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“ものづくりと安全の精神”を伝える、日本近代化産業の守護神。

広大な鎮守の森と桜の名所に囲まれ、八幡の町並みを望むように穏やかに鎮座する『高見神社』。長い石段を登ると静寂な境内が広がり、御神木の木『招霊木(おがたま)』が優しく参拝客を出迎える。

神社のご由緒によると、古くは神功皇后が半島に守護軍を派遣した際、洞海湾岸の高見山で戦勝祈願のために天神(あまつかみ)皇祖神十二柱を祀ったことが始まりと伝えられる。明治29(1896)年、官営製鐡所の建設に伴い神社も同所の用地となったため、明治31(1898)年に豊山八幡神社の宮前に遷移。

それから37年の間同地に祀られていたが、昭和8(1933)年に平成天皇の誕生と民営化を機に現在の地に新しい神社を造営することが決まり、およそ10年の年月を経て昭和19(1944)年に現在の『高見神社』が完成。設計は明治神宮の造営に従事した内務省神社局勅任技師の角南隆氏が担当した。その後、若宮社などの3社・7柱が相殿に祀られ、ご祭神は19柱となった。

古くから地域の守り神、洞海湾の海上安全を司る神として親しまれ、製鉄所の創設後は「ものづくりと安全の精神」を伝える日本近代化産業の守り神としても信仰される。中でも製造業や建設業、運送業など業務上の安全を祈願する企業も多く、〝ものづくり〟という視点から食品や工芸品の製造、IT産業やベンチャー企業に関わる人々が「いいものを作れますように」と祈願に訪れることも多いという。初詣はもちろん、年間を通して北九州市内はもとより遠方からも多くの人が祈願に訪れる。

高見神社

北九州市八幡東区高見1-1-1
[☎]093-651-5108
www.takamijinjya.com/

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