【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/川瀬晃
川瀬晃(Kawase Hikaru・背番号00)
泥臭く、イキイキと
置かれた場所で咲く川瀬晃が
レギュラー定着へ前進!!
気づけばプロ8年目。
中堅の域に入ってきた川瀬晃に、出場の機会が多く回ってきている。
高い守備力が持ち味のユーティリティーが、昨年から打撃面も強化。
チャンス強さを加え、1軍で居場所を見つけ始めている。
キャリアハイを実現した昨季。悔しさを、勝利への執着心に
プロ生活の中で一番多く試合に出させてもらった昨シーズンは、1年間ずっと1軍にいたこともあり、負ける悔しさを肌で実感しました。今までは、勝ちたいという思いはあるものの、自分のことで精一杯の部分もあったのですが、今は「チームのために何ができるか」を常に考えています。もちろん、1番の目標は常時スタメンで出ること。でも、複数のポジションをこなすことも、途中から試合に出ることも、チーム事情によって当たり前にあること。そこで期待されるなら全力で応えたいし、どんな形でもいいから貢献して、このチームでこのチームメイトと絶対優勝したいって思っています。
打撃面の転機は、昨シーズン、小久保裕紀2軍監督に言われた「一からやり直せ」という言葉でした。自分なりにプライドがあったのですが、その言葉をかけられて「よしやってやろう」って。インパクトの部分で意識を変えるようにアドバイスされて、それを実践していくうちに少し掴めてきた部分があります。
ただ、スタメンで出させてもらった5月下旬には、投手との駆け引きに意識が向いて、感覚的なものがずれてしまい、打撃不振を経験しました。昨年はいい場面で代打を多く経験させてもらい、どういった心境で打てばいいのか、心構えの部分も多く学ばせてもらいましたが、スタメンの時の準備、心構えも、まだまだ勉強が必要だなと感じています。
ポジションへのこだわり捨て、泥臭くチームに貢献したい
5年前に初めて1軍の試合に出た時は、ショートのポジションを奪うんだと息巻いていました。でも、うまくいかなくて、すごく落ち込んだ時期があったんです。でも、プロの選手としてもっと視野を広げて考えないといけないんじゃないかと思うようになってからは、目指すものが変わりました。
今は、内野のどこでも守れる準備をしていますし、与えられたポジション、立場で頑張りたいという気持ちで日々を過ごしています。そんな中で、今宮(健太)さんが離脱した時にすぐにショートにコンバートされたことは本当に嬉しかった。ショートは内野のリーダーだと思っているので、ショートに入ったら僕が引っ張っていきたいという思いは、すごくありますね。ベテランの中に、僕ら若手から中堅がグイグイ割り込んでいかないとチームとしても強くならないので、先輩におんぶに抱っこではいけないと自戒しているところです。
昨年の春に長女が産まれ、もう、可愛くて仕方ないです。歩き始めて、バイバイとかもしてくれるので、さらに可愛いし、成長が愛おしい。そんな娘に、恥ずかしい姿を見せたくないって思いがすごく湧くので、今、僕が頑張れているのは娘のおかげですね。僕が野球選手とわかるまでは、1軍に出続けないといけないので、それを目標に頑張ります(笑)
個人としてはチャンスを与えてもらったところでしっかり結果を残し、昨年以上の成績を残すこと、そしてチームとしては優勝、日本一を目指して突き進みます。先輩や監督たちと喜んで、いいオフを迎えられるように頑張っていきますので、熱い声援をよろしくお願いします。
プライベートな質問
Q.福岡でお気に入りの場所は?
A.小戸公園が好きですね。海も近いし、緑も多くて気持ちいいですよね。娘が、鳥や犬といった生き物に興味を持ち始めているのでよく行っています。
Q.携帯の待ち受け画面を教えて!
A.娘のドアップです!溺愛しているので(笑)
〈PROFILE〉
川瀬晃
内野手 右投げ/左打ち
背番号 00
生年月日 1997年9月15日
身長 176㎝ 体重 70kg
出身地 大分県
2015年にドラフト6位でホークスに入団。2018年に1軍初出場を果たすと2020年には70試合、自己最多の164打席の出場を果たす。打撃改善をおこなった昨季は、チャンスでの好打が続き、1軍に定着。今季はスタメン出場の機会も多く得ており、キャリアハイが期待されている。