OITA ART TRIP(大分県)大分のアートとカルチャーを巡る旅。~由布市編part2~
大分ってどんなとこ?
そう聞かれたら、真っ先に「アートの街だよ」と答えよう。
未知の感覚を味わうアートも、日常の延長線上にある土着のカルチャーも、
アートが誘う、見たことない大分の旅へ。
今回は、由布市をご紹介。
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|COMICO ART MUSEUM YUFUIN
現代アートと隈建築を愛でる小さな美術館
村上隆や奈良美智、杉本博司という日本を代表する現代アーティストたちの作品を長期展示する小さな美術館『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』。館内は向かい合う2つのギャラリーで構成されており、一方は村上隆の色鮮やかな作品。もう一方は、杉本博司が1980年から撮り続けている、静謐な『海景』シリーズが並ぶ。
世界観の異なる2つの展示空間を隔てるのは中央に流れる“水盤” 。そのためギャラリーを行き来するには、屋外に出て遠回りをしなければならないが、中庭の自然を感じながら視点がフラットになったところで、再び鑑賞するという仕掛け。世界に誇るアート作品はもちろん、隈研吾のエッセンスが凝縮された空間としても見応え十分だ。
ギャラリーⅠは、村上隆の自画像ともされるオリジナルキャラクター・DOB君が描かれた作品
ギャラリーⅡは、杉本博司の『海景』シリーズが並ぶ。古代人と現代人が見ることのできる共通の景色をコンセプトにしている
美術館と隣り合う2棟の建物は、オープンしたばかりの1棟貸しの宿泊施設。美術館と同じく焼杉の外観や自然素材を多用した隈建築の醍醐味を存分に享受したい
湯布院の集落の景観に溶け込むように、焼杉を張った質感のある黒い外壁が印象的だ