極上のうなぎ料理に加え、それに合う酒も揃う
絶品のうなぎ料理に生きる、
うなぎの街・岡谷の伝統と
博多が誇る焼きの技術
日本には静岡県浜松市や埼玉県浦和市、福岡では柳川市など多くの「うなぎの街」がある。そんなうなぎの街のひとつに長野県岡谷市がある。その歴史は古く、江戸時代には参勤交代の途中で殿様などに振る舞われたという。『藤う那』の近藤料理長は、そんなうなぎの本場の老舗で伝統的なうなぎ料理を学び、博多に長年伝わる焼きの技術と融合して独自の料理を作り出す。
福岡県民の大好物『特うなぎセイロ蒸し』(3350円)。
『藤う那』で使用するうなぎは、宮崎県砂土原町の豊かな自然の中で育てられたブランド魚『和匠うなぎ』。温度管理された地下水と厳選されたエサを与えられたこのうなぎは、健康的なうえに豊富な栄養価を誇り、その味は天然ものに勝るとも劣らない。このうなぎを一匹一匹丁寧に捌き、串打ちし、蒸さずに焼き上げる。
焼きの途中で「こなし」という博多独特の技法を入れることで、皮はパリッと香ばしく、身はふっくらジューシーに焼き上がる。蒸篭蒸しや蒲焼きのタレは九州の甘口醤油を使い、優しい口当たりだが後味はすっきりなのが特徴。
焼きの途中で身をくねらせる福岡独特の「こなし」という技法。余分な脂が落ち、本来の旨味を楽しめ、柔らかな口当たりとなる
また、「蕎麦屋で一献」ならぬ、「うなぎ屋で一献」も提案中。うなぎの味わいを引き立てるクラフトビールや、『とどろき酒店』をアドバイザーに迎え純米酒を中心に日本酒も充実させた。会社帰りにうなぎで一杯! なんていう粋な使い方もできるのだ。