【インタビュー】乃木坂46 賀喜遥香「先輩方の中で選抜メンバーとして歌ったり踊ったりする機会が増えて、歌もダンスも見せ方も、今までにわからなかったことがわかったんです」
取材協力/frill café(福岡市中央区薬院4-8-15)
※10月10日(木)リニューアルオープン予定
昨年8月に坂道合同オーディションに合格し、12月に乃木坂46の4期生としてお披露目された18歳の新メンバー・賀喜遥香が、新曲『夜明けまで強がらなくてもいい』の「一人全国キャンペーン」で福岡を訪れた。彼女と言えば同じ4期生の遠藤さくら、筒井あやめと共にグループの選抜メンバー、そして最前列のポジションに抜擢されたことで大きな話題となったことも記憶に新しい。乃木坂46に加入して一年の間に武道館に立ち、全国ツアーを経験し、最新シングルでフロントメンバーを任されるなど、目まぐるしい状況下にいる賀喜にこれまでの活動を振り返ってもらった。国民的アイドルグループのメンバーとなり、プレッシャーの中で変化と成長を日々感じている彼女を支えているのは、先輩メンバーへの尊敬の念、そして同期との絆のようだ。
■同期と話すことで心を保っています。
乃木坂46の4期生になることができて本当によかった
―最新シングル『夜明けまで強がらなくてもいい』のType-Dに付属されている特典映像では、4期生を追ったドキュメンタリーが収録されていますね。4期生の皆さんと先輩メンバーとの初対面時の様子も映し出されていますが、その時の心境をおぼえていますか?
賀喜:あの時は自分が乃木坂46の一員になるという実感はまだなかったです。「あ、あ、会っちゃうんだ…」という感じだったんですけど、まずは先輩方の肌の白さに驚きました(笑)。私たちとは全然違って輝いていて、見とれていました。
―最初に会話した先輩メンバーはおぼえていますか?
賀喜:4期生がお見立て会に向けてダンスレッスンをしていた時、ダンスの振りを教えていただいたのが中田花奈さんともう卒業した西野七瀬さんで。その時に少しお話ししたり、あとは4期生のレッスンを秋元真夏さんや和田まあやさんや高山一実さんが見に来てくださって、その時にもお話ししたんですけど、初めて喋ったのはどなただろう…。緊張しすぎておぼえてないですね…。同じ4期生だと、矢久保美緒ちゃんはもともと乃木坂46の大ファンだったので、先輩方と初めて会った時に震えが止まらなかったみたいです。
―憧れの対象であった乃木坂46に4期生の皆さんが加入してから、「自分も乃木坂46の一員なんだ」と実感した場面はありましたか?
賀喜:最初、4期生だけで活動している時は乃木坂46の一員という実感はあまりなかったんですけど、2月の7th YEAR BIRTHDAY LIVEに出演したり、先輩方と一緒にテレビに出させていただいたり、雑誌の撮影があると、先輩方と同じレベルになるために私たちも必死についていかないとという気持ちになるので、その時に先輩方を見て私も乃木坂46の一員なんだなぁと感じます。
―今回のシングルでは賀喜さん、遠藤さくらさん、筒井あやめさんという4期生の3名がセンターを含むフロントメンバーに抜擢されて大きな話題となりました。同期の遠藤さん、筒井さんはどんな方でしょうか?
賀喜:あやめちゃんは、見た目はおとなしそうで15歳なのに落ち着いているなと、私も最初はそういうイメージだったんですけど、今回選抜メンバーとして活動していく中で今まで以上に喋る機会が多くなって、お姉ちゃんメンバーに甘えたり流行に敏感だったり、中学校で流行っていることを楽しそうに話したりしてくれるので、ちゃんと等身大の15歳なんだなと安心しました(笑)。さくらちゃんは、あまり不安な様子を表に出さなくて心臓が強いなと思うんですけど、肝が座っているだけではなくて、自分の中の不安や恐怖に打ち勝てる強さがあるんだなと。マイペースだったりメンバーに対してくっつき虫だったりするんですけど、隣で見ていて自分に勝てる強さを持っているなと感じました。
―“強さ”の話が出ましたが、今回、賀喜さんはフロントのポジションに立って、後ろから先輩メンバーに見守られているという状況ですが、フロントのポジションに立つプレッシャーとはどう向き合っていますか?
賀喜:プレッシャーに打ち勝てない時は、私は1回誰かに話して自分をリセットしてから組み立て直すというか…。
―自分をリセットする?
賀喜:なんて言うんですかね、「あ~、もう無理だ!」となった時、誰かに話して「一緒に頑張ろうよ」とか言ってもらえると立て直せるような感じで。私は1回リセットしないと自分を立て直せないことに最近気づいたので、全国ツアーの時も同期に自分の気持ちを話していました。先輩のパフォーマンスを見るとやる前から不安になったり緊張したりするんですけど、同期と話すことで心を保っていますね。乃木坂46の4期生になることができて本当に良かったなと本当に思います。
■いろいろなお仕事に挑戦して経験を積みながら、
先輩方に早く追いつきたいです!
―『夜明けまで強がらなくてもいい』はとても力強いメッセージ性がある楽曲ですが、歌詞や世界観に共感できる部分は?
賀喜:この曲は1番と2番で葛藤やもがき苦しんでいる部分が多いんですけど、落ちサビ(最後のサビ前の静かなサビ)で「弱音はもう吐かない~今日こそは自分らしく生きる」という決心する言葉があって。そこから未来にかける思いが歌われるという、曲の中でストーリーがあるなと思いました。私も不安になると誰かに話して、決心して、心を変えるというところで自分の今の気持ちに重なる部分が凄く多くてとても感情移入しやすい曲だなと思います。
―一転して、Type-Bに収録されている4期生メンバーによる楽曲『図書室の君へ』はキュートな曲ですね。MVでは、掛橋沙耶香さんと田村真佑さんがピースの応酬をする場面がとても可愛くて印象的でした。
賀喜:私もめっちゃ好きです! 実はあのシーンは何度も撮り直したんですよ。田村真佑ちゃんがピースする場面は最初は結構控えめだったんですけど、監督さんが「もっと!もっといっちゃおう!」とテンション高めに伝えていただいたおかげで、素のみんなが映っているな~って見ていて思いました。しかも、みんな違う制服なんです。一人ひとりに合わせて選んでいただいてるんだなって嬉しかったです。
―今回のシングルですと、賀喜さんは通常盤に収録されている『僕の思い込み』にも参加されていますが、“思い込み”にちなんで、「乃木坂46ってこんな感じなのかな」と思っていたけど、加入してからギャップを受けたということなどはありますか?
賀喜:先輩方が意外とたくさん食べることです。イチゴしか食べないみたいなイメージだったんですけど(笑)、お肉とかがあると「うわ~お肉だー!」って嬉しそうにいっぱい食べていて、普通の女の子なんだなって思いました(笑)。
―特にギャップが大きかったメンバーの方は?
賀喜:誰だろう…(齋藤)飛鳥さんですかね。クールな印象だったんですけど、実は凄く笑う方で。4期生にもくっついてきてくださったり、「大丈夫?」って声をかけてくださったりします。
―今回、賀喜さんが選抜メンバーとしての活動を経て、大きく得たものはなんでしょうか?
賀喜:先輩方の中で選抜メンバーとして踊ったり歌ったりする機会が増えて、自分に足りていない部分が凄く見えてきたんです。歌もダンスも見せ方も、今までにわからなかったことがわかって、とてもありがたい貴重な経験になりました。
―最後に、乃木坂46の皆さんはいろんなお仕事をされていますが。今後経験してみたいことはありますか?
賀喜:イラストを描くのが好きなのでイラストを生かせるお仕事ができたらいいなと思います。でも今はいろいろなお仕事に挑戦して経験を積みながら、少しずつ成長して先輩方に早く追いつきたいです!
リリース情報
Single『夜明けまで強がらなくてもいい』発売中
初回仕様限定盤 CD+Blu-ray Type-A~D 1713円+税
通常盤 972円+税
◎乃木坂46公式サイト
http://www.nogizaka46.com/