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シティ情報ふくおか初のウェブ小説連載 三崎亜記氏作「博多さっぱそうらん記」第十五話

「見て、博君、雲が……」
雷を呼んだ雲が薄れてゆく。やがて、星の瞬く夜空が現れた。
「雷神の反乱は、収まったみたいだな」
二人で、櫛田神社の拝殿の破風を見上げた。
「雷神様が……、元に戻っとる」
「いや、元通りじゃないぞ」
博の言う通り、雷神は戻ってはいたが、自らの行いを恥じ入るように背を向けて肩を落とし、「反省」ポーズだ。
そして今度は、風神の方が姿を消していた。
「風神様、うちたちの願いば聞き届けてくれたとやか?」
空を見上げたその瞬間、頬に風を感じた。
「風神だ、風を起こしてくれているんだ!」
その風は、カタハネとハンの者の片方だけの羽を、強く揺らした。
「さあ、カタハネとハンの者たち。今度は、あんたたちの番ばい!」
かなめが発破をかける。カタハネとハンの者は、その「対」ごとに頷き合った。
「かなめさんと博さんが、心ば通じ合わせたとばい」
「アタシらも……」
「そうたい。一体にならんといかんばい」
雷を弾き飛ばす二人の姿に、カタハネとハンの者たちも触発されたようだ。
カタハネが、今までずっとつけていた、にわかのお面をはずした。
「あんたたち……」
「対」になって立ったカタハネとハンの者は、まったく同じ顔をしていた。「対」どうしで強く手を握り、ゆっくりと羽を揺らしだす。
「ええっ……、どういうことね?」
対になったカタハネとハンの者の輪郭が、次第にぼやけてきた。そうして、二つの身体が重なり合い、ついには完全に一体となった。
「これが、カタハネとハンの者……、いや、フクハクたちの、本来の姿なんだな」
完全体の「フクハク」となったその背中には、一対の羽が完成していた。右側が「博多部」、そして左側が「福岡部」の街の形。いびつな羽ではあるが、フクハクたちは、ひさしぶりに両方揃った羽を、勇ましく揺らした。
「そんなら、行くばい」
そう言って、羽を大きくはためかせて、空へと舞い上がった。
「きれいかねぇ」
その姿は白く光り輝き、ほれぼれとするほど美しかった。
「昔は人間界にも、フクハクたちの飛ぶ姿が見える者がおった……。城から飛び立ったフクハクたちの姿が、舞い飛ぶ鶴のごと見えたけん、福岡城は舞鶴城とも呼ばれたとたい」
マイヅル様は、遠い昔を思い偲ぶようだった。
すべてのフクハクが空を飛び、駅ビルの屋上に舞い降りた。駅ビルは、すでに十階までが怨念の「海」に沈み込んでしまっていた。三本の「ホームの柱」を抱えてフクハクたちが飛び立った。風神が、空から強い風を送り込む。その風は上昇気流となって、フクハクたちを空に舞い上げ、旧博多驛まで一気に運んだ。
「私らも旧博多驛さん行くばい、驛長と決着ばつけんなならん」
マイヅル様と共に、決戦の地へと向かった。
旧博多驛の上空で、フクハクたちは抱えていたホームの柱を離した。三本の柱は、引き寄せられるように、ホームに向けて落下していった。矢のように進む柱が、怨念の透明な壁を突き破った。壁に亀裂が入り、そこからひび割れは放射状に広がっていった。
「驛長が!」
ホームに立った驛長が、信号の指差確認をするように、亀裂に白い手袋の指先を向けた。怨念がビームのように亀裂に向けて放射され、ひび割れを修復しようとする。ひび割れは、広がってはまた驛長に封じられ、一進一退の攻防が続く。
「かなめと博よ、最後に、封鎖ば破ってくれんね。二人のつながりが本物やったら、できるはずたい」
マイヅル様が、二人を試すように言った。かなめは博と手をつなぎ、その手を、封鎖の壁に向けた。
亀裂が、驛を覆うドームいっぱいに広がり、次の瞬間、粉々になって割れた。怨念のカケラが、雪の結晶のように降り注ぐ。
「封鎖が、解けるぞ!」
博多驛が、防御のない無防備な姿をさらした。
マイヅル様は気合いを込めるように口を真一文字に結び、逆矢に手をかけた。くぐもったうめき声を発しながら、胸に刺さった矢を、少しずつ体から抜き出す。
「マイヅル様、頑張って!」
気合いと共に、マイヅル様が矢を体から抜き去った。
「驛長、逆矢ば、お返しするばい」
ご隠居さんといった様子の着物姿だったマイヅル様は、戦国時代の鎧武者姿に変貌していた。兜には、巨大すぎる水牛のような角があしらわれている。
「あれは、大水牛脇立兜?」
博がつぶやくと同時に、マイヅル様は弓に逆矢をつがえて引き絞った。驛長に狙いを定め、矢を放つ。矢は驛長に向けてまっすぐに飛び、驛長の胸に突き刺さった。
「逆矢が驛長に戻された。マイヅル様に、力を戻そう!」
博とつないだ手を、マイヅル様の胸の傷に向けた。体の中から何か巨大なものが抜けてゆく感覚と共に、光がマイヅル様に向かった。その光はマイヅル様の逆矢を抜いた傷を癒やし、半透明だったマイヅル様が、実体を伴った姿となった。
驛長に突き刺さった逆矢は、驛長の体を貫いて飛び去っていった。本来の「矢」の収められる、住吉神社に戻ってゆくようだ。
「ようやってくれた。かなめと博、そしてフクハクたちよ。後は、私にまかせてくれんね」
逆矢を返された驛長は、力を失ってその場にうずくまった。驛長という後ろ盾を失った怨念が、恨みの刃となって、四方八方から、マイヅル様を襲う。
「危ない!」
思わずそう叫んで、かなめは目をつぶった。
「いや、大丈夫だ」
博の言葉に、恐る恐る目を開けた。怨念が、動きを止めていた。まるで、津波の映像が、波頭が崩れる瞬間に停止ボタンを押されたようだ。
「これが、マイヅル様の本当の力ね?」
邪悪に輝く怨念の光が、一カ所、浄化されるように白く色を変じた。その浄化された光が次々と伝播し、旧博多驛に向けて押し寄せた。
博多市の怨念によって守られていた博多驛だ。その守りの怨念を失えば、驛はもう、砂上の楼閣のようなものだ。偉容を誇っていた驛は、砂のようにグズグズと崩れ去り、そして消滅した。

そこは、ただの「公園」に戻っていた。怨念が作り上げた旧博多驛はすべて消え去り、ただ驛長だけが残されていた。
「駅ビルの沈下が止まりました! 少しずつ、元に戻りよるごたるです」
偵察に行っていたフクハクたちが舞い降りてきた。
「ギリギリで、間に合ったごたるな」
マイヅル様は大きく息を漏らし、ようやく立ち上がった驛長を振り返った。
「驛長……。たいへんなことば、しでかしてくれたな」
さすがのマイヅル様の声も、怒気を含んでいた。十年近くの間、マイヅル様は力を奪われ、博多の街を危機にさらしていたのだから。
驛長は肩を落とし、自らのやったことが信じられないとでもいうかのように、両手を見つめていた。
「私は……、今まで、何ということを……」
瞳の冷酷さは、きれいさっぱり消え去っていた。その姿は真に迫り、とても演技のようには見えない。だが、駅長に苦しめられ続けたハンの者と、手ひどい裏切りを受けたカタハネたちが合体したフクハクが、それで収まるはずがなかった。
「なんば言いよるとか、今までさんざん、怨念ば使って、悪事ば働いてきたくせに」
「今さら言い逃れはできんばい」
「そげんたい。アタシたちば騙くらかして、怨念ば集めたくせしてから」
フクハクたちが、驛長につかみかからんばかりに詰め寄った。その怒りは当然だ。だが、かなめはどうしても、驛長の態度が、騙そうとしているようには思えなかった。
「ちょっと待って、フクハクたち、驛長さんの話ば聞いてみらんね」
かなめが言うと、フクハクたちは、怒りの表情のままに、驛長から離れた。
「私の心に、いつのまにか怨念が入り込んでいた……。そして私の心を鎧のように囲って、操るようになってしまったのです」
それが本当なら、驛長は、いったいなぜ、操られたのだろうか。
「私の話ば、聞いてもらえんですかな」
一人の人物が、驛長の横に立った。ひょろりと背が高く、七福神の福禄寿を思わせる、仙人風の白髭を長く伸ばした老人だった。
「あんたは、住吉さん……?」
マイヅル様がつぶやいた。どうやらこの人物が、住吉神社の祭神の「住吉さん」のようだ。
「逆矢が神社に戻ってきたことで、ようやく私も、本当のことば話せるですたい」
「住吉さん、本当のことちゃ、どういうこつですな?」
「マイヅル様、そしてフクハクたちも……。どうか、驛長を責めんどってくれんですか」
「住吉さん……。あんたも、驛長におどされるごつして、博多駅沈没計画に加わったとやなかとな? なして驛長ばかばうとな?」
「そげんですばい。こげな奴ば、かばわんでちゃよかですよ!」
フクハクたちも、マイヅル様の尻馬に乗って糾弾する。
「許してくれんですか……。驛長も、そして私も、無意識のうちに、怨念に操られとったとですたい」
「逆でしょうもん? 驛長が怨念ば操りよったとでしょうが?」
住吉さんが首を振った。長い顔の顎がユラユラと揺れる。
「原因は、人間たちが、今の博多駅ば守るための均衡ば破ってしもうたけんですたい」
「どういうことですな?」
マイヅル様は、フクハクたちを抑えて、話を聞く姿勢だった。
「この場所から昔の博多驛の姿が消え去った時、その遺物が、二ヶ所に置かれたとです」
「その一つは、住吉さん、あんたの境内に保管されとった、三本のホームの柱やったな」
住吉さんが頷いた。
「そしてもう一つは、山王公園の日吉神社に置かれた、驛舎の石造りの柱ですたい」
山王公園は、かなめの職場の近くだ。神社の境内の手水舎が曲がった姿で建っている、少し奇妙な神社だ。
「ホームの柱が保存されていた住吉神社、驛舎の柱が保存された山王公園の日吉神社、そして、この旧博多驛。この三つで囲まれた三角形のなかに、今の博多駅は、すっぽりと包まれとるとです」
言われてみれば、確かにその三ヶ所は博多駅を中心に、三方向、同じくらいの距離にある。
「駅が新しか場所にできたら、怨念の悪意が新しか駅に向かうとは目に見えとりました。そいけん、その三角形で博多駅ば守って、怨念ば寄せつけんやったとです」
つまり、その三角形が「結界」の役割を果たしていたのだ。
「私も、日吉神社さんも、そして驛長も、新しか博多駅ば守るために尽力してきたとです。何しろ、怨念から守る結界の力が強すぎて、日吉神社の手水舎は曲がって建っとるくらいですけん」
「あの曲がった手水舎が、博多駅ば守っとった証やったと?」
かなめの言葉に、住吉さんが長い顎を揺らして頷いた。
「そいばってん、人間たちが、私が保管しとった柱ば勝手に移動したことから、この騒動が始まったとですたい」
人間たちが、「博多駅を守る結界」など知りもせずに、柱を移動してしまったことから、駅を守る「三角形」が崩れてしまったのだ。
「その影響ば、一番大きく受けたとが驛長ですたい。怨念が、驛長ば暴走させてしまったとですたい」
「驛長も、博多市の怨念の被害者の一人だったということか……」
博が、溜め息交じりにつぶやいた。
「そいやったら、悪かとは驛長じゃなくって、博多市の怨念っちゅうこつか?」
フクハクたちが、怒りの持って行き所を失ったように顔を見合わせた。
「ちょっと待って! 博多市の怨念も、なりたくて怨念になりよるわけじゃなかとよ」
「な、なんね、かなめさん、突然?」
「いや、かなめの言う通りなんだ」
かなめと博は、明治の頃に時を遡って博多大水道を辿ったことで判明した過去について説明した。初代博多驛の時計が地下に封じられ、そのせいで「怨念」の時が止まってしまい、福博の今の発展を知らぬまま、怨念を放ち続けているのだと。
「と言うことは、その時計ばどげんかせん限り、怨念はこれからも、生み出され続けるつっちゅうこつか……」
マイヅル様は腕を組み、への字の口をいっそう折り曲げる。それはつまり、これからも、「博多市の怨念」との不毛な戦いが続くということだった。
重苦しい空気の中、博が、マイヅル様の前に立った。
「いえ、マイヅル様。逆にこう考えましょう。その時計が再び動き出せば、怨念は消え去るんだって」
「そりゃあ、そうばってん……。何か考えがあるとな?」
「マイヅル様、怨念の行方については、俺に任せてもらえますか?」
「どげんするつもりな?」
「俺は、ここに新しくできる再開発ビルに作られる公園の、デザインコンセプトを担当しているんですよ。工事では必ず、その時計が発掘されるはずです」
どうやら博には、怨念を消し去るための秘策があるようだ。
「怨念の方は、博さんに任せてよかごたるな。そしたら最後は……」
マイヅル様が、うなだれた姿のままの驛長の前に立った。
「驛長……。あんたはもう、この場所にはおられんばい」
「わかっています。どんな咎めも受けます」
マイヅル様は、驛長の前に跪いた。すべての罪を受け入れる、澄み切った表情だった。
「咎めか……。もう、咎めは決めとるばい」
重々しく、マイヅル様が告げる。
「マイヅル様、驛長さんは怨念に操られとったとよ。咎めやら……」
かなめが取り成そうとしたが、マイヅル様は頑固に首を振った。
「うんにゃ。たとえ操られとったにせよ、博多の街ば壊滅させようとした罪は重かばい。驛長という存在は、私が今日限りで消し去ってしまうばい」
「マイヅル様、そんな!」
かなめが叫ぶと、マイヅル様は、への字の唇を無理に持ち上げるようにして、微笑みを浮かべた。
「大変やのう、驛長。これからあんたが、新しか博多駅ば守ってやらんといかんとやけんな」
「それは……、どういうことですか?」
思いがけない言葉に、驛長が驚いた顔を上げた。
「駅ビルの屋上の鉄道神社は、新駅ビル誕生を機に、住吉神社から分社されたもんやけん、歴史も浅かし、力も弱かとたい。驛長……。あんたが新たに、この鉄道神社の祭神になるこつで、博多駅ば守る力も強まって、怨念ば寄せ付けることもなくなるやろうたい」
「私が……、鉄道神社の祭神に……」
「どげんな?」
驛長は、長い間うつむき、言葉を発しなかった。
「もし、私にそれが許されるのであれば……。今度こそ私は、博多のため、博多駅のために力を尽くしたい。マイヅル様、一度だけ、機会をいただけますか?」
驛長の瞳の意思を確かめ、マイヅル様は大きく頷いた。驛長という存在は消え去る。だが、新たに鉄道神社の祭神となって、博多駅を守り続けるのだ。

「そういうことやったとね。マイヅル様、意地の悪かぁ!」
ほっとするかなめを、マイヅル様は穏やかな表情で見つめた。
「九年以上の長きにわたって、薄氷ば踏むごたる心地やったばってん……。博多市の怨念との戦いも、これでひと段落たい」
それはかなめと博にとっての、離ればなれになって、再び結びつくためにかかった年月でもあった。
「かなめと博よ。長い間、私の力ば預けたままで、迷惑ばかけてしもうたな」
マイヅル様は、慈愛に満ちた表情で、二人の肩に手を置いた。
「私も昔は、あんたたちのごと、この福博の街に生きとった人間の一人やったとたい」
マイヅル様は、遠い昔を振り返るように、目を細めた。
「私の今生での役目は、福博の町の融和と発展ば見届けることやった。ばってん、私は志半ばで生ば終えることになったとたい」
「そうやったとですか……」
「私の心残りば、博多の神さんたちは、わかってくれとらっしゃった。私は死後も福博の守り神のマイヅル様として、この福博の街ば見守る存在になったとたい」
そう言って、マイヅル様は、周囲のフクハクたちを見渡した。
「フクハクたちは、私が福博の街の守り神になった時に、福博の街の主だった神さんたちから一体ずつ譲り受けた、使い神たちたい」
フクハクたちが、自らの出自を誇るように、福博の街の形をかたどった、背中のいびつな羽を揺らした。
「それだったら、他の神様たちが何とかしてくれたらよかったのに」
博が恨み言を言うが、かなめも同じ気分だ。そうすれば、マイヅル様もすぐに力を取り戻せただろうに。
「神様どうしは、互いの役割に干渉しちゃいかん掟があるとたい。私が福博の街の融和と発展ば任された以上、起きた騒動はすべて、自分で解決せんとでけん。そいが神様の世界の掟やけんな」
だから、十日恵比須神社も、福岡大仏も、請われれば手助けはしてくれたが、根本的な解決は、あくまでマイヅル様に託されたのだ。
「私の存在が消えてしまうかもしれん事態やったが、結果的に、博とかなめのおかげで、長きにわたる博多市の怨念との戦いに、終止符ば打つことができるとかもしれんな」
マイヅル様は、長い長い時を振り返るようだ。
「かなめと博よ。あんたたちが心から信頼しあって手ばつないでくれたけん、力ば取り戻すことができたとばい。これからも、そげんして手ばつないで、博多の街ば歩いてくれんね」
かなめは博と頷き合って手をつないだ。
「もう、会えんとですか?」
思わず漏れたかなめの言葉に、マイヅル様が頷く。
「もう、あんたたちに会うこともなかろうばってん、私たちはこれからもずっと、あんたたち福博の人々ば見守り続けるけんな」
その言葉と同時に、ビルの間から、朝日が差し込んだ。
「そんなら、博多らしゅう、最後は博多手一本で締めろうかねえ」

――いよーっ! シャンシャン
もひとつ  シャンシャン
祝うて三度 シャシャンシャン――

マイヅル様とフクハク、そして駅長と住吉さんの姿が、真っ白な光に包まれ、何も見えなくなった。

 

続きはこちらから→第十六話

「博多さっぱそうらん記」連載トップページ

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「博多さっぱそうらん記」とは

福岡県出身で現在も福岡に在住する作家、三崎亜記氏による新作SF小説。

1890 年の「福岡市の名前を巡る騒動」と2016 年に起きた「博多駅前道路陥没事故」から着想を得て、「博多を名付ける勢力が勝っていた世界」=「羽片世界」がもし福岡市にあったとしたら、その勢力が現実の福岡をも転覆しようとしているために陥没事故が起こったとしたら、という物語を紡ぎだしました。仮想の「羽片世界」の面白さはもちろんですが、「せいもん払い」「どんたく」「玉せせり」など福岡独自の風習も物語の骨子に組み込まれて入るため、ご当地小説としても楽しんでいただける作品です。

 

著者について

三崎亜記(みさき・あき)
福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。

2004 年に『となり町戦争』で第17 回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。デビュー作と『失われた町』『鼓笛隊の襲来』で直木賞の候補となる。そのほかの作品に「コロヨシ!!」シリーズ、『バスジャック』『廃墟建築士』などがある。

 

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