Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/栗原陵矢
栗原陵矢(くりはらりょうや・背番号24)
打率3割を約束。
絶対的信頼を掴むため、背番号「24」に覚悟を宿す!!
今季は143試合全てに出場し、元気印としてもチームを牽引した。その栗原が、来季から2人の首位打者が付けていた背番号「24」を背負う。自ら志願し、「24」番を望んだ理由とは。来シーズンにかける思いを聞いた。
打率に課題を感じた 2021年シーズン
2021年シーズンは全試合に出場することができましたが、個人成績は納得できるものではありませんでした。去年よりも試合数が多い中でこういう成績だったので、もっともっとやらないといけないという思いの方が強かったですね。特に物足りなかったのは、打率(2割7分5厘)です。なんとしても3割と思っていましたが、集中力に欠ける打席があったり、自分の狙い球が決まらないまま打席に立ったり、タイミングが合わない日に途中で諦めモードになってしまったりしたことが要因で、3割に届きませんでした。これも1試合に4、5打席立たせてもらえたことで感じられた課題でもあったので、全試合に出場できたことには誇りを持ちたいと思います。
東京五輪で経験した日本代表の緊張感は、これからの野球人生においてもプラスになりました。レベルの高い選手を間近で見て、未熟さを実感しましたし、自分が頑張っていると思っていたことが、いかに普通のことだったのかと気が付かされました。他チームの選手ですが、すごいなと感じたのは鈴木誠也さんですかね。トレーニング一つにしても考え方が全て野球に繋がっている方で、上手くなりたいという思いが強いと感じました。そんな選手に、この程度の練習では到底勝てないなと思ったので、もっとやらないといけません。今回は五輪のメンバーに選んでいただきましたが、チームではレギュラーになって、まだ2年。僕の中では、自分はまだレギュラーに定着しているという意識はないんです。レギュラーで3年やって初めて一人前と言われるし、来シーズンもしっかりアピールして、レギュラーを取りに行かないといけないなと思っています。
新背番号「24」に 託した覚悟と決意
来季からは、長谷川(勇也)コーチが付けていた背番号「24」を背負います。自分にプレッシャーをかけるため、また覚悟を決めるために自分から「着けさせてください」とお願いしたんですが、プレッシャーと不安しかないですね。将来的には、球界を代表するような選手にはなりたいと思っていますが、同時に、楽しそうに野球をするな、とか、野球がすごく好きなんだなとわかるような選手になりたいと思います。見ていて楽しい選手って、いいですよね。来季はどうなるかわかりませんが、20年、21年は、直接球場で試合を見られない時期も多かったので、テレビで見ていても楽しさが伝わるぐらい、楽しさを表現していきたいと思います。ただ、今は自分のことでいっぱいいっぱいで、あまり周りが見えていないんです(苦笑)。打てている時は言葉も弾むし、明るい行動もできるのですが、打てていない時は明らかに元気が出ていないので。結果に左右はされないように心がけ、ムードメーカーと呼ばれるような存在にもなっていきたいです。
今季は4位という結果になって不甲斐ないシーズンだったし、残念な思いをさせました。なんとか来季はリーグ優勝を取り返せるように頑張りたいと思いますし、秋季キャンプは全体的に、その士気が出ていて、まとまりのあるいい雰囲気でした。個人的にもスイングする量を増やして、打撃の質、深さをもっともっと突き詰め、全ての部門でキャリアハイを目指します。そして溌剌としたプレーでチームのリーグ優勝を実現しますので、これからも熱い応援よろしくお願いします!
Qオフに一番したいことは?
福井の実家に帰ってゆっくりしたい。どこかに行きたいとかもないので、家族で飯が食えればそれだけで幸せですね。
Qお気に入りの飲食店を教えて!
ごめんなさい!人が増えたら嫌なので、店名は内緒ですが、大好きな焼鳥の店があります。どれも美味しくて、一押しが選べないぐらい最高です。大将が優しくて、面白いのもいいんですよ。
<プロフィール>
2014年ドラフト2位でホークスに入団。17年6月に一軍初出場。20年には登録の捕手ではなく、内外野にチャレンジし、初の開幕スタメンを掴み取ると、118試合に出場。17本塁打、73点とブレイクを果たした。21年は初の全試合出場を果たし、東京五輪代表にも選出される大車輪の活躍だった。