福岡ドローン通信Vol.3
技術を身につけ“安全”な飛行を
実践的な屋外実技実習
すべては“安全”のため
多様な目的で採用され、今後も大きな可能性を持つドローン。《ドローン大学校》は「ドローンの安全な運航に必要な知識と、高い操縦技能を有する人材の養成を通して、ドローンビジネスの健全な発展に寄与するための事業を行う」ことを目的として設立された一般社団法人。“ビジネス”を目的とした受講生が集うJUIDA認定スクールだ。日本国内で“許可が必要となる空域”での飛行と、“承認が必要となる飛行の方法”での飛行を申請するために必要な『JUIDA無人航空機操縦技能証明証』と『JUIDA無人航空機安全運航管理者証明証』を取得することができる。
受講内容の内訳は大きく分けると40時間の講習と43時間の実技実習の2つ。今回は野外実技実習が行なわれている会場を訪ねた。広大な芝生エリアに置かれたパイロンを目標としての飛行練習コース。代表・名倉真悟さんをはじめとしたスタッフは、受講生のみなさんに丁寧で細やかなアドバイスを送る。「実技実習の一番の目的は、安全に飛ばす技術を身につけること。そのためには時として厳しい指導をすることもありますね。私の経験に基づいて、効率的に技術が身につくようにコースレイアウトは精査しています。しかし、近道はなく、地道に練習することとひたすら練習することに尽きると思います」。名倉さんは、受講生一人一人のドローンビジネスの成功を願い、受講生を見守っている。
屋外実技実習
初めはGPSモード、次にATTIモードで実習。風の影響を受ける屋外での操縦を体得する。オリジナルの実技指導による無駄のないカリキュラムだ
目視外飛行実習
目視外飛行とは、操縦者がドローンを直接視認できない状態で、ドローンに搭載されたカメラ映像をモニターで見ながらの飛行のこと。室内実習で基礎的技術を習得する
夜間飛行実習
ドローンは航空法により基本的には日中しか飛ばすことができない。しかし、いくつかの条件をクリアし、夜間飛行の能力があれば可能となる。その能力を習得する実習だ
オリジナルメニューで行われる最大43時間の実技演習
《ドローン大学校》は、オリジナルのテキスト(教本)で、学科講義を、オリジナルのメニューで実技実習を行なう。さらに安全運航管理講習では、実際の運航を想定した模擬運航管理を行なう。学科・運航管理・実技の3つの修了試験で、ドローンの安全な運航に必要な知識と技術を修得することができるのだ。
実技実習は、屋外を中心にGPSの電波を利用した状態での運航からGPSの電波を利用しない状態までの実習、屋内において夜間飛行や目視外飛行などの実習を行なう。
最短では合計43時間の実技実習となるが、補講・補習も可能なのでしっかりとした技術を確実に身につけることができる(入校以降6ヶ月間は、補講・補習・追検定に別途費用は不要)。
また、入校後から初回講義までの間に自宅で練習するためのトイドローンがもらえるので、「ドローンに興味はあるが、まったくさわったことがない」というビギナーも臆することはない。操縦には力はまったく必要ないので、女性も安心して取り組める。
受講生の声
塗装関係のお仕事をされている2人の受講生にお話をうかがった。
目的については「工場の屋根、鉄塔、橋などの再塗装をする際、傷んでいる場所や状況を把握するために事前に検証しておく必要があります。高所作業には危険が伴うので、それをドローンを使って安全に行なっていきたいと会社的にも考えているのです。将来的にはドローンを使った塗装も視野に入れています」とのこと。
屋外での実習については「外だと風の影響を受けるので、特にマニュアルモードにすると屋内で練習するのとは全く違いますね。カリキュラの密度はかなり濃いものなのでぶっちゃけ大変ですが(笑)、安全に飛ばすためには絶対に必要なこと。集中して身につけたいですね」。
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2019年1月5日(土)、1月6日(日)、1月14日(月)、1月15日(火)
※各日程 13:00~17:00
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●二期講習・実習期間
2019年1月21日(月)~~28日(月)
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Vol.1 Vol.2も順次アップしてゆきます。