【福岡農業】糖度が高くてジューシーなキウイフルーツ『甘うぃ』を作る農家に密着!(みやま市)
「福岡のうまかもんは旨い農作物から!」
「ふくおかアグリライフ」では福岡の農業にフォーカス。
農作物の現場をフカボリする【大地のチカラ】第2回目はみやま市のビタミンCたっぷりの「キウイフルーツ」をピックアップしてお届けします!
他の果実に比べて豊富なビタミンCが含まれることで人気のキウイフルーツ。
福岡県オリジナルの新品種である『甘うぃ』は糖度が高く酸味が少ないと人気の品種。
11月上旬ごろから出荷。
主にみやま市、八女市、うきは市で生産されている。
みやま市の農家の宮本 篤さん。
祖父の代から続く農家で、宮本さんが就農したのは8年前。
現在はキウイ、みかん、すもも、ブルーベリーと4種の果樹を家族で生産している。
年間に約4tを収穫する宮本さんのキウイ畑。
手がけているのは福岡県オリジナル品種の『甘うぃ』だ。
約17度と糖度が高く酸味が少ない『甘うぃ』は、酸味に敏感な子供も喜んで食べるおいしさ。
特にみやま市産のものは果実が大ぶりで甘く食べ応えもあるそうだ。
キウイの生産で大切なポイントは大きく2つある。
ひとつはキウイの特徴として果実が大きければ大きいほど甘くなるという特徴があること。
だからなるべく実が大きくなるように育てることが大切だ。
そのために大切な作業が間引きである。
実ではなく、つぼみができた段階で枝の根本から離れた分はすべて間引きする。
なんと全体の2割程度しか残さないそうだ。
残されたつぼみにはしっかりと養分が行き届き、一つひとつが大ぶりで糖度の高い果実に育っていく。
一枝にだいたい3つ程度が実り、目いっぱい大きくなった10月上旬ごろが収穫の時期だ。
もう一つのポイントは、実はキウイが木になったままでは熟さないということ。
木から離れることでデンプン質が糖へと変化し甘みが増していく。
そのために収穫後に甘みを出すために、一定期間貯蔵して熟させる必要がある。
これを「追熟」と呼び、間引き同様キウイをおいしくするために欠かせない工程なのだそうだ。
「キウイはポイントをきちんと抑えれば生産しやすい果実。
中でも『甘うぃ』はもっとたくさんの人においしさを知ってほしい品種です。
今後は畑を広げて生産量を増やし、多くの方に食べてもらえるようにしたいですね」と宮本さん。
『あまおう』同様、福岡のオリジナル品種として、県外にもそのおいしさが知れわたる日も近いかもしれない。
乾燥に弱いキウイフルーツの生産にスプリンクラーは必需品。木ではなく畑の土へ定期的に散水し、藁を敷くことで土の乾燥を防いでいる。
今月のチカラ人
宮本 篤(みやもと あつし)さん
1977年生まれ。就農8年目。前職は電車車両販売の営業と異色の経歴。JAみなみ筑後 柑橘部会の若手リーダー的存在。『甘うぃ』とミカンの生産に日々情熱を注いでいる。趣味は登山とゴルフ。走行中の電車の車両数を一目で言い当てる達人でもある
宮本さんの「甘うぃ」が買えるのはココ!▼
『道の駅みやま』 SHOP DATA
住所:みやま市瀬高町大江2328
電話:0944-67-6477
営業時間:9:00~18:00
フードコートは平日9:00~17:00
休:元旦~4日
P:あり