【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/中村晃
中村晃(Nakamura Akira・背番号7)
頼れる男ここにあり!
プロ16年目で新境地開拓。
優勝へ、晃の進化は止まらない!!
プロ16年目に入った中村晃が、
新生ホークスを、戦う姿勢と巧みなバットコントロールで引っ張っている。
移籍組も増えた今、ホークス一筋の33歳は
どのようにチームに貢献しようと思っているのだろうか。
新トレーニングで新境地。16年目でも、まだ道半ば
今シーズンはまだ始まったばかりですが、ボチボチ順調にきています。ここ数年は自分が思うような打撃ができなくなっていたので、何か行動を起こして、変わっていかないといけないという思いから、米国の‟ドライブライン・ベースボール”のトレーニングを導入しました。それによって昨年ぐらいからいい感覚が続いていて、オフもキャンプも、何も迷うことなく動けました。迷いなくキャンプを過ごせることって、プロに入って16年目ですけど、1回あるかないかなんですよね。
16年目なので、プロ人生の半分は通り越していると思いますが、まだまだやれることはたくさんあります。今は新しいことに取り組んでいることもあって、メニュー的な刺激も多いですし、気持ち的にも楽しいです。自分の技術も、今まで持っていたものとは違う、新しいものが出せるんじゃないかなというワクワクがありますね。シーズンが終わった時に、今までの自分の成績と比べて、どれだけいい数字が残せるのか、今から楽しみです。
チームは成長の途中。やれることをコツコツと
松田(宣浩)さんとかが抜けて、メンバーも若返り、ホークスは新たなチームになっている途中です。正直に言って、中から見ても強い印象はあんまりないですね。まだ、挑戦者という立場なのかなと思います。若い選手が目立って出てきているわけでもないので、課題もあるし、これからですよね。チームとしても、やることはまだまだたくさんあります。
その中で、自分の仕事は試合に出て結果を出すこと。チームを引っ張るというより、自分のやることをきっちりやることが、一番チームに貢献できるんじゃないかと思っています。打順に対するこだわりはないので、1番でも6番でもどこでもやることは変わりません。1番を打ったら、打席が多く回ってくるなぁ、くらいの感覚なんですよ。だから、チャンスの場面でも、そうじゃない場面でも、「打席が来ればヒットを打つ」という目標だけを見ています。チャンスに強いと言われることは嬉しいことですが、チャンスの場面だから気合を入れて打っているわけじゃないんです。状況を頭に入れすぎず、自分の中で特別な場面を作らないことが、長いシーズンを戦う上では大事なんじゃないですかね。
一打席一打席を大事にすることの積み重ねだと思うので、これからもそこを忘れずに戦っていきたいです。シーズンはまだ始まったばかり。1試合1試合を大事に戦っていきます。声出し応援が再開されて、プロ野球が帰ってきたなという感じがして、とてもありがたいです。皆さんも球場に来て、ぜひ応援をお願いします。
プライベートな質問
Q.よく行く飲食店は?
A.教えたくないな〜(笑)。次の日が休みの時は、よく外食に行きますね。居酒屋とか焼き鳥が多いです。平尾の焼鳥店『六角堂』は美味しいですね!何でも美味しいのでいろいろ注文します。
Q.リラックス方法は?
A.寝ることです。移動してからの試合も多いので、移動中も寝るようにしています。どこでも寝られるわけじゃないので、寝る努力をしてるって感じです
〈PROFILE〉
中村晃
外野手 左投げ/左打ち
背番号 7
生年月日 1989年11月5日
身長 175㎝ 体重 80kg
出身地 埼玉県
2007年に高校生ドラフト3巡目でホークスに入団。2011年に1軍初出場を果たすと2013年からはレギュラーに定着。9年間に渡り、100試合以上に出場している。外野手登録ながら、一塁で3年連続ゴールデングラブ賞を受賞。バットコントロールはホークスの中でも随一。