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自然をダイレクトに楽しむ体験を『Moonlight Gear 福岡』

月光に照らされた山中の夜に寄り添う。

 

 

東京と大阪に続いて昨年10月、福岡に誕生した『ムーンライトギア』。場所はカレーの『フロータン』や『マンリーコーヒー』などで知られる通称”平尾村”にあり、初めて訪れる人は道に迷いがち。細い通りに入ったらすぐ左折し、看板を頼りに奥へ進んでみよう。「店は現代表の2人が20万円ずつ出して立ち上げたウェブショップがスタートでした。実店舗を出したのは8年前。『ムーンライトギア』が掲げるテーマは”限られた装備を工夫して、夜を明かす体験を”です」と話すのは、店長の横山誠二さん。UL(ウルトラライト)のアウトドアギアを扱う店として人気を博しているけれど、一泊二日のトレイルを推奨しているので、軽くて手軽なファスト・パッキングが大事なポイントになっているという。でも、山で夜を明かすってちょっとハードルが高い気もする…。「私も初めて一人で里山に入って宿泊した時は、『早く朝になってくれ』という気持ちでいっぱいでした(笑)。ただ、街中では感じえない恐怖心を感じるのと同時に、日常で使っていない感覚がどんどん冴えていったんです。鳥の鳴き声の美しさに感動し、陽の光の温かさだけで涙が出てくるんですから。人生観が変わった瞬間でした」と熱弁。なにをするにも便利な街中で過ごしているほど、山での体験は価値観を揺さぶるほどの大きな刺激となりそうだ。

 

 

扱っているアイテムはどれも薄い、軽い、組み立てやすい。全アイテムを実際にスタッフが使用しており、「これについて詳しく話すと30分はかかっちゃうんですけど」と、その品を通してどんな体験ができるのかまで語れるというから信頼感を持ってコミュニケーションが取れる。

 

 

自身が山へ行く理由を「まだ見たことのない景色を見てみたいから」とも話してくれた横山さん。山は都会と比べると不便なはずなのに、その不便すら楽しむマインドがなんだか贅沢で羨ましく思えてくる。『ムーンライトギア』のアイテムを使ってみたいがために、山へ行きたくなってきたぞ。

 

『ムーンライトギア』が販売代理店を務めるシューズブランド〈Vivobarefoot〉。”足が本来持っている機能や筋力を取り戻す”がテーマで、横山さんいわく「足が地面をつかむ感覚が得られる」。街履きに適したライフスタイルモデルとトレイルモデルがある。

 

■横山さんのおすすめ一泊セット■

Pickup.1

長野から山梨にまたがる八ヶ岳で育てられた野菜でトレイルフードを作る〈THE SMALL TWIST TRAILFOODS〉。お湯を袋に直接注ぐだけで食べることができる。化学調味料や保存料は不使用。ムング豆のカレーと米のセット(1296円)は燃料やカトラリーとセットでどうぞ。
Pickup.2

ポーランドのブランド〈CUMULUS〉の寝袋(6万500円)は、総重量350gと超軽量!ロフトがしっかりしているので熱を溜めやすく、マイナス1度での環境下まで対応できる。軽さ、収納性の良さ、寝心地と3つのバランスで人気のマット〈THERM-A-REST NeoAir UberLite〉(3万8500円~)と合わせてゲットしたい。
Pickup.3

山でも街でも頼りになる〈if you have Everyday〉のバックパック(2万7500円)。3種類の付属のコードとバックパックのいたるところにあるループやハトメを使い、ギアを外付けできる。18Lの容量で、これら一泊セットをすべて入れることが可能。

 

 

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掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

 

Moonlight Gear 福岡

【所】福岡市中央区平尾2-14-21
【☎】092-406-6908
【営】12:00~20:00(日曜~18:00)
【休】月~水曜
【P】なし
【カード】可
【インスタグラム】@moonlightgear_fukuoka

【掲載雑誌】シティ情報Fukuoka 6月号

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