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【福岡の旬な人】女性ならではの視点を活かし、リノベーションを通して 社会や住まいの課題解決を!ソラルテ空間設計 代表・上原香織さん

福岡のローカルで旬な人 ー今、話題のあの人に聞くー Vol.19
ソラルテ空間設計 代表/一級建築士・上原 香織(Kaori Uehara)さん

ソラルテ空間設計 代表/一級建築士・上原 香織(Kaori Uehara)さん

-Profile-

西南学院大学法学部を卒業後、旅行代理店に就職。その後、自分が携わったものがずっと残る仕事がしたいと建築に興味を持ち転職を決意。大手家具店やハウスメーカーでインテリアの販売やコーディネート業務を担当。不動産会社でのリフォーム・リノベーションや工務店での新築設計を経て2019年4月に独立。

物件探しからメンテまでワンストップで行なう安心感

自分らしく毎日が満足できる空間づくりをモットーに、物件探しから物件調査、プランニング、契約、メンテナンスまでをワンストップで行なう『ソラルテ空間設計』の代表・上原香織さん。大学を卒業後、大手旅行代理店に勤務していたが、建築やインテリアデザインに興味を持ち、「自分が携わったものがずっと残る仕事がしたい」と、建築業界に転身したのだそう。不動産会社のリノベーション部門や大型インテリアショップ、ハウスメーカー、工務店でさまざまな経験を重ね、2019年に独立。新築のほか、女性ならではの視点で「ペットと楽しめる家」「趣味を充実させる家」「家族がいつも笑っている家」など、自分らしく毎日が満足できる空間を手掛けるリノベーションにも力を注ぐ。

2009年には、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会(現・リノベーション協議会)が発足。九州・沖縄部会の立ち上げに尽力し、現在も事務局をサポートしている。発足当初の加盟店は一桁だったが、現在は約100社まで増加。リノベーションEXPOなどのイベントを開催したり、今年誕生したリノベーションコーディネーターの資格試験のお世話をしたりと、幅広く活動している。

女性1人が家を持つことをもっと身近に感じてほしい

独立する際に、尊敬するリノベーションの先駆者から、「お客様から言われたことだけをてお金をいただくのではなく、お客様の想いを汲み、共感してプロジェクトの一員としてともに創り上げることが大事」と言われたことが心に残っていると話す上原さん。彼女のもとには、一人暮らしの女性からの相談も多いそう。「賃貸で家賃を払い続けても資産は残りませんが、ローンを組んで払い続ければ資産として残ります。リノベーション向きの中古物件を購入し、自分らしく暮らせるリノベーションを施した方が、心地よい暮らしができるのではないでしょうか」。とはいえ、家を建てたり、マンションを購入したりするのは、ファミリー層が中心で、女性一人が家を持つことに躊躇する人も少なくない。

一人暮らしの女性からの相談も多いという上原さん。女性ならではの視点でさまざまな提案を行なっている

生活において住空間は大事な要素の一つ。「一人でも多くの女性が家を持つことをもっと身近に感じてほしいですし、一人でもできるということを発信していきたいですね」。

一方、一人暮らしといってもさまざまで、最近、上原さんのもとには、母娘の2人暮らしから、娘さんの独立によって1人暮らしになった方からも相談があったという。今後どんな生活をしたいかなどを話しながら、一人ひとりに寄り添った丁寧な提案を行なう上原さん。女性ならではの視点を活かした提案は高く評価されている。

空間だけでなく街ごとリノベーションしたい

数年前、リノベーションに携わり始めたころから、上原さんが考えていることがある。「団塊の世代が家を建て始めた住宅街は、子どもたちが独立し、高齢化によって街が衰退し始めています。病院やスーパーに行くにも車が必要ですし、街場に住んだ方が便利なことも多いでしょう。そこで、子世代がリノベーションした実家に移り、親世代が便利な街場に住めば、街の衰退も防ぐことができます」。

空間のリノベーションのみならず、街そのもののリノベーションをしていきたいと話す上原さん。今後のさらなる活躍に期待が高まる。

[施工事例]



ナチュラルな印象の空間づくりに定評のある上原さん。デザイン性はもちろん、性能や機能などにも配慮しながら、現代のライフスタイルに合った設計・施工を行なっている

【DATA】ソラルテ空間設計

所:福岡市中央区荒戸1-9-16-803
TEL:092-791-9584
HP:https://solarte.jp/
Instagram:@solarte_architects

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