【福岡麺本2021】受け継いだ味を守りつつ　さらなる進化を目指す!『らーめん楽亭』

2021年11月02日 公開

子供からお年寄りまで
幅広く愛される極上ラーメン

宮地嶽神社にほど近い495号線沿いに『らーめん楽亭』がオープンしたのは、2000年のこと。6年前からは、亡き初代の下で働いていた中村保志さんが、3代目として店を切り盛りしている。

「受け継いでからの4年間は妻と2人でがむしゃらにやってきました。この1年でスタッフも増えて大きく変わりましたね。表を任せられるようになったので、私自身は新メニューの開発などにも時間を費やせるようになりました」と、中村さん。

2020年秋には「担々めん」がメニューに加わるなど、新しいことにも積極的に挑戦している。

福岡では数多くのラーメン店がしのぎを削り、多種多様なラーメンを提供しているが、ここ『らーめん楽亭』のラーメンは、子どもからお年寄りまでがゴクゴクと飲み干せるやさしい味わいでのスープが評判。創業時から21年間継ぎ足し続けるスープ釜に、別の釜で14時間かけて炊いたスープを加える“呼び戻し”の製法は、先代から受け継いだもの。「研究熱心だった大将の味をもっと多くの人々に食べてほしいですね」と中村さんは言う。

そのスープをベースに、材料や製法の異なる元ダレで変化を加え、一番人気の「楽亭ラーメン」のほか、9種類の野菜から取った元ダレがやさしい味わいを醸し出す「昔系あっさりラーメン」など、6種類のラーメンを提案。好みやその日の気分に合わせて選べるのも嬉しい。先代の味を守る一方で、新しいことにも挑戦し続ける中村さん。今後のさらなる進化が楽しみでならない。

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