【タカノホームがつくった新築住宅】三角形のかたちをした間取りのシンプルでいてユニークな住まい方ができる家

2021年03月02日 公開

ちょっぴり不思議なかたちをしたH邸は坪庭を内包する三角間取りの平屋。エントランスに足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのはリビングに向かって二手に伸びる長い廊下。玄関から見て右の廊下側には水回りをまとめ、左側の廊下には主寝室と子ども部屋を配置。新鮮な感覚で廊下の奥へと進むと、ゆったりとしたLDKが広がるユニークなレイアウトが楽しい。さらにリビングに取り入れられた、小上がりの和室や秘密基地のようなロフトも。「白壁と木のシンプルな空間に、アクセントとして楽しめる色やクラフト感を散りばめたかった」という奥さまのリクエスト通り、シンプルな空間に子どもたちの感性が光る絵画やオブジェが際立つ。ユニークな間取りとのびやかな雰囲気が調和して気負いがなく、落ち着く居心地だ。

勉強机になるカウンターや小上がりの和寝室、ハシゴで登るロフトの秘密基地やハンモック。ポイントが集まったLDK

玄関を開けるとギャラリーのようなサプライズ感のある廊下。お子さんたちの楽しい絵や季節のしつらえが迎えてくれる

奥さまの実家で暮らしながら、家づくりについて考えたそう。ご主人の通勤アクセスを考慮し、土地探しに2年ほど費やしたものの、理想の場所が見つからず、最終的に実家の敷地内に新築を建てることを決心。「最初は駅近でリノベーション物件を考えていたんです。色んな雑誌を見て、タカノホームさんの家づくりの雰囲気がいいなと感じていたんですね。今は異素材を使うなど幅広いスタイルをご提案されていますが、ナチュラルで無垢の木の風合いが私たちのフィーリングに合って」と、ご主人がにこやかに話す。
市街化調整区域だったことから、整備する間の約1年を打ち合わせの時間に費やしたそう。「今思えば、細部までじっくりデザイナーさんに考えてもらったし、プランが固められて良かった」と振り返る。好きな色合いや小物などのイメージを伝え、提案してもらったデザインはもちろん、実家との程よい距離感や玄関の位置、車が出入りしやすい駐車場のスペースなど、すべての要素を考慮して出来上がったプランが、三角形に近い平屋スタイルだった。
「最初は奇抜な形だったので不安に思いましたが、平屋なので陽当たりを重視しつつ、LDKは玄関から見えないよう完全なプライベート空間に配置してもらえたし、説明を受けてイメージしてみると、なかなかいいのかもと思い始めて・・2階建てのプランも出してもらったんですが、平屋と比べると普通に思えたので、戻ってきました」と話すお二人。何より、担当デザイナーの人柄とセンスが信頼でき、安心して任せられたという。

「気配を感じつつもそれぞれの時間に集中できる」のが三角平屋のメリット。夏はサラッと、冬はほんのり温かい杉の床も家族のお気に入り