【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス /生海(甲斐生海)
生海(甲斐生海・Ikumi・背番号37)
来季は1軍定着へ!
北九州生まれの大型スラッガーが
未来のホークス担います!
ドラフト時に「飛距離ならすでにホークスのトップレベル」との評
価を受けた生海が、1年目から1軍を経験した。課題も見つかり、
来季の1軍定着に向け、意欲的に秋季キャンプを過ごしている。
幼少期から憧れたホークス ルーキーで掴んだ1軍出場
入団直後は、テレビで見ていたユニフォームを自分が着ていることに不思議な感覚でした。
ユニフォーム姿を鏡で見ても、ファンが球場でユニフォーム着ている感じと同じやなという印象で。
1年近く経って、ようやくちょっと慣れてきた感じがします。
1年目から1軍に呼んでもらえるとも、ましてや大事な時期に呼ばれて使ってもらえるとも思っていなかったので、すごくいい経験をさせてもらいました。
藤本博史監督(当時)には「バッティングを期待している。守備のことは全く期待していない」と言われました。
なので、打撃で結果を出すことに集中することができました。
1軍の試合で一番印象的だったのは、観客の多さですね。
甲子園も出てないですし、全面に観客がいる環境で試合をしたことがなかったので、囲まれてる!と思いました。
不思議とバッターボックスでは初打席から緊張せずに入れましたが、守備についた時は足がガクガク。
こんなに緊張が違うのかと思いましたけど、守備は不安要素がいっぱいあるので、自信の違いが体の反応として出たのかなと思います。
今年は1軍に上がったと言っても、ベンチを温める存在だったので、来年はスタメンで出場し続けることが目標です。
そのためには、メンタルを強くしたいですね。
打てない時期は、自分で自分を責めてしまったり、ネガティブになったりして、やる気はあるのに心が付いていかないことがあるんです。
でも1年間出続けるためには、そこが一番大事かなと思うし、きちんと切り替えられる選手にならないと通用していかないですよね。
シーズン後半に、コーチから「打てない自分も認める。それが自分の実力だから」と言われて、打てないのも自分なんだから練習するしかないという気持ちになれました。
来季は少し克服していたいです。
家族への思いが活躍へのモチベーション
北九州市出身なので、幼少期からホークスは憧れの球団でした。
よく優勝する、めっちゃ強いチームというイメージがあり、北九州市民球場で試合があるときはよく観に行っていましたね。
今みたいに大きいネットがない頃だったので、選手も近くに感じられてワクワクしていました。
そのホークスに指名されたときは、本当に嬉しかったですね。
プロでやるならホークスという気持ちはやっぱりあったので、そういう意味でも夢が叶いました。
大学生の時に父と祖父母が立て続けに亡くなって。
すごく応援して、支えてくれていたので、野球を辞めてしまいたい気持ちになったんですが、3人からはずっと「プ口で活躍する姿を見たい」と言われていたので、入り口に立てたなという思いもありました。
その苦しい時期を支えてくれたのも家族なので、家族のために頑張りたいという気持ちが強いです。
ホークスは選手層が厚いので、ポジションを取るのも大変ですけど、秋季キャンプでは人よりもバットを振って、いっぱいノックを受けて、守備も打撃も両方レベルアップしていきます。
12月にはフィジカルトレーニングで、下半身を強化する計画です。
体重は5㎏あるんですが、パワーにつながっていないので、出力を上げられるような体づくりがテーマですね。
来年は1軍に定着できるように頑張りますので、地元出身の選手として、応援してもらえると嬉しいです。
生海選手のプライベートに迫る Q&A
Q.地元で行きつけの店は?
A.ラーメン屋です。 なんて店だったかなぁ・・・確か『珍竜軒』だったと思います。
母も昔から行っていた店で、とんこつラーメンが美味しいです。
Q.オフの楽しみは?
A.インドア派なので、遊びに行ったり飲みに行ったりしないんです。
ずっとウエイトトレーニングをやっていると思います。 野球漬けですね。
〈PROFILE〉
生海(甲斐生海)
外野手 右投げ左打ち
背番号 37
生年月日 2000年7月11日
身長 184cm 体重 95kg
出身地 福岡県
東北福祉大4年時には、最多本塁打と最多打点のタイトルを獲得。長打力が魅力の大型スラッガーとして期待され、2022年ドラフト3位でホークスに入団。1年目から軍に昇格し、13試合に出場。 クライマックスシリーズでも代打で起用された