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【福岡の頼れるお医者さん2023】赤ちゃんを授かりたい人へ準備と不妊の治療について『日浅レディースクリニック』

なかなか授からない時は
自己判断せず、病院で検査を

女性の社会進出が進み、結婚や子どもを持つことへの価値観は大きく変化している。キャリアを構築してから子どもを授かりたいと思う女性や晩婚化の影響で2011年には初産の平均年齢が30歳を超え、現在もわずかながら上昇傾向にある。だが、現実に目を向けてみると、自然に妊娠する確率は、加齢とともに低下している。『日浅レディースクリニック』の院長・日浅佳奈先生によると「年齢の上昇による妊孕力の低下は、必然的に不妊症を増加させることになります。具体的には、不妊の頻度は25~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されており、30歳から不妊症が増加、つまり自然に妊娠する確率が減っていることがわかります」。

不妊症は、避妊することなく継続的に性交渉を行なっているにも関わらず、1年以上妊娠の成立を見ない場合をいうため、年齢が高いほど、不妊症に悩んでいる人が多いことになる。厄介なのは、自然妊娠できる体質か否か、自分ではわからないことだ。生理が順調でも、安心はできない。では、どうすれば自分の状態を知ることができるのか。

厚生労働省の2017年データによると、日本で不妊の検査や治療を受けた経験がある(または現在受けている)夫婦は、5.5組に1組を数える。不妊の心配があるという夫婦に至っては、2.9組に1組とさらに高い。その一方で、その受け皿は充分とは言い難く、日浅先生も産婦人科医として大学病院や基幹病院に勤務する中で「特に福岡市は、人工の割に不妊治療が受けられる病院が少ないと感じていました」と話す。実際に、予約を取り始めてから初診までに2、3カ月を要することもあるほど。「そうなると患者さんの中には焦りが生じます。それを勤務医時代に肌で感じていたので、より多くの患者さんに寄り添いたいと、自分で高度生殖医療まで担当できるクリニックを開業しました」と日浅先生。

不妊治療は通院回数が増えるため、アクセスの良さも重要。地下鉄赤坂駅から徒歩5分で行ける利便性も、働く女性たちに喜ばれている。

検査で現状を知ることが
妊活の第一歩に

厄介なのは、自然妊娠できる体質か否か、自分ではわからないことだ。生理が順調でも、安心はできない。では、どうすれば自分の状態を知ることができるのか。日浅先生は
「まずは生理痛がひどい方は、一度検査してみるといいと思います。子宮内膜症などが見つかった場合、焦らずに治療することができます。それから35歳を過ぎて妊娠を望んでいる人も、検査を受けることをおすすめしています。最近は『妊娠できるのかな』と不安に思って来院される20代後半の方が増えています。自分の現状を把握するだけでも大きな一歩です」。

クリニックでは、現状を把握するための検査として、血液検査や超音波検査、超音波子宮卵管造影検査を行なっている。男性はクリニックでの精液検査の所見が不良の場合に、近隣の男性不妊を専門とするクリニックで検査、治療を行なう。超音波検査によって、子宮筋腫や子宮内膜症がないか確認でき、血液検査によって、卵巣に残っている原子細胞の数を予測できるAMH(抗ミュラー官ホルモン)値がわかるという。

この検査は卵巣予備能検査とも言われ、治療方針を判断するのに重要な数値だ。福岡市では「プレコンセプションケア」の一環として、コンセプション(妊娠)の計画の有無に関わらず、自分の身体に対する意識を高める取り組みで、満30歳の女性にAMH値を500円で検査できるクーポンを配布している。こういう市町村のサービスをきっかけにするのもいいだろう。

「検査に行くと、すぐに治療がすすめられるのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、必ずしも治療をする必要はありません。なんの問題もなく、自然妊娠を待ちたいという方は、検査だけで十分でしょう。反対に、現状を知ることで、無駄な時間をかけずに治療に移行することもできます。タイミング法による原因不明の長期不妊や、フーナー検査の結果が「不良」だった場合などは、精子に対する抗体ができてないか抗精子抗体検査を行ないます。女性側の問題でないこともありますが、まずは女性お一人でもいいので現状を知る検査を気軽に受けてみてください」。

段階的に進む不妊治療
綿密な計画が大切に

不妊治療は、大きく2つの段階に分けることができる。医療的介入が比較的少ない一般不妊治療(タイミング療法と人工授精)と高度な生殖技術を用いた生殖補助医療(体外受精や顕微鏡授精)だ。タイミング療法はエコーなどで卵胞の発育状況などを確認しながら、夫婦生活のタイミングを指導していく治療法。男性、女性ともに自然妊娠が可能な状態が条件となる。生理不順や生理の間隔が長い場合は、排卵誘発剤を併用することで成功率を挙げる。『日浅レディースクリニック』では、患者さんの希望や年齢に応じて、人工授精へステップアップ。人工授精はハードルが上がるように感じられるかもしれないが「調整した精子(洗浄、回収した良好な精子)を子宮に届ける以外は、自然妊娠と大きく変わりません」と日浅先生。

人工授精で授からなかった場合や、卵管や精液所見に問題がある場合は、「体外受精」や「顕微鏡授精」という2種類の手段へステップアップしていく。高度な生殖医療は不妊治療の砦で、お金もかかるというイメージが拭えないかもしれないが、日浅先生は「なかなか高度な不妊治療に移行できず、結果的に治療が長期化して、精神的にもたなくなる方が心配です。不妊治療にも保険診療が適応されるようになりましたので、早い段階で検査を受け、計画を立てることが、治療費の削減につながることもあります」と話している。

日浅レディースクリニック

所 福岡市中央区大名2-2-7 大名センタービル2階
☏ 092-726-6105
受付時間 9:30~12:30(土曜~14:30)/14:30~18:00 ※お子様連れ診療時間10:30~11:30
休 水・土曜午後、日祝日
https://hiasalc.jp

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