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未来工房の家。|朝は鳥の声。夜は波の音。今日も自然とともに。

未来工房の家。
 
| 福津市 | N邸 |
 

 

朝は鳥の声。
夜は波の音。
今日も自然とともに。

 
コスモスの向こうに佇むN邸は、
自然を愛するご夫妻と
[未来工房]が建てた住まい。
朝は鳥の声、夜は波の音。
海辺に広がるのどかな街の一角で、
今日も心地よい風を感じながら、
穏やかな日常が綴られている。
 
 

吹き抜けが気持ちいいダイニング。奥のリビングは北側のウッドデッキとつながっているが、表からの視線が届かないプライベートな造り
 

「時には窓を全開にして
風を感じて暮らしたい」

 
 晴天の秋空のもと、爽やかな風に乗って潮の香りが伝わってくる。海岸線のすぐ近くに広がる、福津市勝浦の住宅地。その一角に『いな屋』というコミュニティカフェがある。この地にあった古い納屋をリノベーションして生まれた、趣のある“地域の拠り所”だ。

 訪れたのは、店の隣に佇むオーナー夫妻の住まいだ。テーマは「いな屋と対になるような、この環境に溶け込む家」。どっしりと大きな屋根に、白壁と焼杉のコントラストが美しい外壁。日本建築の良さを取り入れたN邸の姿は、当初のテーマどおり、『いな屋』の外観とも調和している。

 設計・施工を担当したのは[未来工房]。小さくても本物の自然素材を用いて、職人たちの熟練した技術による、確かな家を提案しているハウスビルダーだ。この地に住まいを建てることになったNさんご夫妻は、同社の魅力をこう語る。

「モデルハウスや施工例を見学した時、家の造りがとてもおもしろいなと感じました。木の良さを打ち出した家は他にもいろいろありますし、工法や素材選びに正解はないかもしれませんが、私たちは気候がいい時は窓を開けっぱなしにして過ごしたいし、周辺の環境もひっくるめてここでの暮らしを楽しみたかった。そういう意味で、自然に対するリスペクトをいちばん感じられたのが未来工房さんでした」。
 

土間を介して表の庭ともゆるやかにつながる。日頃は玄関よりも土間から出入りする方が多い
 
 

必要なものを少しずつ
自分たちで整える暮らし。

 
 設計から完成までおよそ半年。じっくりと時間をかけて[未来工房]とNさんの家づくりは進められた。薪ストーブのある土間とデッキからは、隣接するカフェ『いな屋』とスムーズに繋がる配置。カフェに訪れる人にもオープン。それでいてリビングは少し奥まったプライベートな間取りに。設計図は何度も話し合いを重ねながら理想に近いものになっていった。

「私たちの意見を汲んで一緒に間取りを考えてくれて、ありがたかったですね。施工中、私たちは納屋に住みながら工事の様子を見ていたので職人さんと話す機会に恵まれ、皆さんの提案のおかげで細かい部分を調整しながら家づくりをすることができました。家が完成した時は、これでもう職人さんたちと会えなくなるのかとさみしい気持ちになったほどです」。

 表に見える梁の幅やスイッチの位置など、設計図だけではイメージしにくかった部分は、形にしながら調整していく。職人一人ひとりの細やかな心くばりが、今の暮らしやすさにつながっている。
 

自然光が差し込むキッチンは、使いやすさを考えてL 字型に。コーヒーカップが並ぶ手前の棚はご主人の手作り
 

ブルーとグレーとアイボリー。3 色のタイルを配した造作の洗面台。家族が並んで使えるよう幅を広くとっている
 

ご主人はレザークラフト、奥さまは手芸等で使うアトリエスペース。屋根裏の隠れ家的な雰囲気もあるが、天窓で明るさを確保
 

「人の気が心地よく行き来する
土間はもう一つの玄関」

 

薪ストーブの背面には火山岩の板石でボルケーノという商品を採用
 
 2022年2月末に完成したN邸は、とても風通しがいい家になった。家の西側に広がるご夫妻が大好きな海からは、穏やかな風が室内に静かに流れ込む。『いな屋』側に開かれた土間は玄関のような役目も担い、ご近所の皆さんも気軽に顔をのぞかせてあいさつをする。人の気の流れまでも良いのだ。

「風通しが良い上に木の調湿機能のおかげで、夏の室内はサラッとしていて過ごしやすかったです。また、店と家とのつながりが想像以上に良くて、間にある庭をこの先どう育てていくか、楽しみが広がっています」とおふたり。家づくりを始めるにあたっては、自分たちが建てたい家のイメージを持ち、色々と下調べをしてハウスビルダーを選ぶことが大切だとも話してくれた。

「未来工房さんは家づくりのプロとして、私たちの考えを受け止めて形に活かしてくださいました。自分たちはこう思うんですけど、どうですか?って、素直に訊ける。だから、家づくりの最中がとても楽しかった。未来工房が主催する感謝祭など、施工後もスタッフの方とお話しする機会があり、家のことならいつでも気軽に相談できる。こういう関係性も心強いですね」。

 夜は波の音に耳を傾け、朝は鳥の鳴き声で目を覚ます。Nさんの1日は自然とともにある。これから春先にかけては土間の薪ストーブが活躍する季節。今日も陽だまりのような温もりに家全体が包まれている。

 


2階のフリースペースはヨガを楽しむのにちょうどいい
 

 

地域に開かれた『いな屋』の魅力。

 

 

 
N さんご夫妻と奥さまのお母さまが営む、コミュニティカフェ『いな屋』。地域に暮らす人々が世代を越えて気軽に集まれるスペース。栄養バランス抜群の食事を楽しめる他、看護師をしていたお母さまに健康ついてのちょっとした相談ができる「暮らしの保健室」も好評。ライブや作品展示などイベントも楽しみだ。
 
SHOP DATA———————————————————————————
福岡県福津市勝浦3293
休:木・金・土曜11:00~16:00(ランチは14時まで)
Instagram: @inaya178katsuura

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