身体に染み渡る旨味の塩そば、ついに完成
JR筑前前原駅から徒歩3分ほどの場所に完成した建物。昔ながらの方法で〈またいちの塩〉を製塩する『工房とったん』、糸島市本で料理店『イタル』と『sumi cafe』、食材と雑貨販売の『新三郎商店』を展開する平川秀一さんが作った塩そばの店だ。
食の安全性にこだわる平川さんだから、国産小麦を使用した麺に、チャーシューは旧知の仲の杉勝也さんが養豚する〈リバーワイルド〉の豚肉と、安心安全かつ美味しい食材を厳選。出汁は糸島の鯛と野菜、宮崎の山を走り回って育つ〈黒岩土鶏〉と、同じく宮崎の〈ぶり鶏〉、もちろん塩は〈またいちの塩〉だ。
メニューは『素そば』(700円)に各100円のトッピングを加えるか、ほとんどの人がまず頼む『塩そば』。素材の旨味を味わうためにスープは敢えて薄味だ。それをテーブルにセットされた「えび塩」、「樽底塩」(塩釜のたまり塩)、「ごま塩」、ブラックペッパーで味変しながら楽しめる。レンゲの中で塩とスープを調合するため、木製のレンゲを特注するなど、心遣いが細部まで行き渡る。
『塩そば』1300円(替え玉無料)。
30年放置されていた歯科医院だった建物に使われていた赤土を再利用した土壁に、床やテーブル、椅子に使われた木の香りで癒される。町おこしと雇用の創出、糸島のブランド力アップが期待される新業態。末永く応援したくなる取り組みだ。
塩そば屋 おしのちいたま
糸島市前原西1-6-22
[☎]092-330-8732(代表/10:00〜17:00)
[営]11:00〜OS16:30 [休]木曜
[席]34席
[P]なし
カード/可、Paypay可