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【福岡麺本2023-vol.12 】“40th”の誇り。今、福岡ラーメン界にはこんな豚骨職人が必要だ!『ラーメン やまもと』

春日市下白水南
ラーメン やまもと

味玉ラーメン 900円:定番のラーメンに福岡県・朝倉産「輝黄卵」の味玉を丸1個トッピング。麺はコシの強い細ストレート。圧をかけて麺の断面を楕円に加工するなどスープとの相性、啜り心地の良さを追求している

 

学生時代に父と始めた店
お客様が育ててくれた

 

“40th”。山本雅彦店主のキャップやTシャツ、店先にも新設されたタペストリーにもこの数字が高らかに掲げられている。

創業40年。1983年にスタートした『やまもと』は、今年が40thアニバーサリーイヤーとなる。山本さんはこれまで、共に厨房に立っていた父が他界し店を継承した時、過去の周年時など、節目ごとにメッセージを発してきた。「感謝の気持ちを改めて伝えることを第一に、自身の兜の緒を締める意味でも周年を意識することは大事。まだまだ長くやってらっしゃる店はありますが、自店の歩みを振り返ることで、それら先輩や先人のすごみを再確認し背筋が伸びる思いです」と山本さんは話す。

 

\ 体の続く限り、麺場に立ちます! /

 

「どこか懐かしさを感じるラーメン」。『やまもと』の一杯が40年に渡り愛され、群雄割拠のラーメン新時代も勝ち抜いてきた理由はここにある。世代を超えた常連だけではなく、初めて食べる老若男女の客にも“懐かしい”と感じさせる。これは一朝一夕で成し得ない。ラーメンの味わい、店の雰囲気、対象の人柄など全てが醸す“味”が、長い時間をかけて溶け合い生まれるものだ。

シンプルなTHE・博多豚骨ともいうべきラーメンの特徴は、くさみのない「切り取りスープ」であること。「ご飯やパンと同じくラーメンのスープも作りたてに勝るものなし」との山本さんの考えのもと、営業中も細心の注意を払い奥とサブ釜を炊き続け、“できたてフレッシュな豚骨スープ”を常に出せるような体制をとっている。スープを口に含むと包まれる多幸感。芳醇でコク深く、くさみ、ギトギト感はない。しなやかで、歯ざわりも楽しい細ストレート麺、型崩れしないよう丁寧に糸を巻き、醤油ダレで炊いたチャーシューも、まさに一級品。「『懐かしい味』『クセがないのがクセになる』が私にとって最高の誉め言葉。

 

 

ただし、ノスタルジックな豚骨ラーメンかといって、古来の製法をただそのままやっているだけでは駄目だと思っています。自分のラーメンはよりうまくなる。今日より明日へ。その思いこそ重要。」つまり、“普遍的な価値をもつ豚骨ラーメン”であり続けるには、時代のニーズに合わせた、さりげない“進化”も必要だということだ。

山本さんは、今日も変わらず厨房に立ち、次なる節目、創業50年へと向かう。

 

「ラーメンやまもと」の店の味を再現した持ち帰りラーメン。一食ずつの個包装、常温保存可能なので持ち運びしやすく、博多みやげにもオススメ。店主監修のオリジナルの辛子高菜も販売している。

 

国道386号線沿いにある「筑前店」。店前に駐車場を備え、入りやすい

 

SHOP INFORMATION ーーーーーーーー

ラーメン やまもと

[所]福岡県春日市下白水南1-8
[☎]092-573-8594
[営]11:00~OS20:40
[休]木曜(祝日の場合営業。翌日休み)
[HP]https://ramen-yamamoto.com/


※掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

 

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