【みやま市】昔ながらの羊羹と虹色かき氷が味わえる『田中羊羹本舗』
【みやま市ってどんなところ?】
みやま市は福岡県の南部に位置し、温暖で日照時間も長く、豊かな自然と水に恵まれた町で、2007年1月29日に旧山門郡瀬高町、山川町、三池郡高田町が合併して誕生しました。鉄道網に加え、みやま柳川ICを有しており、福岡市へ45分圏内と交通の利便性が良い。市名の「みやま」とは、三池郡の「三」と山門郡の「山」からとったものです
みやま市瀬高町の老舗羊羹店『田中羊羹本舗』。みやま市で唯一の羊羹専門店として昔ながらの素朴な味を守り続けている。今回、話を聞いたのは三代目の原田亜希子さん。店を切り盛りしながら新商品開発など様々な取り組みをしているバイタリティ溢れる方だ。
亜希子さんの祖父が親戚から誘われて70年前にこの地で創業した同店。当時は量り売りスタイルで、地域の寄り合いや農産物の収穫時など、とにかく人が集まる場面には必ず羊羹が出されており、地元に根差した商売で順調にスタートしたそうだ。
やがて時代は高度成長期になり、お菓子も贈答品になる高級・拡大路線が好まれるように。
田中羊羹本舗も亜希子さんの父の代になり時代に沿った路線変更を目指した。が、規模の拡大に伴い、コスト高や地元のお客さん離れの問題が発生したため、再度地元密着のスタイルの戻したそうだ。「私はその両方を見てきたんで大きな挑戦はしません(笑)」と亜希子さん。
なので商品は昔からのラインアップを大事にしつつ時代に合わせた商品を追加している。こちらは『洋風ようかん』。
もも、みかん、キャラメル、紅茶・・季節の果物やお茶を羊羹とあわせた新感覚の美味しい羊羹だ。柔らかい食感で、夏場には冷やして食べても美味しいらしい。
こちらは『昔羊羹ぷちギフト』。外側が固い昔からの製法で作った『昔羊羹』を食べやすいキューブ状にカットしたもの。
コーヒーのドリップバッグと一緒にちょっとしたプレゼントとして買う若い客に人気の商品。4種のメッセージの中から選べる。
こうしたちょっと意外な商品を通して、お客さんとのコミュニケーションを何より大切にしている亜希子さん。羊羹が売れにくい暑い季節の名物を作りたくて始めたかき氷。山盛りにしたり、氷みつの種類を増やしたり、年々パワーアップを重ね、今ではこんなレインボーな姿に!
『虹色かき氷ソフト』(650円)は虹色のかき氷の上にソフトクリームをトッピングした一品。こんもりと盛り付けたソフトクリームはスタンダードなジャージー牛乳と季節で変わるフルーツフレーバーの2種から選べ50円の追加でダブルも可。ソフト無しの『虹色かき氷』(450円)もあり好みでチョイスできる。実際に作っていただいたが、写真を上回るボリュームに衝撃!
「この方がお客さんに驚いてもらえて楽しいでしょ(笑)」と亜希子さんは言う。お客さんが見た瞬間、無言になる。思わず笑い合う。そこから会話が生まれる。遠くからわざわざ来たもらったお客さんの想い出に残る。誰かを連れてきたくなる。そうしてみやま市を訪れる人が増えていくのだ。
最後にもう一品。
こちらの『猫ようかん』は猫の形の羊羹。こちらの売上は、亜希子さんが参画している地域の保護猫活動の支援金として寄付をしているそうだ。
店頭には半端なく人懐っこい看板ネコのななちゃんがのんびり過ごしている。
猫好きの方はぜひ支援と癒しのひとときを!
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田中羊羹本舗
住所:みやま市瀬高町長田2624-2
電話:0942-52-3224
営業時間:10:00~17:00
休:元旦
P:あり
カード/不可