【国宝×デジタル】田舎町の博物館の企画展が意外とスゴかった!大人も子どもも楽しめる!大分・宇佐『大分県立歴史博物館』
こんにちは、シティ情報ふくおか 大分特派員のリコぴんです!
春ももうすぐソコ!
ここ数日ぽかぽか陽気で、お出掛けしちゃいたくなっちゃいます☀
ということで、今回はちょっぴり遠出してUSA(宇佐)にやってきました!
『宇佐神宮』で有名な宇佐市。
初詣やパワースポット巡りで訪れたことがある方も多いのではないでしょうか?
その周囲に、歴史を学ぶことができるスポットが点在しています。
その中でも、キニナル企画展が行われているとの情報が!!
ということで、『大分県立歴史博物館』を取材してきました。
JR大分駅から宇佐駅は特急で約40分。そこから車で約10分。
のどかな田園風景を眺めながら、目的地に到着です。
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でかっ!!圧倒的大迫力の重要文化財『熊野磨崖仏』
博物館に入るとすぐに目に飛び込んでくるのは、
高さ6.8mの『熊野摩崖仏大日如来像(くまのまがいぶつ だいにちにょらいぞう)』。
国指定の重要文化財です。
大迫力です・・・!
こちらの博物館は、大分県下の国宝が全て展示されている他、
鏝絵、土器や銅剣、古墳の再現、昔の風土や暮らしの様子を表した模型、など、
大分県や国東半島(くにさき)のくらしと仏教を中心とした信仰に沿った展示がされています。
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博物館の展示物はボリュームたっぷりで、学べることが盛りだくさん
館内は平常展と特別展で構成されています。
平常展
「豊の国・おおいたの歴史と文化―くらしと祈り―」
国宝の『富貴寺大堂』の実大模型を中心に、
- 「生 死 いのり」
- 「豊の古代仏教文化」
- 「宇佐八幡の文化」
- 「六郷山の文化」
- 「広がる仏教文化」
- 「信仰とくらし」
の6つの展示室があり、
それぞれのコーナーの展示は文章や模型、動画などで説明されています。
すこし、背筋がゾクッとする展示もありますが、、、
そこがリアルに伝わる工夫にも感じます。
くらしと信仰に焦点を当てた展示で、古代から歴史を知ることで、昔の人々の心に思いをはせる体験ができ、今の社会とどう違うのか、想像を働かせられます。
職員さんは、「時代を追うように、館内はグルっと反時計回りに回るのがオススメ」とのことです。
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企画展
『祈i-no-riと願ne-ga-i
~プロジェクションマッピングで迫る富貴寺と熊野磨崖仏の時代~』
現在、大分県立歴史博物館では、企画展『祈i-no-riと願ne-ga-i』が行われています。
今企画展では、国宝の『富貴寺大堂』や重要文化財の『熊野磨崖仏大日如来』にプロジェクションマッピングを各1時間おきに投影する他、期間別に貴重な資料が特別に公開されます。
熊野磨崖仏大日如来 ~プロジェクションマッピング
こちらが・・・
こうなる!!!!!
歴史博物館公式キャラクターの「ごりんくん」が「熊野磨崖仏」の特色を解説します。
かわいらしいキャラクターがポップに説明してくれて、『熊野磨崖仏』ができるまでやその特長が分かりやすかったです。
ナレーターを務めるのは、大分県立宇佐高等学校放送部所属の長浦麻由子さん。
2020年8月に収録したナレーションが使用されています。
富貴寺大堂~プロジェクションマッピング
常設展示室の「富貴寺大堂」実大模型に、四季折々の風景と浄土の世界をCGで表現しています。
ナレーターは「世界の車窓から」でおなじみ、大分県出身の俳優 石丸謙二郎さん。
こちらは、荘厳な雰囲気のなか、極楽浄土の世界を表現。
昔の人がいかに信仰を大切にしていたかが伝わってきます。
迫力と分かりやすさ。
どちらのプロジェクションマッピングも、見入ってしまうものでした。
映像の投影が始まる前に、アナウンスがされるので、
他の展示物をじっくり見学していても、見逃すことなく見ることが可能です。
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歴史の教科書にも載っているほど有名な神社やお寺、仏像が展示されており、ひとつひとつに説明も文章や音声でなされていて見応えがあります。
プロジェクションマッピングというデジタル技術も織り交ぜながら、昔の人の信仰や暮らしが分かりやすくまとめられているので、
歴史好きであればもちろん、そうでない方も、どこか懐かしんだり、昔の人の想いを感じとったり、じっくり楽しむことができます。
令和2年度企画展
祈i-no-riと願ne-ga-i
~プロジェクションマッピングで迫る富貴寺と熊野磨崖仏の時代~
会期:令和3年2月2日(火)~4月11日(日)
会場:大分県立歴史博物館企画展示室
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博物館の周囲は、「宇佐風土記の丘」という史跡公園です。
ここでは、ポケモンGOなどに使われているARの技術を使った、
「AR宇佐風土記の丘」を体験できます。
お手持ちのスマートフォンやタブレットで、前方後円墳や出土品を三次元CGなどの技術で楽しむことができます。
機器をかざすと、あたかもそこに古墳・出土品があるように仕掛けられています。
また、地元の人にとっては、広大な敷地で四季折々の花が楽しめる、よいお散歩コースとしても利用できます。
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全体を通して、大人も子どもも楽しめるコンテンツで盛りだくさん。
今年度はコロナ禍でなかなか従来の場所に赴くのが難しい周囲の小・中学校の修学旅行先としてもよく選ばれたこちらの博物館。
国宝の宇佐神宮や、零戦の模型が展示されている宇佐市平和資料館などと共に、歴史を楽しみながら学ぶスポットとして、老若男女に訪れて欲しい場所でした。
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『大分県立歴史博物館』
場所:大分県宇佐市大字高森字京塚
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
※『宇佐風土記の丘』はいつでも散策自由
休館日:月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合は、その直後の平日)
12月28日~1月4日
観覧料:平常展
個人(一般)310円
個人(高/大学生)160円
団体(20人以上・一般)210円
団体(20人以上・高/大学生)100円
※小・中学生および土曜日の高校生の観覧は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のいずれかをお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
※企画展は平常展の観覧料で観覧できます。
※特別展は別料金の設定
ホームページ:https://www.pref.oita.jp/site/rekishihakubutsukan/
電話番号:0978-37-2100
FAX番号:0978-37-2101
E-Mail:a31702@pref.oita.lg.jp
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