【福岡ラーメン】福岡の王道!地元民も観光客も食べてほしい豚骨ラーメン店5選!
やっぱり王道!福岡で食べたい豚骨ラーメン!!
今回は、『福岡麺本 vol.11』から厳選して、5店舗をに絞ってお届けします。
普段使いにも、麺旅にももってこいなお店ばかりです!
お客様、作り手にとっても 「総本店」は特別な存在『博多一幸舎 総本店』
ラーメン史で燦然と輝く“泡”
原点の「総本店」で味わいたい
2004(平成16)年に「博多一幸舎」が産声を上げた時、まだ20代であった大将の吉村幸助さんはこう言った。「作っているのは博多、長浜、久留米ラーメンいずれでもない。どこにも属さない“俺流の豚骨ラーメン”で世界を獲る」と。それから18年が経った現在、国内19、海外49店舗を展開するまでに。名実ともに世界の一幸舎へと成長を遂げている。福岡から全国、世界へ。多国籍の人を虜にする「一幸舎」のラーメンの魅力。それは豚骨らしい“骨味”と“泡味”が際立っているからに他ならない。
熟練の職人が大量の豚骨を強火でとことん炊き込み、空気を程よく含ませながら撹拌。熟成させる工程で浮き出る天然の脂泡(しほう)をふわりと立て、「泡=濃厚豚骨の証」という域まで昇華した。これは、1937(昭和12)年から続く豚骨ラーメン史全体で見ても、大きな革命であったことは間違いない。
福岡を代表する人気店だけに、この“元祖泡系ラーメン”を体感された方も多いだろうが、声を大にして伝えておこう。「総本店は特別である」。
他系列店とは、麺、チャーシュー、ラーメンダレ、そして盛り付ける器も違う。「一幸舎」の原点であり、味、雰囲気ともに、そのスピリッツがビシバシと伝わってくるラーメンファン垂涎の聖地なのだ。本店限定丼ぶりに張られた泡々スープ。美しい脂泡の上に、低温調理のチャーシュー、ネギなどの具が浮かぶ。見た目も惚れ惚れとする一杯。スープを飲むと、心地よいフレーバーと共に広がる、しっかりとした“豚感”そして“骨味”。キメの細かい泡自体にも旨味があるだけでなく、プチプチと口元で優しく弾け、飲み口、啜り心地をよりライトにしてくれていることも実感できるだろう。これぞ総本店プライド。圧巻のクオリティである。
ホスピタリティあふれる接客で迎えてくれた吉村さんは、どんなに店舗展開しようと自ら厨房に立ち、客との対話を大事にする生粋の職人。「状況をみながらまた海外も訪れ、豚骨ラーメンの魅力を広めたい」。吉村さんは今日も系列店舗の麺場に立ち、渾身の“俺流豚骨”を作っている。
[所]福岡市博多区博多駅前3-23-12 光和ビル1階
[☎]092-432-1190
[営]月~土11:00〜24:00(OS23:30)
日曜11:00~21:00(OS20:30)
※売り切れ次第終了
[休]なし
[HP]https://www.ikkousha.com/
[Instagram]@ikkousha_hakata
博多豚骨にひたすら向き合い、ラーメン新時代を勝ち抜く職人『ラーメン やまもと』
皆に愛され続ける「いつもの店」
それは一朝一夕では成し得ない
どの業種の職人でも、いわゆる“いぶし銀”の雰囲気、オーラをまとった人がいるものだ。ラーメン職人においては、麺場での流れるような無駄のない動き、肩の力が抜けた緩い構えだけれども、スキのない武術の達人のような風格を醸す人を、特に老舗豚骨ラーメン店で見かけることがある。
春日市、筑前町の両地に店を構える『ラーメンやまもと』の店主・山本雅彦さんもまた、そんな“熟練の豚骨ラーメン職人”の域に達した一人だろう。キャップから覗く優しくも鋭い眼差し。スープ、麺釜だけでなく、常に客の動向にも気を配る。
山本さんは今は亡き父親と店を始め、継承した二代目。創業の1983(昭和58)年から40年近く、ひたすら王道の「博多ラーメン」と向き合ってきた。同店の最大の特徴であるのが、フレッシュな「取り切りスープ」だ。「ご飯やパンと同じくラーメンのスープもできたてにまさるものなし」という考えのもと、営業中もサブ釜の着火のタイミングに気を払い、完成した“できたて”のスープを次々と送り出す。熟成、酸化を極力させない製法のため、においをより抑えられる利点もあるのだ。“フレッシュ”といっても味はコク深く、芳醇。“あっさり”“さっぱり”の中でも幾重にも広がる旨味を確かめるように何度もスープに口を運び、ついつい飲み干してしまう。そんなイニシエ系タイプの豚骨ラーメンだ。
麺は一般的な断面の“角”ではなく、圧をかけ“楕円”に加工したものを老舗製麵所に特注。味玉には福岡県・朝倉産のブランド卵「輝黄卵」を採用している。「“飽きのこない博多ラーメン”という命題のもと、常に“より旨くなる”を追求してきました。お客様から“どこか懐かしい”と言われることが最大の誉め言葉ですね」と山本さん。
昨今は、自慢の豚骨ラーメンをベースにした『担々麺』もメニューに加え、個包装の持ち帰りラーメン、オリジナルの辛子高菜も開発するなど、時代のニーズに合わせた新しい取り組みにも積極的だ。「体が動く限りラーメン屋のオヤジであり続けたい」。山本さんは今日も自ら厨房に立ち、最高の豚骨ラーメンをホスピタリティあふれる接客で迎えてくれる。
[所]福岡県春日市下白水南1-8
[☎]092-573-8594
[営]11:00~21:00(OS20:40)
[休]木曜(祝日の場合営業。翌日休み)
[HP]https://ramen-yamamoto.com/
[Instagram]@ramenyamamoto
久留米でも支持される“タレ”で繋ぐ名店の味『らーめん 八』
久留米でも支持される
“タレ”で繋ぐ名店の味
大学時代に出会った『太宰府八ちゃんラーメン』の味に衝撃を受け、アルバイトから一番弟子にまで上り詰めた店主・迎浩介さん。
7年の修行を経て独立が決まると、「八」の文字を、ラーメンの“命”であるタレを引き継いだ。
一度食べたらやみつきになるラーメンは、旨みとコクが色濃く抽出され、豚のゲンコツと背脂が混ざり合う濃厚さのスープだが、塩分は控えめで後味はすっきり。具材すべてを忠実に守る一杯は、久留米っ子ならず県内外の人たちの心を掴み続けている。
[所]福岡県久留米市東合川5-6-11
[☎]0942-44-5995
[営]11:30~14:30、17:30~21:00
[休]水曜、第3木曜
[Instagram]@kurume_ramen8
ラーメンでは体感できない 豪快に混ぜる楽しみ『モヒカンらーめん 味壱家 本店』
王道の豚骨はもちろん
非豚骨系にも全力
「ラーメンはエンターテイメントだ!」と語る店主・於保貴久さん。トレンドマークのモヒカンヘアーのさることながら、豚骨ラーメンの聖地である久留米で非豚骨ラーメンや汁なし麺にも果敢に挑戦するユニークな店。「豚の頭骨と大腿骨を炊き込むフレッシュな取りきりスープの『モヒカンらーめん』が看板商品なのは変わりませんが、麺文化の多様性を久留米でもっと広めていきたいと考えています」と於保さんは話す。
いま評判なのが、『台湾まぜそば』。豚ミンチや卵黄、魚粉、ニンニクなどの具材を豪快に混ぜれば、モチモチ食感の極太麺と絡んで食べ応えがある。タレは九州産丸大豆醤油をベースにしており、『モヒカンらーめん』の辛味ダレ「モヒカンレッド」に使用する韓国産の最高級唐辛子やラー油を効かせ、混然一体となった複雑な味わいに中毒性が増す。
ほかにも「レモンらーめん」や期間限定メニューなど、何度訪れても飽きずに“食”を楽しんでもらおうと余念がない。家でも店の味が堪能できる冷凍のギフトセットや、手軽な箱入りラーメンもあり、通販だけでなく店頭でも販売している。
[所]福岡県久留米市津福本町221-11
[☎]0942-39-6786
[営]11:00~21:00(OS20:30)
[休]第3水曜(祝日の場合は翌日)
[HP]https://www.mohikan-ramen.co.jp/
[Instagram]@mohikanramen
老若男女に愛される!王道の一杯!『久留米ラーメン 丸久 久留米本店』
老若男女に愛される!
王道の一杯!
子どもの頃からラーメン好きだったという久留米出身の店長が、老若男女に愛される飽きのこないラーメンを目指して辿り着いた、王道の久留米ラーメン。
トンコツスープの材料は豚頭骨のみ。新しいスープを継ぎ足していく久留米の伝統的な製法で、2つの羽釜を使って仕上げられる。特製の元ダレを加えたスープは、まるみを感じるやわらかな味わい。久留米ラーメンの名店『南京千両』に特注したストレート麺、薄味のチャーシュー、ネギがよく絡み、最後の一滴まで美味しく食べられる。
ラーメン 600円
具材はチャーシューとネギのみ。シンプルな具材で、スープと麺の味をより堪能できる。チャーシュー抜きで、ネギをふんだんにトッピングした『ネギラーメン』(600円)も提供中。
『久留米ホルモン』550円
酒のつまみにぴったり。ニンニク醤油味と塩味の2種類。
『焼きめし』550円
ラーメンのお供に必須!ラーメンとのセット『Bセット』は950円。
[所]福岡県久留米市野中町1357-1
[☎]0942-65-9759
[営]11:00~19:45(月曜~15:00)
[休]火曜
※掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。
※お出かけの際は、新型コロナウィルス感染拡大防止に十分ご留意ください。
※この記事は「福岡麺本2022Vol.11」より抜粋して記載しております。