【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/田浦文丸
田浦文丸(Taura Fumimaru・背番号56)
キャリアハイを更新中!
覚醒の時を迎えた
大野城生まれの左腕に注目!!
福岡県大野城市出身の6年目。
入団会見で「信頼される投手になりたい」と口にしていた23歳が、
有言実行のシーズンを迎えている。
勝利の行方を左右する場面で、快投を続けられている理由を聞いた。
体幹の使い方を習得し球威、コントロールがアップ
(編集部:7月に入っても、防御率0台をキープ。登板数も自己最多を更新中と大活躍ですね)
今年は具体的な目標を立てず、40試合ぐらい投げられたら良いかなと思っていたので、ペース的にはいい感じで来ています。
でも、50試合を目指そうとか、もっとこういう成績を残そうとか、そういった欲を出しすぎないように意識しています。
これは、同じ左腕の嘉弥真(新也)さんから教わったメンタルの持ち方で、目の前の1試合を大切にしていくこと、先を見たとしても5試合ぐらいという意識で日々準備をしています。
今季は体幹をうまく使えるようになったことで、ストレートの球威や、全体的なコントロールが安定してきたのが大きいですね。
体幹を集中的に鍛えたとかじゃないんですけど、ある人からアドバイスをもらって、使い方がわかるようになってきたという表現が正しいのかな。
体幹の使い方がわかるようになったことで、チェンジアップの抜けもなくなってきましたし、勝負球が計算できるようにもなってきました。
もう一つ、今季から違うところといえば、あえて緊張してマウンドに上がるようにしていることですかね。
緊張感を持って入ると集中力も上がるし、思った以上に自分に合っていてプラスを感じています。
1年間一軍で投げ通すために新たなことにもチャレンジ
この前の冬の自主トレは、初めて和田(毅)さんと一緒にさせていただきました。ランニングなどの脚に関するトレーニングは、普段自分がやっているのとは全然違っていて、勉強になりました。
オフシーズンはめちゃくちゃ走るし、シーズンに入ったら確認程度ですけど、全てピッチングにつながる動きですし、一致するものがたくさんあります。
それもプラスになっていますね。
昨年は開幕一軍でスタートしながら、途中で二軍に落ちてしまったので、どうやったら1年間通して一軍で戦えるかを考えてきたことは、活かせる部分かなと思います。
実際、連投が続いたり、気温も高くなったりすると、疲労も溜まってくるのでケアには力を入れています。
ほぐしたり、ストレッチもしたりしていますが、今季はあまりしてこなかった鍼治療を時々やってもらっています。
どこにも痛みがなく、完璧な年はほとんどなかったので、今年は1年通して、完璧な状態で投げ切りたいという気持ちもありますね。
最近はランナーいる場面での投球が多いのですが、そこをしっかり押さえらたら、チームにも大きな貢献ができると思いますし、与えられた場面で、これからもしっかりと結果を残していきます。
どんな場面でも、自分の球を投げられたらそれが一番良い結果につながると思って頑張ります。
今年は声出し応援が再開されていますね。
一番成績が良かった2019年も、観客数の制限があったりしたので、今年のような雰囲気で投げられると、すごく気合が入りますし、嬉しいです。
ファンの皆さんの声援に応えられるように頑張って行きますので、これからも応援よろしくお願いします。
プライベートな質問
Q.よく行く場所、お店は?
A.欲しいものがある時だけ出かける感じですね。家で過ごすことが多くて、だいたいNetflixを見てリラックスしています。
Q.仲のいい選手を教えて!
A.大津(亮介)さんには良くしてもらっています。食事に行くことも結構ありますね。野球の話とプライベートの話を半分ずつしている感じですね。
〈PROFILE〉
田浦文丸
投手 左投げ/左打ち
背番号 56
生年月日 1999年9月21日
身長 168cm 体重 80kg
出身地 福岡県
2018年ドラフト5巡目でホークスに入団。2年目の19年に初めて一軍に昇格。21年4月プロ初勝利を挙げた。昨年は開幕一軍入りを果たすも、5月中旬以降は二軍へ。今季は、過去最多登板数19(2021年)を大幅に更新中。