おしまイムズ THE LAST SHOW
涙、涙の閉館セレモニー!
1989(平成元)年4月に開業したイムズは、天神ビッグバン(※1)に伴い、新ビル建築のために8月31日をもって閉館しました。密になるのを避けるため、入口での閉館ごあいさつではなく、イムズホールでの閉館セレモニーでその幕を閉じました。客席の感覚を開けるため、事前申込180名の観覧と、館内のイムズビジョン、公式ウエブとインスタライブでその模様を動画配信しました。
※1 福岡市の施策で、アジアの拠点としての天神の役割と機能を高めるため、空間と雇用を創出するプロジェクト。国家戦略特区として、航空法高さ制限の特例承認、容積率緩和制度を組み合わせ、2024年までに30棟のビル建て替えを誘導するプロジェクト。これにより、耐震性の高いビルへの建て替えを促進し、100m前後のビルが建築可能。
中島浩二さんがMCを務め、吹き抜け構造や、ホールをもち、モノを売るのではなく、情報を発信するビルというコンセプトであったこと、開業年には『笑っていいとも!』の生放送をイムズホールで行なったことをなど、32年の歴史も披露。
ギンギラ太陽’sの大塚ムネトさんがイムズマンで登場。「かぶりモノ」劇団として東京公演もする人気ですが、そのかぶりモノ第1号がイムズであったエピソードを披露。「無許可で、実名で演じることに東京では驚かれますが、福岡にはどんたくがあり、博多仁和加の風刺が根付いているので、偉い人が笑って許してくれたから、25年屋って来れました。まさか、イムズ最後のCMまで登場させてもらえるなんて、思ってもみませんでした」と大塚さん。
福岡の映像集団「KOO-KI」が作ったCMのメイキング映像も紹介、天神の各ビルとお別れの挨拶を交わし、天神をまだまだ盛り上げて行くことを誓いました。
ありがとうメッセージ動画には、福岡出身の手嶌葵さんや、博多華丸・大吉さん、イムズとデビューが同じ年で、20周年では館内でイベントも開催したDREAMS COME TRUEの中村正人さん、スターダストレビューの根本要さん、杉真理さん、ギタリストの佐橋佳幸さんなどがメッセージを贈った他、三菱地所アルティアムで開催したアートや、地下2階のイムズプラザで開催されたイベントなど懐かしの写真も紹介されました。
店長会を代表して『KIRIN SOW SOW』店長・納富泰祐さん、テナント会を代表して株式会社アンネ松本代表取締役社長・松本隆宏さん、そして最後にイムズ館長の古場治さんがそれぞれ挨拶。「明日以降イムズがなくなることを、半分受け入れられない状態です。お客様の日常に寄り添い、そっと背中を押す存在でありたい。それこそがイムズの真骨頂でした」と、途中言葉を詰まらせながら挨拶。会場内にも涙が広がり、感動のフィナーレとなりました。
イムズ閉館を惜しむ人たちが、閉館後もビルの回りで撮影していた姿が見られました。
そして灯が消えたイムズ。「小イムズ」と呼ばれた天神愛眼ビルの行方が気になります…。
「おしまイムズ THE LAST SHOW」の映像は、コチラから見ることができます。
※イムズの公式ホームページは、2021年10月31日(日)まで閲覧可能です