOMOKA:今回は歌の中でフェイクが結構多いんですね。各メンバーがそういったところでも個性を出していると思います。

ami:歌う時に個人的に気をつけているのは、AメロがあってBメロがあってサビがあるという、ちゃんと曲の中で階段のようなものを作りたいなと思っていて。その階段をどれぐらいのペースで上がるのかは曲調によって違うけど、『未来飛行』はAメロBメロは静かに自分の心の中でコソッと呟いているような歌詞で、だけど暗くならないように曲の中の流れも作るように意識しました。

 

—皆さんのお話を聞いていると、『未来飛行』は自分の中に曲を落とし込むことがいっそう大事そうです。

ami:そうですね、実は『未来飛行』は1年半前からあった曲で。ずっと温めていた楽曲なので、自分たちの体にしっかり染み込んでいた状態で「さぁ、リリースするぞ」という時に歌詞を少しアレンジして、サウンドが変わって歌い方も変えてみたり、落とし込んだ上でいろいろ手を加えていきました。

 

—ミュージックビデオの舞台は前作の『あと一歩』も学校でしたが、今回も学校ですよね?

Nono:専門学校なんですけど、めっちゃくちゃ広い学校でしたね。

ami:今回マイクロドローンを使った撮影なので、それが凄く映えて、大きい校舎も綺麗に映っていたと思います。

 

—皆さんの足の間をドローンのカメラが通り抜けていったり、通常のカメラではできないようなスピード感とカメラワークが満載でした。

Nono:最初はやっぱり、音もなるし風も少しくるので、ドローンが近づいてくるとちょっとビクッとするんです。急に来るので、ヤツが。

ami:ドローンのことを「ヤツ」って呼んでたんです(笑)。

Nono:だんだん友だちみたいに思えてきて「よろしく!」みたいなね。

ami:2番のサビの股の下をくぐるシーンは何回も撮り直していて、一番苦戦したポイントですね。

 

—しかも長回しで撮影されていますよね。

ami:そうなんです、緊張感がとてもあって。

MOMOKA:ある意味ドローンも合わせて4人でパフォーマンスしていた感じだったね。

 

—結果的にとても独創的なミュージックビデオになっていると思います。ちなみに『未来飛行』の歌詞にちなんでお聞きしますが、皆さんは悩んだり壁に直面した時はどのように解決しますか?

Nono:最初にやるのは音楽を聴くことかな。自分の心の整理をするためにも、音楽を聴いて冷静になるようにしています。

ami:めっっっちゃ食べます(笑)、私は。悩んだらとりあえず自分の一番好きなものを食べて、ちょっとリフレッシュする。私、バイキングが凄く好きで、ちっちゃい頃からワクワクするんです。バイキングにあるオムライスとか卵料理が好きなんです。

—太り始めたりしたら悩んでいるサインなんですね。

ami:そうかもしれない。お気づきください(笑)。

MOMOKA:私は、つらくなってくるとどん底までいきそうになるので、最近は無になるようにしています。

 

—無になるというのも難しそうです。

MOMOKA:考えすぎる方がつらくなるので、なにも考えない。無になって冷静になるタイプです。頭になにも会話が入ってこなかったりするんですけど。どん底までいっている時は話が聞こえてないです。

 

—じゃあMOMOKAさんが極端にボーっとしている時は、Nonoさんとamiさんが気づいてあげないと。

Nono:「あの時かな」って思い当たる節があるなぁ(笑)。

 

—それでは2曲目の話にいきましょう。『流星のパノラマ』は学生の皆さんが作詞した曲だとか。

ami:テレビ番組の企画で行なわれた「コライトバトル」という作詞や作曲の対決で生まれた曲なんですが、私たちも学生の方が作った楽曲を歌うというのは初めてだったので、新鮮でしたね。

 

—「色褪せない四月のときめき」という歌詞は入学してすぐ恋に落ちたのかな…とか、歌詞の片思いの描写も実体験のようで生々しさがありますよね。

ami:女の子の私たちからしても凄く可愛らしい曲で、恋愛とかで悩んでいる人もすごく共感できると思うけど、そういった恋愛に憧れている奥手な人でも少女漫画を読んでいるような気分でキュンキュンする曲として楽しんでもらえると思います。

Nono:サウンドも凄くキラキラしていて、振付も女性らしい動きだったり、広い空間を使ったダンスになっているので、ぜひ生でも観てもらいたいなと思います。

MOMOKA:今回は振付師さんと一緒に話をしながら作る形式だったんですけど、歌詞を読みながら「(彼に)呼び出されたと思ったら、みんないるんかい!」とか、そうやって話していた気持ちをそのまま振付にしているんです。

—そして3曲目の『swing swing swing』は一転してアメリカンなポップさがあり、最後の『代わりにこの唄を』は、皆さんの年齢よりも少し大人な恋愛ソングでしょうか?

ami:あ! これではですね〜…。

Nono:実はこの曲、恋愛の曲じゃないんですよ。聴き手の方によって恋愛の曲として聴いていただいても大丈夫なんですけど、作詞家の方からお話を聞くと、家族に対しての愛を歌った曲で、反抗期で親に素直な気持ちを言えなかったりすると思うんですけど、ふだん言えない言葉を代わりにこの歌で伝えたいという気持ちを込めています。

ami:作詞家の方がお手紙と、歌詞にそった物語を描いた絵本をプレゼントしてくださって、それで曲の内容を伝えてくださったんですね。より楽曲を大事にしたいと思いましたね。

MOMOKA:私たちも最初は恋愛の曲だと思っていたし、この曲で改めて音楽の幅の広さを実感できました。

 

—4曲合わせて、今回のシングルは皆さんにとってどのような一枚になりましたか?

Nono:今回のシングルは私たち全員が高校生ではなくなって初めてのシングルなんですけど、少し大人なJ☆Dee’Zなんじゃないかなと自分たちでも感じていて。とても夏らしくて爽やかで、一曲一曲に込められた思いが全然違うんですけど、聴いていただいた方それぞれ自分に合った曲を見つけていただきたいなと思います!

Single『未来飛行/流星のパノラマ』/7月25日(水)リリース

初回生産限定盤(CD+DVD) 1852円+税
通常盤(CD) 1111円+税

ワンマンライブ情報

J☆Dee’Z SUMMER LIVE TOUR 2018 〜未来飛行〜
8/19(日)名古屋RAD HALL
8/26(日)OSAKA MUSE
8/29(水)SHIBUYA CLUB QUATTRO

■J☆Dee’Z
http://www.j-dz.com/

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