【ふくおかアグリライフ】ハロー!ヤンジェネ農家 瀨高町(みやま市) 壇さん
ハロー!ヤンジェネ農家vol.4
福岡のネクストジェネレーションな若手就農者
壇さんは今年の4月に就農したばかりのヤンジェネ農家。
以前は豊前市で消防士をしていた、妻と5歳と3歳の子どもがいる4人家族のお父さんだ。
日々の仕事に追われる中、家族ともっと向き合える自由な時間を作りたいと思ったことが就農のきっかけ。
現在は農業のむずかしさを痛感しながら、試行錯誤する日々を楽しく過ごしている。
実家の農家を両親と一緒にやっている壇さん。
今育てているのはブロッコリー、キャベツ、白菜だ。
多少の虫喰いはあるが、いずれも順調に育っている。
その前に手掛けたスイカとトウモロコシは2割しかうまくできなかったそうだ。
それでも今年一年は新人のつもりで、機会があればなんでもやってみるという。
その中で一番自分に合っている野菜を見つけたいと考えている。
うまく育たず、出荷できなかった野菜には「僕の力不足でゴメンね」と声を掛ける。
チャレンジの数だけ失敗が増え、失敗の数だけ多くを学ぶ。
人から習ったり機械に頼ったり、今の時代、失敗を少なくする方法はいくらでもあるが、たくさんの経験を積み、基本を身につけ、自分の農業の引き出しを増やすことにこだわりたいそうだ。
次の挑戦はイチゴの栽培で、すでに苗付けを始めている。
壇さんが将来目指すのは収穫した農産物の六次化。
実は妻の久美さん、道の駅みやまで人気の米粉シフォンケーキの作り手なのだ。
「僕が作って妻が加工する。
そのサイクルがうまくできあがったら体験農園も開いていきたいですね」とこれからの夢を教えてくれた。
農業は楽しい!という思い溢れる話しぶりに引き込まれる時間であった。