2023ラーメン新時代『麺屋割ぽうツクリ茸』
和食料理人が独自製法でつくる
独創的×健康志向の絶品ラーメン
旅館に割烹、料亭などの和食に加えイタリアンやフランス料理と経験豊富な店主の吉原和也さん。愛妻·彩華さんと、築100年の古民家をリノベーションして店をオープンしたのは´21年10月のことだ。
住宅街の中でおよそ飲食店があるとは思えない場所だが、窓から那珂川の穏やかな流れと、春には桜、冬には南天の赤い実など、季節ごとの自然美が楽しめる静かでほっこりできることが決め手だったそう。
「最初はラーメンをするつもりはなかったのですが、コロナ禍で、昼にお客さまに来ていただくために研究しました」と吉原さん。
「すべての食材の生産者の思いを大切にするため、添加物や化学調味料など余計なものは入れず、食材本来の美味しさを活かして料理をつくりたい」という思いから、グアニル酸やグルタミン酸と複数の旨味成分を含有し“旨味の王様” の異名をもつマッシュルームに着目。その和名を店名に。
また、やさしい風味でほっとする味の「真菰茶ミルクプリン」や真菰茶など、古来から日本に自生するイネ科のスーパーフード「マコモ」を推して、美味しいものを食べ続けられる健康維 持の手助けもしてくれる。
「名物天草大王かしわ飯」にトッビングする卵黄を醤油漬けにしたり、手羽先の唐揚げを一夜干しにしたりと、ひと手間かけることで 旨味を増す江戸前の技術を駆使するなど、先人の知恵をリスペクトする風雅で古風な一面ももつ。
真摯な姿勢の料理人x 温かい接客
通いたくなる 居心地の良さも魅力
コロナ禍のオープン、しかも駅やバス停からも遠く、駐車場もない立地にも関わらず、当初から行列ができる話題の店に。
予約できるようにしたりと、2人で切り盛りしながらも訪れた人が居心地良く過ごせるよう、工夫を凝らす。 「ベビーカーもOKにしていて、子連れも大歓迎。
小さいお子さんがいると外食もままならないですが、 この場所で少しでもほっとしていただけたら」と彩華さん。
「生まれたての赤ちゃんが大きくなっていく成長を楽しめたり、この家に昔住んでいた人が食べに来てくれたりと、嬉しいこともいっぱいです。窓の景色を楽しめるカウンター席もあるので、女性のおひとりさまもいらっしゃいます」。
「天草大王醤油ラーメン」はその時々でアレンジし、冷たいラーメンも登場するなど、新作発表にも余念がない。
もちろん、夜はコース料理 (5500円~/要子約)が楽しめて、〆ラーメンまで吉原さんの世界を8~10品で堪能できる。仕込みに時間がかかる和食のコースをひとりで組み立てる大変さは推して知るべしなのだが、吉原さんは快活に笑う。
「ワクワクできる味はもちろん空間も光も音も、アミュー ズメントとして楽しんでいただきたいです。最近は海外からのお客さまも来ていただいているので、週末や祝日はお待ちいただくこともありますが、昼も子約できます。わかりにくい場所ですが、他にはない空間でくつろいでいただきたいです」。
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掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。
麺屋割ぽうツクリ茸
【所】福岡市南区清水2-1-48
【☎】092-551-3833
【営】11:30~OS14:30/18:00~OS21:00
【休】火曜
【席】19席
【P】なし
【カード】可、QRコード決済可※ランチは現金のみ
【Instagram】@tukuritake.1016