【リノベの達人】家で働く時間が長い 女性の感覚に響く提案力『株式会社ホームランド』道源さんのお仕事

2022年04月14日 公開

リノベの達人
株式会社ホームランド

道源　道子／ Michiko Dogen

道源 道子　ホームランド専務取締役。営業兼設計担当／空間デザイナー／ガーデナー。ガーデニングプランナーとして庭づくりの相談にのるうちに、住空間の相談に対応するようになり、現在に至る。「ホームランドは設計もできる女性プランナーが、お客様の窓口です。女性ならではの心配りや気配りを大切にしています」

家で働く時間が長い
女性の感覚に響く提案力

ある時、住宅系の某検索サイトのリフォーム部門を見ていたら、そのアクセス数のトップに［ホームランド］の名が載っていた。

「おかげさまで、多くのお問い合わせをいただいています。全国展開の大手メーカーもあるのに、ありがたいことですね。30年間、コツコツと仕事を積み重ねてきたことへの、ご褒美のような気がしています」と道源さん。

会社の設立時から、暮らす人のライフスタイルとこだわり、時を経てなお美しいと感じる意匠を大切にしてきた［ホームランド］。このハウスメーカーの成長は、道源さんのキャリアとともにあったと言っていい。

「リフォームやリノベーションは、今の生活をより快適に、便利にしたいという想いから動き出すもの。ですから、リクエストの多くは家事や子育てをする奥さまから出てくるケースが多いんです。その想いを何とか形にして差し上げたい。だから、話を聴く姿勢がとても大事。ちょっとした目くばりや心くばりが、仕上がりの違いになります」。

築21年のマンションをリノベーション。孤立していたキッチンを表に移動し、デザイン性の高い家具やコレクションのアート作品が映える、ギャラリーのようなLDKへ

築40年の実家をリノベーション。窓があるのに暗い、広いのに片付かないなど、長年の悩みを見事に解決。「女性担当者だったので、特に水廻りへの理解が深かった」との感想も

お客様のイメージに共感し
新しい価値もプラス

話を聴くことから始まる道源さんの仕事。ヒアリングを経て提案された彼女のプランを見て「そんなこともできるの⁉」と驚く方も多いという。

「住まいに関する不満や不便、その解決策はひとつではありません。動線を少し変えただけで驚くほど快適になる場合もあります。リノベーションの可能性は無限。プロだからといって〝こうあるべきだ〞と意見を押し付けるのではなく、お客様がどうしたいかを踏まえながら柔軟なご提案をする。それが私たちホームランドの姿勢です」。

打ち合わせを含めて２〜３カ月はかかるという［ホームランド］のリノベーション。「時間をかけて、手間を惜しまず」。そういうスタッフの姿勢も、厚い信頼につながっている。

「お施主様と私たち、互いに共感できてこそ、いい空間が生まれます。私は、お施主様の頭の中にある〝こうなったらいいな〞というイメージに共感しつつ、プラスアルファの価値を付加したプランのご提案を心掛けています。ここをこうしたらもっと喜んでいただけるんじゃないかな、喜んでいただけたらいいな…と、いつもワクワクしながらプランを考えているんですよ」。

プロヴァンス風の邸宅に合わせて外構のデザインを担当。約2000坪という広大な庭を５つのポジションにわけてテーマを設け、木々や草花、海外から輸入した素材で彩った

１部屋だけのリフォームから広大な敷地に建つ戸建てなどの規模が大きな案件まで、道源さんの守備範囲は驚くほど広い。「今までの経験や想いがすべて次に活かせる。それがリノベーションの魅力でもあります。住まいも同じ。これまで生活をしていたご家族の生き様や思い出を生かしながら、新しく快適な空間を創り出す。こんなに素敵な仕事はないと思っています」。

朗らかにそう話す道源さん。その表情と想いにふれていると、取材班も次の［ホームランド］の仕事を目にする日がますます楽しみになる。

アンティークを活かした温もりのある空間を創造。お気に入りの家具や建具を活かして「古さ」と「新しさ」が調和する美しい空間をつくりあげました