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【朝倉市】秋月に現存する唯一の和紙工房『筑前秋月和紙処』

【朝倉市ってどんなところ??】

福岡市の南東部に位置し、福岡市内から車で一時間圏内にありながら、豊かな自然に恵まれ、フルーツの里として有名です。観光スポットとしては筑前の小京都「秋月」が人気。その他にも沢山の特産品、工芸品、歴史、文化などがあり、貴重な歴史的建造物も数多く、何度でも訪れたくなる魅力が盛りだくさんの地区です。

 

 

旧秋月城下町のメインストリートから横にそれた場所にある『筑前秋月和紙処』は、秋月に唯一現存する和紙工房だ。

 

 

「昔は同じような工房が20カ所ほどあったんやけどね。今やっとるのはうちだけ」と教えてくれたのは創業明治9年から4代目となる井上 賢治さん。いかにも職人!という佇まいではなく、どこかひょうひょうとした雰囲気に親しみがわく人だ。

 

4代目の井上 賢治さん
手前の店舗内
奥にある工房

 

建物は長細い作りで、手前が店、その後ろが和紙工房になっている。

 

 

明治9年の創業でさすがに全体的に古びてはいるが、紙すきや裁断など要の道具には使い込まれた道具特有のオーラが漂っている。

 

 

それらを巧みに操る井上さんの目も、お話していた時とは違い、伝統工芸の職人らしい鋭さを帯びている。冷たい水に何度も漬けるうちに手は真っ赤になっていくが、何も感じてないかのように動きは変わらない。

 

 

店内には和紙以外にも、和紙を使った置き物、ランプなどのちょっとしたインテリア小物も並び、ちょっとセンスのいいお土産としてオススメだ。

 

和紙のシェードのランプ(非売品)

 

秋月の偉人や歴史にちなんだ手作りの「おきあがりこぼし」のガチャガチャは、お子さんに大人気だそうだ。

 

 

紅葉や葛の繊維が綴じ込まれた和紙は、住宅の壁紙として人気があるらしい。

 

紅葉が綴じ込まれた和紙

 

いろいろと和紙のイメージを覆させられるアイテム類が見ていて楽しい。工房では随時、紙すき体験の申し込みも受け付けている。

 

来年の干支にちなんだ手作りのおきあがりこぼし

 

歳をとるごとに秋月の良さを再認識しているという井上さん。秋月の歴史と自然と文化を深く知ることで、自分の生い立ちが見えてくるのが面白いらしい。

 

 

伝統として和紙を作り続けながら、新しい使い方も発信していきたいと笑顔で語る表情が、昔のわんぱく小僧のようで印象的だった。

 

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朝倉市『筑前秋月和紙処』

住所:朝倉市秋月424-2
電話番号:0946-25-0517
営業時間:11:00~17:00
定休日:火曜
駐車場:あり
カード:不可 Paypay可

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