【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/上林誠知
上林誠知(Uebayashi Seiji・背番号51)
怪我から生還したプロ10年目の上林が
打って、守って、盛り上げる
好調から一転。
昨年5月に、野球生命を左右するほどの大怪我を負った上林が、
パワーアップして1軍に戻ってきた。
レギュラー争いが激しい外野で、
生き残りをかけるプロ10年目に今期への思いを聞いた。
痛みと悔しさを乗り越え、過去の自分を凌駕する
昨年5月に右アキレス腱を断裂し、シーズンを棒に振りました。オープン戦から調子が良くて、2年ぶりに開幕スタメンを掴み、怪我するまでは打率3割1厘と好調でした。昨年頑張っていたら、もしかしたらW B Cにも選ばれていたのかなと思うと、悔しさはあります。侍ジャパンへの想いは忘れていないですし、これからも目指していきたい気持ちに変わりはありません。
怪我からまだ1年経っていないということもあって、多少の痛みは残っています。特に気になるのは、守備と走塁の時ですね。加えて、自然と怪我の箇所かばって、意図していないところに痛みが出たりしています。今シーズンは痛みを抱えながらの1年になるのかな。怪我と向き合い、細心の注意を払いながらも、しっかりやっていくつもりです。
プロ10年目。チームを担う覚悟を持って
表舞台から随分遠ざかってからのオープン戦だったので、そこそこの結果(打率は2割7分7厘、2本塁打)が出せたことについては、褒めたいですね。今季は規定打席に到達したい。そのためにはレギュラーに入ることが大事だと思っています。特に打率は、継続的に数字を残していきたいですね。
今年でプロ入りから10年です。大きく変えたことはないんですが、いい意味で余裕が出てきたのかなと思います。年齢的にも、下が多くなってきたので、引っ張っていかないといけないですね。去年、同じくリハビリ組だった栗原(陵矢)は、年齢的には1個下なんですけど、今年は2人で頑張りたい、引っ張っていきたいと、思っています。
チーム内で言えば、柳田(悠岐)さんの存在はずっと意識しています。でも、ギータさんも35歳になるので、負担を与えないように、そろそろ自分たちの台がしっかりしないといけませんね。移籍してきた近藤(健介)さんは、U 24日本代表の時に毎日一緒にいたんですよ。いいバッターなので、いろいろ吸収したいし、シーズン中にご飯に行けたらと思っています。
昨年は、最後の2試合ぐらいで、逆転負けを喫し、2位で終わってしまって監督、コーチ、選手も残念な思いをしました。ファンの皆さんもがっかりしたいと思います。今年は補強もあったし、皆の強い思いもあります。思いが強ければ強いほど、勝ち上がっていけると思うので、強い気持ちでシーズンに臨んでいきたいと思います。ファンの皆さんも、1年間熱い声援をよろしくお願いします。
プライベートに迫るQ&A
Q.福岡の好きなところは?
A.食事に行くのは、天神、今泉、春吉エリアが多いですね。キャナルシティの近くに「安明」というもつ鍋屋があるんですけど、そこがお気に入りです。冬だけじゃなくて、季節問わず食べに行っていますね。
〈PROFILE〉
上林誠知
外野手 右投げ/左打ち
背番号 51
生年月日 1995年8月1日
身長 185㎝ 体重 90kg
出身地 埼玉県
2013年にドラフト4位でホークスに入団。高卒4年目の2017年に外野のレギュラーに定着。翌年は全試合出場を達成し、攻守でチームの日本一に貢献した。2022年は開幕から33試合打率.301と活躍するも、5月に右アキレス腱を断裂する大怪我に泣いた。