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奄美・屋久島2つの世界自然遺産を巡る旅①亜熱帯の楽園奄美大島

国内最大規模の亜熱帯照葉樹の森が残り、世界自然遺産の候補地となっている奄美大島。また、多雨に恵まれ、樹齢数千年の屋久杉をはじめとする特殊な森林が残されている屋久島。そのかけがえのない自然や歴史、文化を満喫する旅に行ってきました!

初日は、奄美大島へ。福岡空港から約1時間15分で奄美空港に到着。3月中旬でしたが、この日の最高気温は20℃を超え、長袖Tシャツ1枚でも少し暑く感じるほど、着いた瞬間から“南の島”を感じました。

奄美十景と称される絶景スポット

奄美空港から車で約10分で辿り着く、奄美十景のひとつ「あやまる岬観光公園」。奄美大島の最北端に位置する奄美市笠利町の北東部にある太平洋に突き出した岬です。綾に織られた手毬のような丸い地形をしていることから「あやまる」と名付けられたそう。

時間帯によって海の色が変わるので、空港に着いてすぐ、また空港に戻る際に訪れると、それぞれ異なる風景を楽しめます。


公園内には「あやまる岬公園観光案内所」があり、観光案内のほか、お土産を見たりカフェとしても楽しめます。


見どころの多いあやまる岬ですが、海岸線に広がる蘇鉄(ソテツ)ジャングルの散策もおすすめです。
昔、奄美大島では食糧難の際に、ソテツを食糧としており、大事に育てられてきたのだとか。
今でも奄美各地にソテツが見られますが、砂地に群生している規模では、ここ、あやまるソテツジャングルが奄美一だと言われています。

あやまる岬観光公園

鹿児島県奄美市笠利町大字須野682
0997-63-1170

奄美の自然と歴史、文化を鑑賞


「奄美の郷」と「田中一村記念美術館」の2つの施設からなる『鹿児島県奄美パーク』に来ました。
まずは、奄美の自然や歴史、文化を映像や展示で学ぶことのできる「奄美の郷」から見学します。


一年を通して開催される奄美の行事や、代表的な仕事を写真で見ることができる「テーマウォール」と、シマ(集落)の暮らしぶりを覗くことができる「シマの道」。


続いて、田中一村記念美術館へ。高倉と呼ばれる奄美独特の高床式の建造物が水面に映り、とても美しい美術館です。


奄美の自然に魅了され、亜熱帯の植物や魚などを題材にした数々の傑作を残した田中一村。作品には、奄美各所で見られるソテツや鳴き声が特徴的な鳥のアカショウビンなど、奄美に訪れると実際に出会うことのできる景色が描かれています。

鹿児島県奄美パーク

鹿児島県奄美市笠利町節田18341

・奄美の郷  0997-55-2333
・田中一村記念美術館 0997-55-2635

 

シマの家庭料理“シマ食”をいただく


お昼は、奄美大島北部に位置する荒波地区にある『荒波のやどり』内の『あらば食堂』でシマ料理をいただきます。


地元産のシマ食材をふんだんに使用し、シマの家庭の味を体感できる「おっかんの旬替わり定食」。
季節ごとに変わる旬の食材を使った料理をいただくことができます。また、日によって違う“おっかん”が厨房で調理してくれるので、同じ食材でも味付けや仕上げが異なり、毎日違う家庭の味を楽しむことができるそう。

米とさつまいもと砂糖を発酵させた真っ白な奄美のソウルドリンク「ミキ」もいただくことができました。ほんのりお米の甘みがあり、とろりとしていますが、冷たくて爽やかな味わいでした。お店によって味や粘度などが異なるそうなので、お気に入りの「ミキ」を探してみるのもおすすめ。

耳を澄ませてのんびりシマ歩き


お腹いっぱいになったら、あらば食堂から集落歩きに出発。集落に住むガイドの方に案内してもらい、奄美群島国立公園内にある自然豊かな秋名集落を歩きます。
交通量が少なく、車やバイクがたまに通る程度なので、自然と様々な鳥の鳴き声が聴こえてきました。夜になるとカエルの大合唱が聴こえることもあるそう。


水田に流れ、集落で生活する人々にとって重要な「ヒゴのトイ水」と、19世紀後半に、この地に住んでいた豪農によって建てられた「琉球石垣」。

歩きながら、都会にはない秋名集落の自然や文化の豊かさを感じ、そこで生活する人々の日常を垣間見ることができました。

荒波のやどり

鹿児島県大島郡龍郷町幾里423
0997-58-8842

エコツアーガイドと歩く亜熱帯の原生林


天然の亜熱帯広葉樹が残る金作原(きんさくばる)原生林を散策します。原生林に入るには、認定エコツアーガイドの同行が必須です。

経験豊富なガイドの方が、奄美固有の希少な動植物について説明しながら案内してくれます。


映画「ゴジラ」のロケ地にもなった金作原原生林には、巨大植物が生い茂っており、まるで映画の世界に飛び込んだような景色を体感できます。


「となりのトトロ」でトトロが傘にしていた大きな葉っぱを発見。「クワズイモ」という植物です。手と比べてみるとこの大きさなので、本当に雨を避けられそうです!

金作原原生林

鹿児島県奄美市名瀬朝戸金作原
0997-52-1111

サンゴ礁の海と沈む夕日を眺める


サンゴ礁と白い砂浜、亜熱帯の自然を満喫できる『奄美市大浜海浜公園』。園内では、様々な亜熱帯植物を鑑賞することができます。こちらは、花が鳥の頭のように見える「ゴクラクチョウカ」。


公園内にある「奄美海洋展示館」には、ウミガメが泳ぐ大水槽があり、直接エサをあげることができます。その他、館内の水槽ではサンゴ礁に住む生き物をじっくり見ることができ、親子で楽しめる施設です。


施設を見学した後、海辺に行ってみると、浜辺は見渡す限りサンゴ。


東シナ海に沈む夕日を眺めることができるサンセットスポットとしても人気で、このためだけに訪れる価値あり!

奄美市大浜海浜公園

鹿児島県奄美市名瀬小宿字大浜701-1
0997-55-6000

奄美の味とシマ唄に酔いしれる


奄美での締め括りは、奄美市の繁華街にある「居酒屋ならびや」での夕食。奄美では野菜として食べるというパパイヤや天ぷらにしたもずくなど、島ならではの食材が並びます。黒糖焼酎の品揃えも豊富で、23の蔵元から仕入れた250種類の銘柄が揃っています。


ここの魅力は料理だけではありません。目の前でシマ唄を聴きながら食事を楽しむことができるんです!シマ唄は、昔、労働の辛さを紛らわすために歌ったり、即興の唄遊びを楽しんだり、島民の暮らしになくてはならない文化だったそう。

奄美の三味線や太鼓に合わせた唄の掛け合いを楽しみ、最後は観客も全員立ち上がってシマ唄に合わせて踊る場面もあり、賑やかな奄美の夜を過ごしました。

居酒屋 ならびや

鹿児島県奄美市名瀬金久町4-15朝の海ビル1F
0997-54-5555

フェリー波之上で屋久島へ

夕食後は、名瀬港から『フェリー波之上』に乗って屋久島へ向かいます。到着は翌朝。フェリー内にあるシャワーで汗を流して休みました。

名瀬港 船客待合所

奄美市名瀬塩浜町17-2281
0997-53-2111

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