【すてきなお宅訪問~case03】築33年のビルを丸ごとリノベ、クールでスタイリッシュに大変身「株式会社ホームランド」
自然素材でつくる家は、使い込むほどに味わいが増す。艶やかな飴色に変わる床や、柱に刻まれる背比べの印。そこで暮らした足跡も美しさの一部となる。しかし、これが鉄筋コンクリート造の建物で、しかも、賃貸物件となると話は別だ。完成した時は美しく整っていても、少しずつ輝きを失い、住み手が変わるたびに室内は否が応でもほころびが見えてくる。そんな相反する性質の建築物を、どちらも高い精度でつくったり、リノベーションを施したりできるのが「ホームランド」の強みだ。その実例として今回ご紹介するのは、同社が建物の外観と共用部分、賃貸ルームのリノベーションを手がけた物件。
元のデザインは残したまま、白・ピンクの可愛らしいカラーリングから白・グレー・ブラウンのクールな雰囲気に。1階のテナントの美容室の印象まで変わって見えるほどの変化。
キッチンや収納に対する女性ならではの目線でのアドバイス、施主のこだわりを受け止める柔軟さ。それらが頼もしく感じられたという。「やりたいことを相談すると『こんなものもありますよ』と色んなことを教えてくださるのでとっても勉強になりました」。
「入居者のみなさんにこれからも安心して住んでもらえる状態にするため、すべて見直して、全面的にリノベーションすることにしました。30年のビルがどれだけ生き返るか、やってみることにしたんです」。
出窓とロフトのあるワンルーム。元のデザインを活かしつつ、フローリングは落ち着きのあるダークブラウンに。天井のクロスはグリーンをチョイス。クールでスタイリッシュな空間に生まれ変わった。
扇形の天窓はデザイン性があるものの結露の原因になっていたため壁に変更。照明はダウンライトにして、シーリングファンをプラス。エアコンの風が部屋全体に行きわたるようになった。
基本の鉄骨はそのままに、屋上・外壁の防水工事と共に外観デザインを刷新。「元は2・3階の通路は吹きさらし状態でした。ですが、近年は激しい雨で水浸しになることが多くて気になっていました。建物が傷むことにもつながるので、雨風を防ぐために通路の両側に窓を付けて、床にも防水シートを張ってもらうことにしました」。防水シートはフローリング風のものを選び、玄関ドアもブラウンに変更。マンションの通路なのに、まるで家の中にいるようなくつろいだ雰囲気になった。
約25㎡のワンルームは学生~20代の入居者を想定。「間取りを見直して、洗濯機置き場はベランダから室内に移動。洗面台はバスルームと分けた独立タイプに。」さらに、天井にグリーンのアクセントクロス、洗面台にはタイルをあしらい、リビングにはマットブルーの木製ドアを取り付けるなど、コーディネートは注文住宅さながら。
「シンプルなデザインなので男女問わず気に入っていただけそうですし、一人暮らしだけでなく、リモートワークや事務所にもおすすめできます。建物の外から床下の配管や内装にいたるまで、色んな業者さんとのやり取りもすべて一括でホームランドさんに対応頂けて良かったです」。
共用部分の通路は屋根があるものの、吹きさらし状態で古びた状態になっていた。雨風を防ぐため、外部に面した場所には窓を設置し、床はフローリング柄の防水シートでカバー。家の中にいるような雰囲気に生まれ変わった。
共用部分はすべて塗装し直し、ドアはブラウンのものに交換。シンプルで整った空間はホテルの廊下のようにも見える。工事中は音も出るため、入居者の協力を得ながら進められたリノベーションだが、皆仕上がりに喜んでいるに違いない
Company Profile
株式会社ホームランド
[所]福岡市中央区薬院2-4-15
[☏]0120-724-112
[HP]https://www.home-land.co.jp/
※この記事は「フクオカリノベno.6」より抜粋して記載しております