【今行きたい!こんな書店】地域に根ざす学びの場が生み出した 知的好奇心を優しく満たしてくれる空間『とらきつね』
唐人町商店街の入り口に程近い、黒門橋交差点の一角にある『とらきつね』。まるで人々が行き交う様子を温かく見守るように、優しく佇むこの書店は、同じビルにある学習塾『唐人町寺子屋』と単位制高校を営む鳥羽和久さんが’15年にオープンした。教育における本や書店の役割について「時間をまたいで先人たちと濃い密度で対話できる、こんなに面白いことがあるでしょうか。また、小説などのフィクションは決して非現実ではなく、むしろ超現実であり現実の見方を飛躍的に拡張してくれるもの。大人になると変化すること自体が面倒くさくなってしまうのですが、本を読み続けることは自分の人生が変成することを受け入れることでもあり、学生時代だけでなく大人になっても読み続けたいですね」と語る鳥羽さん。店内に入ると出迎えてくれる大きな本棚には、哲学や人文学、エッセイなどが並んでいる。
塾長であり、『親子の手帖』や『おやときどきこども』などの著者としても活躍する多忙な鳥羽さんに代わって店を守るのは、今年の5月から店長兼塾講師として働いている田代雅一さん。これまでは鳥羽さんの選書がメインだった本棚に理系出身の田代さんの視点が新たに加わった。「理系と文系を結んでくれる本や理系の専門的な部分をわかりやすく説明してくれる本を選書しています。理系に馴染みのなかった方にもぜひ手に取ってもらいたいですね」と意気込みを語る。好奇心をくすぐる新たな学びやめくるめく人生を求めにぜひ足を運んでみて。
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とらきつね
【所】福岡市唐人町1-1-1
【☎】092-731-0121
【営】火曜15:00~20:00、
金曜~18:00、
土・日曜13:00~18:00
【休】月・水・木曜【P】なし
カード/可、QRコード決済可
【Instagram】torakitsune_books