〈福岡ニュース〉新卒2年目で脱サラ→開業。「“器”を選ぶ楽しさを若い世代にも伝えたい」
「入社して2年目で大手企業を辞めました。」
そう語るのは、今年の7月から器の移動販売『kigocochi(キゴコチ)』を始めた松田さんご夫婦。「“偶然”を運ぶうつわ屋さん」をコンセプトとし、車で県内各地を転々としている。
写真を見ておわかりのように、彼らはピチピチの20代。
そんな若夫婦が器の虜になったのは、それこそ“偶然”だったという。
新居への引っ越しの際、奥さんが実家から持ってきた器を割ってしまう旦那さん。
その償いとして雑貨屋にちょっといい器を買いに行った時、自分で器を選ぶことの楽しさに初めて気付いたそう。
初めは趣味やコレクションくらいの気持ちだったが、次第に仕事として向き合いたいと考えるようになったのだとか。
ここで取り扱うのは、萩焼、瀬戸焼、信楽焼、備前焼など…伝統のある焼き物。
そう聞くと「お高いんでしょ?」と思う人も多いとは思うが、心配することなかれ。
販売されている器の平均価格は2000円前後。
「私たちのような若い人たちに器を選ぶ楽しさを伝えたい」という、お二人の気持ちあっての価格設定だ。
「誰か一人でも、出店を楽しみにしてくれる人が増えたらいいな。」
器の店ってなんとなくハードルが高く感じるが、『kigocochi』は基本外で移動販売しているので、通りがけにふら~っと寄れるのも特徴の一つ。
「太宰府で開催されていた展示会に行ったとき、何かを売るときは店を構ええなきゃいけないという固定概念が崩れました。
お客様が来やすい場所に、自分たちが移動すればいい。
そうすれば、より多くの人に器を届けられると思うんです。」と、奥さま。
今後は移動範囲を拡大しながらも、より若い世代に視点を向けたオンライン販売も充実させていく予定だそう。
立ち寄りついでに、オシドリ夫婦の惚気話も聞いてみて!
kigocochi ー移動する「うつわ屋」ー
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