西新で朝から納豆スパ&ちょい呑みができると話題!
西新に6月オープンした『納豆すぱとちょい呑み焼酎ずばばば』が、すでに常連客で賑わっているそうだ。
その名の通り「納豆スパゲティ」と「焼酎」が押し。
オープン時間は、なんと朝8時から夕方5時までと、朝ラーならぬ“朝パスタ”、昼呑みならぬ“朝呑み”ができるという、なかなかチャレンジ精神旺盛な飲食店であることは間違いない。
ひとまず「納豆スパゲティ」については余計な説明よりも、どうぞイメージでご覧あれ。
↓ これを。
↓ こーして。
↓ お箸で一気に「ズバババ!!!」と流し込む!
見た目はシンプルだが、熟成させたミヤチクポークを粉砕した出汁とニンニクを効かせた白ワインベースのソースや、丁寧に細かく刻まれた大量の納豆、特製かえし醤油漬の卵黄の仕込みには相当な時間がかかるそう。そこに、意外にも納豆にぴったりの粉チーズとネギ、そして海苔が絡み合い、実食してみれば納得の味の奥深さ。
まあ、考え方を変えれば「納豆」+「卵」+「小麦粉」という、所謂、日本人の典型的な朝食と変わらないのだ。玉子ご飯さながら、一気にかきこみそうになったワタシに「姉さん、せっかくやけん呑んでいかんすか?」と店主・松本さん。そう、ここは納豆パスタと焼酎がメインの店。 断る理由は一切ない(笑)。おススメの焼酎を一杯いただくことに。
焼酎にパスタとは…なかなか斬新かつ思いもよらなかった味のマリアージュが楽しめる。
しかし、まだまだ最高の極みが待っている。納豆をうまく絡めて食べたつもりでも、自然と残る特製ソース。そこに投入するのは、ふわふわと揺れて薫る鰹節がたっぷりかかった『だし炊き追いメシ』。
女性でも食べれるほどの小ぶりなサイズ。 これを、よ~く混ぜていただく。
納豆がネバネバと糸を引くこともなく、後味もいい。その秘密は?
「タイ米使ってるんす。日本米だと粘りが強いし重たくて。いろいろ試した結果、このソースにはタイ米が一番! でも実は日本米よりタイ米って意外と高くて(苦笑)…しかも出汁で炊くので数量限定でしか提供できないんすよ」と松本さん。
店内は、カウンター8席に、2名用のテーブルで10名入れば満席になる。
店を切り盛りするのは店主の松本亮兵さんと、妻の三鈴さん。美男美女の若夫婦だ。
実は、ワタシが二人と出会ったのは10年以上前。二人とも、福岡で活動するミュージシャンだったころ。
西新生まれ、西新育ちの亮兵さんは生粋の博多っ子。山笠と長渕剛と焼酎をこよなく愛するシンガーソングライターで ♪ 山笠 どんたく 明太子~博多にゃいろいろあるばってん 博多の男の心意気 これがほんとの名物たい! ♪ と、ギターをかき鳴らし歌っていた。三鈴さんも「bottom」や「ラフレルノート」というアコースティックユニットで活躍した実力派のシンガー。
当時から無類の酒好きだった二人は、現場で一緒になることも多く意気投合。
音楽活動と並行し、洋食畑で修業をしていた亮兵さんは地元・西新で店を開くのが夢だった。賄で作っていた納豆パスタの評判がよかったことから研究に研究を重ねて、今年6月に満を持して城の主に。
気になるお値段は、かなりの手間とこだわりの材料を使っているにも関わらず、まさかの690円。(大盛り、納豆増し、追いメシまでしても1,130円)
「パスタって高いイメージやないすか。でもラーメン感覚で楽しんで欲しいけん、この値段で当分は頑張ろうと思っとります!」とのこと。
これもまた博多の男の心意気というものか。
焼酎の値段も棚毎で分かれているのが潔い。自分たちも大好きな焼酎を気軽に提供して楽しんでもらいたいと、定休日のたびに鹿児島や宮崎まで遠征に出ているそうだ(笑)。
場所は、西新で長く愛されている『珈琲 伊藤』のお隣さん。
朝コーヒー? 朝スパ? 朝呑み? その日の気分で選ぶのも良さそうだ。
店舗データ
■福岡市早良区西新5-1-35
■050-5361-8273
■8:00~17:00
■月曜休(祝祭日の場合は営業。翌火曜休)