南インドで会得した感覚を料理に。
小鳥居小路にあるギャラリーの隣、人ひとりがやっと通れるほどの路地の先にある隠れ家カフェ。古民家を改装した店内にはカウンター席とテーブル席があり、どの席からも緑が生い茂る庭を眺められる。前の持ち主が植えた植物をそのままにしているそうで、秋には金木犀、早春には梅と、季節によって変わる景色も楽しみのひとつだ。
「天神という情報の最先端にある街で、たくさんのお客さんを呼ぼうと仕事をしてきた」というオーナーの古賀裕子さん。30代になったのを転機に、人は多いけれどのんびりとした太宰府で’17年、このカフェをオープンさせた。’19年11月「そもそもカレーが好きっていうのと、いわゆる”カフェ飯“でない本格的なものを作りたい」と好奇心の赴くままに、インドに渡る。
好みであるサラサラで軽めのカレー文化がある南インドで過ごした1カ月間、暑さで汗をかき、水を飲み、たくさん食べたのに帰国すると痩せていた、という体験から古賀さんの中で「循環」が一つのキーワードになった。
15食限定の『ミールス』(1500円)と、1日10食限定の『グリーンカレー』(1450円)。ともにドリンク付き
「循環」を意識し、「毎日食べられる、体に優しいものを」と古賀さんが作るミールスは、塩少なめで、野菜が多い。カフェメニューでは手作りケーキの他、数種のドリンクがあり、おすすめは『マサラチャイ』(650円)。甘さが強めだからこそ引き立つスパイスの味と香りに元気をもらえそう。色彩豊かで趣ある空間で、体に優しい食事と心安らぐ、ゆったりとした時間を楽しんでほしい。
MIDLE. ミドル
太宰府市宰府3-2-10
[☎]092-922-8325
[営]11:00~16:00
[休]木・金曜 ※12月は不定
[席]19席
[P]なし
カード/不可
[instagram]midle.2017