ピエトロで未利用魚メニュー提供開始!
海の資源を大切にする“美味しいSDGs”
ドレッシングとパスタでおなじみ『ピエトロ』が、2023年3月15日「ベンナーズ」と包括連携協定を締結しました。
福岡近海で穫れたものの、今まで一般に流通していなかった「未利用魚」をつかったメニューを一部のレストランで展開します。
「未利用魚」とは…
大きさが規格外だったり、キズついていたり、あまり一般的でない魚種のため売れなかったりと、漁師さんが穫っても漁協に下ろせず、廃棄するしかなかった魚。 SDGsの観点からも、また、貴重なタンパク資源であり、高齢化が進む漁業を支えるという面でも注目されていく分野です。未利用魚を活用する取り組みは福岡でもどんどん広がっています。
「ベンナーズ」は「未利用魚」を加工、味付け、冷凍して直接消費者に通販している会社です。
その取り組みを偶然知ったピエトロ代表取締役社長・高橋泰行さんは、直接ベンナーズの代表取締役・井口剛志さんに会いに行ったそうです。
経営基本方針の一つに「新しい食文化を提案します」という指針があり、
さらにSDGsについて以前から積極的に取り組んでいるピエトロ。
福岡に未利用魚の活用に努めているスタートアップ企業があると知ると、行動はスピーディーでした。
「福岡で生まれ育って、小さい頃から親に連れていってもらって親しんでいたピエトロさんからお話をいただき、ここ数年のツキを全部使いきってしまったような幸運」と記者会見で語る井口さん。
これまで「B to C(消費者向け)」のビジネスをしていた「ベンナーズ」にとって、全国展開をする外食産業との「B to B(企業向け)」のビジネスは初めてです。
というのも、ただでさえ天候により安定供給が確約されていない漁業、しかも未利用魚は流通に乗るだけの一定数に満たないからそもそも市場に出回っていなかったからです。
一方「ピエトロ」側にも、乗り越えなければならない課題があります。
美味しさに妥協はしたくない、ということで、
ピエトロレストラン総料理長の榮田竜二さんをはじめ、メニュー開発チームで試作を重ね、
ようやく未利用魚のメニューを一部店舗で提供を3月に開始。
井口さんに会いに行ってから、半年以上の月日を要しました。
第1弾メニュー『福岡県産地魚のオーブン焼き-アイオリソース-』(1518円/ディナータイム17:00~提供)
玄界灘で穫れる白身魚をハーブで味付けし、ロースト。アイオリソース(ニンニク風味のマヨネーズ)を添えて。
当然魚は季節により変わりますが、今は「イラ」と「オジサン」を使用しています。
魚が穫れる時期、そして実際のお客さまの反応を見ながらの提供なので、提供店舗と期間は限定。
しかし、「まずは玄界灘で穫れた魚をつかい、福岡を中心に提供していきますが、全国にあるレストランで、その地方近海で穫れた未利用魚をつかったメニューを出していけたら」と夢は広がります。
試食させていただきました。
身がプリップリで、「なんでマイナーだからと市場に出回っていないんだろう?」と思うほどの味の良さ。はて、なんで提供までに8カ月もかかったのかしら?と思ったら、「最初フィッシュ&チップスで提供しようとしていたけれど、なかなかコレ!という味にならなかった」そう。なるほど!
この取り組み、企業が一社でやっていくのは難しく、
今回連携協定を結びスタートしましたが、
大事なことは続けること。
それには、利用者が積極的に未利用魚メニューを食べていくということも大切です。
美味しく楽しく食べていただこうと楽しいポップをつくって
締結式の1週間前から一部店舗でメニューの提供を開始したところ、
予想以上にたくさんの注文が入り、ひとまずほっとしているそう。
ベンナーズは福岡市東区の志賀島や西区の玄海島、小呂島、西浦などの漁師さんと提携して未利用魚を集めているそうです。
◇■◇実施店舗◇■◇
ピエトロ 本店セントラーレ、洋麺屋ピエトロ ソラリア店、PREMIO ピエトロ KITTE博多店、ピエトロバルコーネ 長尾店、ピエトロバルコーネ永犬丸店、PASTA & TAPAS PIETRO 福岡パルコ店、 PASTA & TAPAS PIETRO豊洲店、 PASTA & TAPAS PIETRO池袋店、 ピエトロバルコーネ 国立店
ピエトロ 本店セントラーレ
住所 福岡県福岡市中央区天神3-4-5ピエトロビル1階
営業時間 11:00〜21:30(日祝日〜17:00)
※オーダーストップは閉店の1時間前
※貸切の場合があるのでHPで要確認
詳細はピエトロ公式HPから!
ベンナーズが展開する『Fishlle! (フィシュル)』の詳細はコチラから!