【福岡の頼れるお医者さん2021】外出自粛、運動不足が招く危機。あなたの骨は大丈夫ですか?「かつの整形外科」
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で外出自粛ムードが漂う昨今。
運動不足、受診控えが、新たな健康の危機を招いているといわれる。
地域に根差し、多くの人々の骨の健康を守り続けているドクターに
健やかに生き続けるためにどんな備えが必要なのか、教えてもらいました。
骨の中がスカスカになってもろくなってしまう病気「骨粗しょう症」。特に注意が必要なのは閉経後の女性。骨の新陳代謝のバランスを調整している女性ホルモン(エストロゲン)が低下し、骨量が減少してしまうからだ。また、タバコやアルコールを摂取する習慣や糖尿病など、食事や生活の不摂生も骨密度の低下を招く要因として知られている。「骨粗しょう症の方は、普通に歩いてつまずいたとか、よろけて手をついたとか、ちょっとしたことが原因で骨折してしまいます。さらに骨折で手術が必要になり、それが原因で寝たきりになるケースもあるので、早期に発見して、深刻な状態になる前に予防するのが大事です」。
骨粗しょう症のサインとして勝野先生が挙げるのは、慢性的な腰の痛みと、背丈の縮み。「骨粗しょう症が進むと、どこかにぶつかるなどの衝撃がなくても、いつの間にかじわじわと骨がつぶれ、慢性的に腰が痛むようになるんです」。
「子どもロコモ」にご注意を
幼少期からの生活習慣の積み重ねの上に築かれる骨の健康。しかし、近年、子どもの体作りに黄信号が灯っているらしい。「手首が硬くてドッジボールやボール遊びで突き指する子や、足首が硬くて捻挫する子など、運動中の子どものけがが多いのです。床に座る生活では、立ち上がる時に足首をグッと曲げますが、椅子中心の生活ではそういう動きがありません。その結果、しゃがむ時に尻もちをついてしまうような、基本的な動きができない子どもが増えています。整形外科医はこれを『子どもロコモ』と呼び、注意喚起しています。関節が硬く、柔軟性のないまま成長すると、歳を取ってからの骨折しやすさにつながります。今、90歳でもお元気な方は、子どものころからいろいろな遊びの動きを通して柔軟性も身につけていたのかもしれません」。もはや骨粗しょう症やロコモティブシンドロームは高齢者だけの問題ではない。今日、今からの栄養や運動習慣が、未来へ向けた健康づくりの土台となるのだ。
かつの整形外科 リハビリテーション科 院長
勝野 雷二郎先生
1972年福岡出身。2000年、川崎医科大学卒業。整形外科医として先進医療の世界で研鑽を積んだ後、亡き父が残した「勝野外科」の跡地に、2017年、「かつの整形外科」を開院。日本整形外科学会認定整形外科専門医。
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Hospital Data
かつの整形外科 リハビリテーション科
[診療科目]整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科
[所]福岡市西区福重4-7-6 2階
[☎]092-892-1188
※この記事は「福岡の頼れるお医者さん2021」より抜粋して記載しております。