【柳川市】昭和初期の御屋敷でくつろぐ本と喫茶の空間『江戸小路 すずめの時間』
【柳川市ってどんなところ??】
福岡有数の観光地でうなぎのせいろ蒸しや川下りが人気の「水の都」。 福岡県の南部に位置し、かつては柳川藩11万石の城下町として栄えていました。 昔ながらの白壁の建物や柳川藩主立花邸「御花」の美しい御屋敷と庭園を目的に訪れる人も多いです。川下りコースを中心とした掘割沿いは国指定名勝『水郷柳河』に指定されています。
柳川めぐりのちょっと一休みにおすすめなのが『江戸小路 すずめの時間』だ。築90年以上経つ屋敷を改装したブックカフェ。いや「本と喫茶」の方がしっくりくる。
店主の野中 研一さんがこの物件と出会ったのは11年前。見た瞬間、小さな子どもがいる本好きな親御さんが子どもと一緒に本を楽しんでいる姿が頭に浮かんだ。その時のイメージを形にしたのが今の店内だ。
入店してすぐ北原白秋の書籍を集めたコーナーがあり自由に閲覧できる。オープン時は『雀の生活』と『赤い鳥』だけだったが今では数十冊以上になった。
お客さんのリクエストから置き始めた、オノヨーコさんをはじめとする柳川、大川、みやま、大木町出身の方が載った書籍も増えていった。親切にも掲載ページすべてにふせんが貼られている。「この人も柳川?」「初めて見る写真、、、」など、本を見た方が口々につぶやく。その驚いた様子を見るのが少し楽しいそうだ。貴重な本もあり、映画関係者などが資料探しに来ることも多い。
喫茶の利用は奥のカウンターでオーダーしたあと座敷に上がって頂く。コーヒーは大川の『あだち珈琲』のもので殻付きのアーモンドがついてくる。挽きたて淹れたてで、香りが良い。本と珈琲の組み合わせはなんでこんなに心地良いのだろう。
広間にはたくさんの絵本と詩集が陳列されておりこちらは販売用とのこと。絵本は見覚えのあるタイトルのものが多く、時代を超えて受け継がれるものが多い事を再認識する。帰省した孫を連れてくる地元の方も多く、いろんな絵本があって連れてきやすいと喜ばれている。
国内外から多くの方がやってくるが、著名人の来店も多い。映画監督の大林宣彦さんは3時間半ほど滞在していかれた。その間、何度も野中さんの手を握り「こんなに素敵な屋敷を残してくれてありがとう!」と言われたそうだ。それほどこの空間に感動したのだろう。
撮影のときに持っていただいた『雀の生活』についてこぼれ話をしてくれた野中さん。その楽しそうな表情に文学青年の面影を感じた。立ち寄った際には、ぜひおすすめの一冊について尋ねてみてほしい。
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江戸小路 すずめの時間
所:柳川市鬼童町8-2
電話:0944-88-9211
営業時間:10:00~18:00
休:火曜
P:あり
PayPay可