【福岡“焼き鳥”まとめ】一度は行っておきたい!!福岡の焼鳥の名店3選!
【福岡“焼き鳥”まとめ】一度は行っておきたい!!福岡の焼き鳥店3選!
食の都・福岡が生んだ名店の数は数えきれないほど。今回は、シティ情報ふくおか発行の《福岡肉本2022》の中から、一度は行っておきたい、福岡市の焼き鳥の名店を厳選して4つに絞ってご紹介します。
いまや全国区の人気を誇る野菜巻き串を広めた名店!『やき鳥枡家 大橋2号店』
福岡が発祥と言われ、今や全国で人気の「野菜巻き串」。ヘルシーに焼鳥を味わいたい女性客を中心に、絶大な支持を得ているこのメニューを開業当初から提供し続けてきた店がある。それが、「野菜巻き串」ブームの火付け役とも言われる『やき鳥 枡家』だ。
大将の枡嵜さんは、精肉店を営む家に生まれ「いつか肉を使った飲食店をやりたい」と企業で経営を学び、3店舗の焼鳥店で修業をした後、2001年に大橋本店をオープン。2011年には本店から程近い場所に、2号店をオープンした。枡嵜さんが惚れ込んで、井尻の名店から技術を受け継いだ「野菜巻き串」を中心に、本格焼鳥が味わえる店として、多くの常連や、遠方からのゲストで賑わう人気店だ。
野菜ソムリエの資格を持つ枡嵜さんが仕入れる、新鮮野菜をふんだんに使用した「野菜巻き串」は、定番の串に季節限定の串を加え、常時10種類以上をラインナップ。
九州産の新鮮野菜がたっぷりのヘルシーな「野菜巻き串」。野菜の食感を残すために遠火で焼き上げるのが旨さの秘密。名物は「レタス巻き」と「小ネギ巻き」で、それぞれ1本につきレタス1/3玉、小ネギ二束の1/9を、脂身のさっぱりとした九州産の無菌豚で巻き上げている。
一番人気の「レタス巻き」はレタスに染み込んだ豚肉の脂が甘くてジューシー!
その見た目の美しさもさることながら、焼いても形が崩れないように巻くには、熟練の技術と手間隙が必要。そのため「野菜巻き串」は、各店それぞれ9本ずつと数量限定だが、わざわざ訪れて味わうだけの価値のある逸品だ。
その他にも40種以上を揃える串焼きは、90円~とリーズナブル。素材の味を引き立てる沖縄産の塩を使い、炭火でじっくり焼き上げるため、ギュッと凝縮された旨味がたまらない。
毎日仕入れる新鮮な食材を使い、丁寧に仕込まれた串の数々。
鳥皮、鳥肝、砂ずりなどの串メニューは1本90円~
どの串も予約不可の早い者勝ちなので来店はお早めに。
さらに、肉の良し悪しを知り尽くした枡嵜さんが目利きする和牛や馬肉など、鶏以外の肉料理が味わえるのも、焼鳥屋としては珍しい魅力の一つ。お酒が進む一品料理や手づくりのデザートなど、最後まで抜かりがない。
幼い頃から肉を見る目を養ってきた店主が自信を持って提供する和
柔らかくて旨味の強い「牛さがり」、巻きの技術が冴える「
日本酒の蔵元とも交流のある店主が厳選した季節限定の日本酒と串
両店ともに、場所は西鉄大橋駅のそば。落ち着いた和の雰囲気が心地よく、隠れ家的な本店に対し、2号店は掘りごたつの御座敷も多数で、グループでも訪れやすい。ぜひ、「野菜巻き串」の元祖とも言われる名店で、旨い酒ととびきりの串焼きを味わって。
【やき鳥枡家 大橋2号店】
[所]福岡市南区塩原4-13-18 尾崎ビル1階
[TEL]092-562-4198
[営]17:00~23:00(料理OS22:30 ドリンクOS22:30)
[休]なし
[席]45席
[P]なし
カード/可
[HP]https://www.gogomasuya.jp/
[instagram]@masuya_fukuoka
[instagram]@masuya_2nd
独特のパリパリ感とジューシーさが融合した、福岡名物の真髄を味わう。『とり皮 やきとり みつます 天神店』
『とり皮 やきとり みつます』では、独特のパリパリ感とジューシーさが絶妙な「とり皮」が名物。脂身の少ない国産若鶏の皮を串に刺し、6日間、脂を落しながらじっくりと時間をかけながら丁寧に焼き、休まるという行程を繰り返す。
手間がかかる手法で『みつます』ならではの味を追求し、子どもから年配の方まで愛される「とり皮」は、店舗で味わうのがいちばんだが、取り寄せにも対応している。
低温調理が施されたささみはオーダーが入ってから表面を炙り提供される。
「豚バラナンコツ」は、外はパリッと香ばしく、中はトロトロに仕上げられている。また、「生つくね」は、ナンコツやもも肉など複数の部位をブレンドしてつくる。
今から50年以上前、福岡市内のとある店で誕生したこの「とり皮」は、今や福岡名物として多くの店で提供されるようになった。「うちのとり皮は他店よりもボリュームがあるので1人3本ずつからおすすめしています」と話すのは、店主の光増潤さん。名店『かわ屋』で修業し、’08年4月、南区大橋に『みつます』をオープン。その後、高宮店、天神店と展開し、昨年末にはベトナム・ホーチミンに出店した。
「背伸びすることなく気軽に日常遣いできるお店でありたいですね」と、光増さん。昨年より各店舗に自然派ワインを導入し、そのリーズナブルさも相まって早くも話題となっている。
【とり皮 やきとり みつます 天神店】
[所]福岡市中央区今泉2-4-23
[TEL]092-753-8885
[営]17:00〜24:00
[休]なし
[席]50席
[P]なし
カード/可
[HP]https://www.torikawa-mitsumasu.jp
[instagram]@guru.kawa
焼き鳥×ワイン、 計算し尽くされた空間、 さらに星付き店の技も!『焼き鳥とワイン 萬鳥 薬院店』
1号店である『祇園店』の好調を受け、2020年秋にオープンした『萬鳥 薬院店』。コンクリート造りのモダンな建物は、中に入ってもなお驚き続きで、巧みにレイアウトされた客席に思わず目を見張る。
店内には、カウンターが12席と、4~6名で利用できる半個室が4つ。カウンターではライブ感を、個室ではおこもり感をと、時々によって異なるムードを味わえるのも魅力だ。
店主の高﨑賢司さんは、人気焼き鳥店『鳥次』に8年、さらにミシュラン一つ星を獲得した和食店『しらに田』にも飛び込み、その繊細さにも触れた異色の料理人。それぞれから得た技術、また自身が惹かれるワインを共に楽しめる飲食店をと、オープンしたのがこの『萬鳥』なのだ。
ワインは自然派を中心にセレクト。メニューに掲載されているもののほか、約80種を揃えている。グラスでも、赤・白各4種がオーダー可。
高﨑さん曰く、「ギリギリの線を攻めています」という思いきりの良い塩加減が、素材の味を最大限に引き出す。また、焼き台には土佐の備長炭が。15時に火を起こして以降、閉店を迎えるまで丁寧な炭の世話が続く。
「まずは、おすすめ5串と、一品、サラダがセットになった『蕾』(2700円)を」と高﨑さん。ほかメニューには、『背肝』や『ハツモト』といった単品串も。『食鳥処理衛生管理者』の資格も持つ高﨑さんが、自ら丸鶏を処理するからこそ味わえる希少部位で、ぜひコースに追加して味わいたい。締めには350円でプラスできる『そぼろ丼』『鶏スープ』をぜひ。
お通しにはなんと、『しらに田』名物の『焼き胡麻豆腐』が登場。美しい佇まいに、周りはサクッ、中はトロッの食感は、やはり衝撃だ。
なお、21時以降は「ワインと一品のバー使いも大歓迎」とのこと。
【焼き鳥とワイン 萬鳥 薬院店】
[所]福岡市中央区薬院2-13-23
[TEL]092-406-8554
[営]17:30〜OS23:30
[休]月(日祝日も休みの場合あり)
[席]36席
[P] なし
カード/可
[HP]https://www.shiranita.co.jp/bancho/
[instagram]@banchou824_yakuin
筥崎宮の参道にあった一軒の屋台。福岡焼鳥の始まりどころ『藤よし』
人口あたりの焼鳥店の数が日本一といわれる福岡のまち。福岡の焼鳥を紐解くにあたって、はずせない店がここ『藤よし』である。
戦後、筥崎宮の参道に誕生した1軒の屋台。その屋台が店舗になり、西中洲にも店舗を構えた。焼鳥一筋の父と和食の世界に魅せられた息子。創業60年を超えても進化を続ける老舗を追った。
筥崎宮の参道にあった一軒の屋台から福岡の焼鳥文化がスタート!
始まりは昭和24(1949)年、故・早川清一さんが構えた一軒の屋台だ。新潟出身の清一さんは、戦前の満州に渡り、終戦後、博多港に引き上げ、筥崎宮の参道でスズメや鶏を串にして焼く、”焼鳥”を提供する屋台を始めた。
一般的に焼鳥といえば、鶏肉だが、福岡では豚肉や牛肉、内臓系なども提供されている。このルーツは、一説によると清一さんが満州時代に覚えた料理を屋台で提供したことに始まるとも言われている。
屋台を開いて5年後の昭和29(1954)年には屋台から店舗となり、『藤よし』は、さらに人気を集めていった。一方で人手が足りなくなり、9人兄弟の長男だった清一さんは、20歳ほど離れた末っ子の鴻之輔さんを新潟から呼び寄せたという。
昭和30(1955)年に博多にやってきた鴻之輔さんは、清一さんのもとで経験を重ね、昭和36(1961)年に暖簾分けによって自身の店となる『藤よし 西中洲店』をオープンさせた。以来、60余年。鴻之輔さんは焼鳥一筋に改革、改良、創意工夫を繰り返し、進化させてきたのだ。
和食の経験を重ね、父の跡を継ぐ決意
現在、『藤よし』の店主は、鴻之輔さんの息子の禎行さんだ。とはいえ、ここに到るまでには順風満帆だったわけではない。「高校を卒業後、私は大阪に出て懐石料理を学びました。23歳の時に親父が病気になっていったん福岡に戻り、『藤よし』に入りましたが、28歳のときに再び大阪へ行ったのです」と、禎行さんは当時を振り返る。
32歳で再び福岡に戻り、渡辺通で和食の店『味塊 さだ之輔』をオープン。これまで磨いてきた和食の技を存分に発揮し、旨い魚を出す店として評判となったが、鴻之輔さんが80歳を迎えるタイミングで『藤よし』の暖簾を受け継ぐことを決意。2016年9月に『藤よし』に戻ってきたのだ。
「父は焼鳥一筋、私は和食でやってきました。父の焼鳥と私の和食のどちらも楽しんで欲しいと考え、私が戻ってくるタイミングで改装し、生け簀を設置。焼鳥と和食を融合させた店へと進化させたんです」。
禎行さんが戻ってきてからは、毎朝、新鮮な魚介を仕入れに行き、季節の魚料理も提案している。また、冬場はフグやアラのコースも登場するという。
大ぶりで食べ応えのある『藤よし』の焼鳥。
べんてんやダルム、ペタなど珍しいものも・・・。(一串165円~)
雑炊は新潟の郷土料理。
『かに雑炊』(935円)など定番4種と季節限定2種の雑炊が用意されている。
「もうすぐ3歳になる息子がいるのですが、『藤よし』の暖簾を受け継いでほしいとは思っています。ただ、私がそうであったように、自分のやり方で進化させてもらえたら…」と、禎行さん。
屋台の誕生から70余年。今なお進化を続ける『藤よし』の今後に期待が高まる。
【藤よし】
[所] 福岡市中央区西中洲9-6
[TEL] 092-761-5692
[営] 16:00~OS22:30
[休] 日曜
[席] カウンター27席・座敷40席
[P] なし
カード/可
[HP] https://hakata-fujiyoshi.com
この度、新しく創刊した『福岡肉本2022』
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