【東峰村】天然木の良さを引き出す木工作家の隠れ家的工房『手仕事工房 東峰木人』
【東峰村ってどんなところ???】
福岡県中央部の東端に位置し、2005年に小石原村と宝珠山村が合併して誕生した小さな村です。春と秋には『民陶むら祭り』が開催され、多くの焼物ファンが足を運ぶ。福岡県では2つとなってしまった村のひとつですが、2012年度にNPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟し、日本の原風景に出会える民陶と棚田の里を守り続けています。
東峰村の立ち寄りスポット、つづみの里体験工房内にある『手仕事工房 東峰木人』。大手ハンドメイドマーケットで人気の木工作家の工房兼、作品を手に取って購入できる唯一のリアルショップだ。木人さんにお会いする前は、なんとなく仙人のような方を想像していたが…
スポーティ。そのままジョギングに行ってしまいそうな姿になぜかホッとする。このスタイル、話を聞くと木工作品作りがかなり力仕事でもあることがわかり、納得する。
工房内には木人さんが時間をかけて作り出したカトラリー、アクセサリーなどの作品が並ぶ。すべて木人さんが「自分が作る価値があると思ったもの」だそうだ。時間をかけてどこにでもあるものと変わらないものしか作れないなら、自分が作る必要はない。自分が作ることで、実用的な新たな価値を生み出すことができると思ったものしか作らないのだ。
原木から1つの作品になるまで、木人さん以外の手が触れることはない。木は生き物だ。工業製品と違い、同じ種類の原木でも硬さ、湿り具合などすべてが微妙に異なる。なので、ひとつの作品になるまで、すべての工程を同じ要領で進めることはできない。他人や機械に任せずすべて自分が行うことで、木の状態に合わせたミリ単位の手を加えることができ、最上のものが仕上がるのだ。
工房には作品のもととなる黒檀やオリーブウッドなど、天然木の原木や木材が数多くストックされている。同じ種類でも年代によって価値も変わる。いずれも薬品や塗装などは加えられていない。加工前から木人さんの作品は無着色・無塗装。だからカトラリーなど口に入れるものも安全に使うことができるのだ。
取材中、サイフォンコーヒーを攪拌するためのへらをオーダーしている方が来られた。聞けば経営するカフェで使うためのものだそう。なかなかオーダーを受けてくれるところがなく、探し回って木人さんにたどり着いたそうだ。もちろんオーダーでもやはり自分が作る価値が見いだせるものしか作らない。そうでないと作り手にも受け手にもメリットがないからだ。
スーパーや100円ショップなど、どこでも手に入るスプーンやフォークが、この工房では特別なものになる。使うだけで幸せになる普段使いのカトラリーやアクセサリー。東峰村におでかけの際にはぜひ立ち寄って、世界にひとつだけのお気に入りを見つけてほしい。
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手仕事工房 東峰木人
住所:東峰村大字小石原鼓3492-1
電話:080-5275-1040
営業時間:9:00~17:00
休:不定
P:あり
カード/不可