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【福岡肉本2022】元祖・辛旨焼肉 からっ、うまっ、に箸が止まらない!『焼肉 吉塚玄風館』

辛いけど、うまい、そしてクセになる! そんな〝辛旨〞という概念を、福岡で広めたのは『玄風館』ではないだろうか。『玄風館』が創業したのは、今から50年余り前の昭和43年。

 

 

始まりは、ホルモン食堂から。母の知恵で生まれた秘伝ダレ。

ホルモン料理を看板メニューとする大衆食堂として、金芳子さん、輝江さん親子が暖簾を掲げた。開店当初はお客の入りが少なく、仕入れた上質な肉が余ることも。その肉をみすみす廃棄するぐらいなら、味を付けてしまおう。そんな想いから輝江さんが考案したのが、唐辛子と青胡椒でパンチを効かせた〝辛味のタレ〞だった。このタレで味付けした肉は、ビールによく合うと大ヒット。店は屋外で働く土木作業員や酒好きのお客さんたちで賑わうようになり、連日行列ができたという。

 

(左から)

〇 パワフルな女性だったという、『玄風館』創業者の金芳子さん。暖簾に書かれているように、創業時はホルモン料理が看板商品だった。(写真の場所は現在の千代店)

〇 もう一人の創業者で、辛味ダレの生みの親である金輝江さん。

 

輝江さんは昭和62年に吉塚で店を構え、「味の本店」として再出発。輝江さんが一線を退いた今は、娘の巳奈さんと息子の孝さんが、創業当時のタレを受け継ぎ、継ぎ足しながら熟成を加えている。近年は老若男女が楽しめる店にしたいと、幼児も食べられる全く辛くないタレも開発。誕生当時の辛さを再現した死辛、辛口、普通、中辛、甘口の5段階から選べるため、3世代で訪れるファミリーや女性客も多いそうだ。

 

 

「味付け肉なので、タレの味で誤魔化していると思われるかもしれませんが、塩で食べても美味しい肉だけを厳選しています」と巳奈さんが話す通り、『吉塚玄風館』の肉は、新鮮かつ上質。

そう断言できるのは、精肉店で目利きを学んだ孝さんが国産の黒毛和牛を塊で仕入れ、店で切り分けているからこそ。

肉の旨みや脂と、タレの双方の良さを活かすため、肉は漬け込まず、提供する前にさっと混ぜるだけにしている。その証拠に、コロナ禍で始めたお弁当は「冷めても肉が柔らかくて美味しい」と大評判。弁当の販売は火曜~金曜のみなので、予約がおすすめ。

 

厳選した国産黒毛和牛だから、肉がうまい

 

ステンレスのお皿で1品ずつ出すスタイルは当時のまま。

カルビやハラミ、ロース以外にも、牛タンねぎ塩やホルモン系など、多種多様な部位が楽しめる。

 

甘口タレの『玄風館上カルビ』(1820円)

厚切りの上カルビは、脂身と赤身のバランスが良く、舌で噛めるほど柔らかい。

 

名物の死辛をまぶした『ホルモン』(1030円)は、『玄風館』原点の味。

後から追いかけてくる辛さが病みつき!

 

ランチタイムも全メニュー注文できるが、あわせてチェックしたいのが、

新登場のお得な『焼肉ランチ』(1320円)。

この『焼肉ランチ』が注文できるのは、平日のみ。麦ご飯やわかめスープ、ナムルがセットになっている。

 

必食のサイドメニューがこれ!『冷麺」(1210円)は、自家製ナムルと鶏ガラのスープが絶品。

ランチタイムや焼肉の後におすすめ。

 

創業当時の味を知る人も、辛旨好きも、焼き肉を愛する人も満足できる店。それが、吉塚で進化を続ける『玄風館』だ。

 


この度、新しく創刊した『福岡肉本2022』
『福岡の肉の指南書』となる情報を多数掲載!

 

 

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■公式Instagram

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【焼肉 吉塚玄風館】

[所] 福岡市博多区吉塚7-1-2
[TEL] 092-621-1229
[営] 11:00~OS14:00、17:00~OS22:30
[休] 月曜
[席] 31席
[P] なし
カード/不可
[HP] http://genpukan.hp23.com

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