【柳川市】70分の船旅と船頭の粋なパフォーマンスを楽しもう!『川下り 松月乗船場』
【柳川市ってどんなところ??】
福岡有数の観光地でうなぎのせいろ蒸しや川下りが人気の「水の都」。 福岡県の南部に位置し、かつては柳川藩11万石の城下町として栄えていました。 昔ながらの白壁の建物や柳川藩主立花邸「御花」の美しい御屋敷と庭園を目的に訪れる人も多いです。川下りコースを中心とした掘割沿いは国指定名勝『水郷柳河』に指定されています。
柳川観光といえば川下り!という方も多いだろう。乗船場からどんこ舟に乗り、ゆっくりと掘割を下る。季節ごとの景観を楽しみながら船頭さんの案内に耳を傾ける。これぞ柳川情緒!
今回は、その川下りの主要キャストである船頭さんに川下りの魅力について聞いてみた。
お伺いしたのは柳川観光開発株式会社。昭和36年に初めて川下り観光を創業したのがこちら。乗船場がある建物は北原白秋にうたわれた明治中期のもの。もとは料亭であったが今は文学資料館『松月文人館』として貴重な写真や色紙を展示している。
お話しを聞いたのは船頭の甲木さん。40代から最高齢80代まで、10名の船頭を束ねるリーダーを務めている。
コロナ禍による休業期間もあったが昨年末あたりから徐々にお客さんが増えてきているらしい。とはいえコロナ禍前の集客にはまだ届かず現在も時短営業は続いている。休業期間中は各々自主トレに励んでいたそうだ。
「舟は進むのも止まるのも方向を変えるのも竿一本。なので利き腕以外でも使えるようにならんと狭い水門に入るときとか大変なんです。だから休業中はみんなで練習してましたね。」
竿さし3年というくらい一人前になるのは時間がかかる。竿さしがうまくなると船上での立ち姿も美しくなるという。アスリートのようにフォームにもこだわるのだ。
来た季節によってさまざまな風景が味わえるのも川下りの魅力。春は桜、初夏には蜜柑の花、秋は紅葉。何度乗っても新しい発見がある。今の季節は火鉢を入れたこたつを用意した「こたつ舟」が楽しめる。
ルートには飲み物や軽食を販売する水上売店があり、冬は甘酒や地酒買うのが定番。こたつでぽかぽか、甘酒でぽかぽかだ。
川下り中、船頭は巧みな操舵にガイドに唄にさまざまに楽しませてくれる。「大変ですよ。夏場は汗だく、冬は指先の感覚がなくなるくらい寒い。」それでも凛とした姿勢は崩さない。
竿一本で、船体と5cm弱の幅しかない水門をスッとくぐり向けたときには自然と拍手が起こる。船頭は粋でかっこいいのだ。
自主トレ期間には外国語も勉強したそうだ。「海外からのリピーターのお客様も多く、以前に撮った写真を見せられて「You!You!」といわれることもあります。覚えててくれたんだなと嬉しくなる瞬間ですね。で、話せたらもっと喜んでもらえるかなと。」とにかくサービス精神が旺盛なのだ。
ルートには6月頃アメリカデイゴの花のアーチができる場所があり、甲木さんはそこが一番好きだそうだ。風景、花、街並み、船頭の立ち振る舞い、、人それぞれの見どころがある川下り。約70分の船旅でぜひお気に入りの風景を見つけてほしい。
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柳川観光開発株式会社 川下り 松月乗船場・松月文人館
所:柳川市三橋町高畑329
電話:0944-72-6177
営業時間:9:30~14:30
休:なし
P:あり
カード/可